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Windows10版Quantum Breakの必要(最低)/推奨動作環境と、最高設定に近い画質で快適動作するゲーミングPC(推奨パソコン)の構成を、ベンチマーク比較や実際のプレイを元に考察。CPUやGPU(グラフィックカード・グラボ・ビデオカード)はどれがおすすめなのか等。BTOパソコンの紹介も。
目次
PC版クォンタムブレイクの必須(最小)/推奨スペック
ウルトラ設定で遊ぶ場合の推奨スペック
OS | Windows 10 (64-bit) |
CPU | Intel Core i7 4790, 4GHz または同等の AMD プロセッサ |
メインメモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce 980 Ti または AMD Radeon R9 Fury X |
VRAM | 6GB |
DirectX | DirectX 12 |
HDD | 55GB 以上の空き容量 |
推奨スペック
OS | Windows 10 (64-bit) |
CPU | Intel Core i5 4690, 3.9GHz または同等の AMD プロセッサ |
メインメモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970 または AMD Radeon R9 390 |
VRAM | 4GB |
DirectX | DirectX 12 |
HDD | 55GB 以上の空き容量 |
必須スペック
OS | Windows 10 (64-bit) |
CPU | Intel Core i5-4460, 2.70GHz または AMD FX-6300 |
メインメモリ | 8GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 760 または AMD Radeon R7 260x |
VRAM | 2GB |
DirectX | DirectX 12 |
HDD | 55GB 以上の空き容量 |
スペック詳細:Quantum Break – Microsoft ストア
高性能ビデオカードでもカクカク
日本語版の発売日である2016年4月7日時点のクォンタムブレイクは、それはもう酷いぐらいフレームレート(fps)が出ない状態でした。推奨スペックを満たしていたとしてもカクつきが発生し、プレイに少し支障が出るぐらいです。
しかも、PC版クォンタムブレイクは独自の仕様によりMSI AfterburnerやShadowplayといったオーバーレイ表示ができないようになっていて、ゲーム中にfpsを確認できないようになっています。Windows ストアから正規に購入した場合は外部ソフトの使用が制限された状態でしかプレイできませんでした。
PC版Quantum Breakを実際に動作させて遊んだ感想
上記の理由によって実際にプレイ中のフレームレートを確認できたわけではありませんが、PC版クォンタムブレイクの動作についての感想を述べていきたいと思います。
以下のPC環境でクォンタムブレイクをプレイ。表にあるPCパーツのリンクはAmazon.co.jpへ飛ぶアフィリエイトリンクです。
スペック等 | |
---|---|
CPU | Core i5-4670K 4.4GHz(4コア/4スレッド、3.4GHz、最大3.8GHz、オーバークロック済み) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB。製品は「GV-N970G1 GAMING-4GD」) |
メモリ | 16GB |
インストール先 | SSD: Crucial MX100 512GB(CT512MX100SSD1) |
OS | 64 bit: Windows 10 Home |
ドライバ | GeForce 364.72 Driver |
ゲーム内解像度 | 1920×1080 |
ゲームのバージョン | リリース時点のもの |
上記スペックで、フルHD(解像度が1920×1080)&中設定で実際にプレイしましたが、それでもカクつきが収まりませんでした。公表されている推奨スペックで快適に遊びたい場合、最低設定にしないとカクつきは無くなりません。
DigitalFoundryによって投稿されたベンチマーク動画によると、60Hzの液晶モニターを使っている場合は50fpsに制限されるとのこと。しかし、これは今後のアップデートによって修正される可能性があります。また、NVIDIA製GPUよりもAMD製GPUの方がfpsが出る傾向にあります。
結論を言うと、3~4万円ぐらいで入手できる「GeForce GTX 970」程度のGPU(ビデオカード、グラフィックボード)では、フルHDかつ高画質で快適に遊ぶのは到底不可能。NVIDIA製GPUの場合、2016年4月11日の時点では「最適化待ち」という状況です。
またPC版の場合、ストリーミングで実写ムービーを観ることになります。NVIDIA製GPUに対して最適化が行われていないせいか、そこでもカクつきが発生していました。
幸いなのが、クォンタムブレイクのグラフィックは全体的にボヤケているので設定を下げても違いが分かりづらいということ。テクスチャ解像度をウルトラのまま他の設定項目を下げても、最高設定との違いはほとんど分かりません。
PC版『クォンタムブレイク』のベンチマーク
CPUのベンチマーク結果比較
gamegpuが行ったベンチマークテストによると、「Core i7 4770K」と「Core i5 4670K」とではパフォーマンスの違いが全く出ていません。
引用:gamegpu
GPU(グラボ)のベンチマーク結果比較
こちらは高設定&フルHDで行われたGPUごとのベンチマーク結果です。2015年で発売されたPCゲームのほとんどを高画質かつ快適に動かせた「GeForce GTX 970」が、クォンタムブレイクでついに陥落しました。これはクォンタムブレイクがNVIDIA製GPU向けに最適化されていないのが主な原因かと思われます。
引用:gamegpu
記事執筆時点で、高画質な状態で60fps以上を単体で叩き出せるのは「Radeon R9 Nano」、「GeForce GTX 980 Ti」、「Radeon R9 Fury X」の四つのみ。いずれも実勢価格6万円以上します。
VRAM(ビデオメモリ)に関しては、フルHDだと最大3.3GBほど使われます。
引用:gamegpu
しかし、実質3.5GBのVRAMを持つ「GeForce GTX 970」でもプレイ中はカクカクになるので、実際にはより多くのVRAMが使われているのではないでしょうか。
メインメモリ使用量は最大7.8GBほど
メインメモリ使用量はPCに搭載されているメインメモリ搭載量によって異なります。メインメモリが32GB搭載されていると約7.8GBほど消費されるので、実際にプレイする場合は16GBあれば十分です。
引用:gamegpu
まとめ
というわけで、「クォンタムブレイクを高設定で快適に動かせるPC構成」は以下のとおりになります。
スペック等 | |
---|---|
CPU | Intel Core i5-6600K(4コア/4スレッド、3.5 GHz、最大3.9 GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 980 Ti, AMD Radeon R9 Nano |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500GB + HDD 3TB 以上(理想) |
電源容量 | 700W 以上 |
OS | 64 bit: Windows 10(必須) |
PC版クォンタムブレイクを高画質かつ60fps以上でプレイしたい場合、コスパの概念は一旦忘れる必要があります。十分に最適化されれば話は変わってきますが、ネックとなってくるのはGPUの価格でしょう。
「GeForce GTX 980 Ti」か「Radeon R9 Nano」のどちらかを選択すれば問題ないですが、どちらも実勢価格6万円以上するので、そもそも高画質でプレイするのは諦めた方が財布のためでしょう。
「GeForce GTX 970」程度だと中設定でも少しカクつきが起きるぐらいです。恐らくカクつきはVRAM不足から起きている可能性が高いです。予算の妥協案としてVRAMが8GBもある「Radeon R9 390X」(実勢価格5万5千円ほど)を選択すれば、NVIDIA製GPUの最適化不足を避けられますし、なおかつカクつきを抑えつつ快適に遊べるでしょう。
それでもやはり最高画質は諦める必要があります。ただ正直言って、設定を下げてもグラフィックは全体的にボヤッとしてるので画質の違いがあまり分からないんですよね。GPUに関してはもっと安い物を選んでもいいかもしれません。
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