VRAM使用量4GB超。PC版バットマンアーカムナイト動作レビュー

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最適化されてないPC版バットマン:アーカム・ナイト(Batman: Arkham Knight)を最高(最大)設定で快適に遊ぶには、推奨スペック以上のVRAMが必要。VRAM・fps・消費メモリを計測した動画の紹介と、実際にプレイした感覚的なレビュー。最低(必要)動作環境だとキツいはず。

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PC版の動作について主観的かつ感覚的にレビュー

※この動作レビューは再販される前のバージョンを元にレビューしたものです。現在のバージョンの動作とは大きく異なる場合があります。

この記事ではPC版バットマン:アーカム・ナイト(Batman: Arkham Knight、以下バットマンアーカムナイト)のfps推移やグラフィックについて書いています。

ゲーム性について語ったレビューは別の記事で書いたので、そちらを読んでいただけると幸いです。

バットモービルの変態!!バットマンアーカムナイト感想&評価&レビュー(ネタバレ無し)

前提

PC版バットマンアーカムナイトは以下のスペックでプレイしました。

CPU: Core i5-4670K 4.4GHz(オーバークロック済み)
GPU: NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB)
Memory: 16GB
OS: Windows 7 64bit
ドライバ: GeForce 353.30 Driver
録画: ShadowPlay
fps計測: MSI Afterburner & RivaTuner Statistics Server

バットマンアーカムナイトは修正パッチが当てられる前の、発売日初日の状態でプレイしました。

恐らく現在のバージョンとは違うでしょうから、そこらへんも考慮して読んでください。

また、発売当初は30fps制限がかかっていたので、設定ファイルを編集して60fps制限にしました。

VRAM使用量なども見てみたかったのですが、自分の環境だとAfterburnerがなぜかうまく動作しなかったので未確認。※後半でVRAM使用量などを記録した動画を紹介

しかしfpsの計測はShadowPlayやSteamの機能で計測可能でした。

グラフィック設定は最大設定でプレイ。
pc-steam-batman-arkham-knight-batmobile-kansou-review-01

fpsの推移について(目視で計測)

fps推移は25〜60fpsぐらいでした。バットモービルで高速移動している時にfpsがかなり落ちます。

バットモービルでバトルモードに切り替えるとfpsが安定。また、バットマン単体だとそれほど重くなりません。とは言っても、カクつく時もあります。

PC版はパフォーマンス問題のせいでSteam上のユーザーレビューが「ほぼ不評」になって炎上してますが、ハイスペックPCならfpsが一桁台まで落ちることはまずないでしょう。

確かに、バットモービルに乗って爆走するとfpsが不安定になりますが、それ以外は十分プレイできます。上記スペックでも多少のカクカクは避けられませんけどね。

事実、私はメインストーリーを全クリするところまでプレイできました。強制終了は全クリア後に1度経験したぐらいです。

こんなことを言っては何なんですが、こんな感覚的・経験的な文章よりも以下のパフォーマンスレビューの方が参考になります。

参考:Batman: Arkham Knight PC Benchmarks, For What They’re Worth

グラフィックは荒い部分があった

プレイし始めた時はグラフィックの表現方法に絶句してましたが、中盤からテクスチャの粗さに気がつくようになりました。

テクスチャの切り替えが遅い場合が多少あったのです。

テクスチャが荒い

数秒後

高画質なテクスチャに切り替わる

という現象が見られました。

でもまあ、こういう現象は他のゲームでも見られるので、そこまで気になることもなかったですね。いや、ちょっと気になったかな。

設定からだとテクスチャの解像度(TEXTURE RESOLUTION)がノーマルまでしか選択できず、しかもVRAMは3GBも使用する旨が書かれていたのでビビりました。

ノーマルまでしか選択できなかったせいか、少しボヤケたテクスチャをたまに見ることがありました。

pc-steam-batman-arkham-knight-batmobile-kansou-review-02※この記事で使われた画像の高画質版はこちらから

PC版発売当初はアンビエントオクルージョン(AO)とか、PS4版にはある機能がPC版ではカットされていたそうです。それでもグラフィックはとっても綺麗に見えたからすごい。あとPS4版が羨ましい。

参考:パフォーマンス問題で揺れていたPC版『Batman: Arkham Knight』が販売停止、SteamやGMGで返金対応へ | AUTOMATON

NVIDIA GAMEWORKSについて

NVIDIA GAMEWORKSを有効にするとグラフィックの表現方法が未来的になります。

しかし、NVIDIA GAMEWORKSを採用しているゲームはほとんどの場合重くなるみたいなので、ネット上ではけっこう評判が悪いです。

バットマンアーカムナイトをプレイした時はNVIDIA GAMEWORKSを全て有効にしました。全て無効にした時と重さはそれほど変わんなかったかな〜感覚的には。fpsで比較すると差はかなりありそうですけど。

煙の表現はホントにすごかったです。雨粒をリアルに見せる設定(ENHANCED RAIN)はあってもなくてもどっちでもよかった。

NVIDIA GAMEWORKSのすごさは動画で見てもらえれば分かるかと。

Batman: Arkham Knight NVIDIA GameWorks Batmobile Video – YouTube

最高設定でのVRAM使用量は最大約5GB

今はまだ最高設定でもテクスチャの解像度はノーマルまでしか選べません。

しかも最高設定だとVRAM(ビデオメモリ)の使用量は4~4.9GBを推移します。

以下の動画をご覧ください。

Batman Arkham Knight PC FPS Unlocked | 1920X1080 | GTX 980Ti & i74790K@4.8 – YouTube

2行目赤字のMEM1のところでMB表示されているのがVRAM使用量です。VRAMかなり使ってますね。

推奨スペック・最低スペックについて

最低(必要)動作環境:

  • OS: Win 7 SP1, Win 8.1 (64-bit Operating System Required)
  • プロセッサ(CPU): Intel Core i5-750, 2.67 GHz | AMD Phenom II X4 965, 3.4 GHz
  • メモリ: 6 GB RAM
  • ビデオカード(GPU): Graphics: NVIDIA GeForce GTX 660 (2 GB Memory Minimum) | AMD Radeon HD 7950 (3 GB Memory Minimum)
  • DirectX: Version 11
  • ネットワーク: Broadband Internet connection
  • ハードドライブ: 45 GB available space

推奨動作環境:

  • OS: Win 7 SP1, Win 8.1 (64-bit Operating System Required)
  • プロセッサ(CPU): Intel Core i7-3770, 3.4 GHz | AMD FX-8350, 4.0 GHz
  • メモリ: 8 GB RAM
  • ビデオカード(GPU): NVIDIA GeForce GTX 760 – 3 GB Memory Recommended
  • DirectX: Version 11
  • ネットワーク: Broadband Internet connection
  • ハードドライブ: 55 GB available space

参考:Steam:Batman™: Arkham Knight

推奨スペックではVRAMが3GB必要と書かれてはいますが、快適にバットマンアーカムナイトをプレイしたいなら最低でもVRAMは5GBは必要でしょう。少なくともバットマンアーカムナイトが最適化されていないバージョンでは。

今発売されているGPU(ビデオカード)の中から選ぶとしたら、上記の動画でも使われていたGeforce GTX 980 Tiですね。GTX 980 TiはVRAMが6GBありますし。

ただ、GTX 980 Tiはアホみたいにいい値段してます。笑える。これが半額以下になるのは何年後なんでしょうか……。

最適化されるまで待つしかない

PC版の場合は

「Steamにおける日本語サポート表記削除→国内発売延期→30fps制限→最適化不足が原因でレビューが炎上→発売停止」

となり、いつSteamで販売が再開されるか分からない状態です。日本での発売日は2015年7月16日だったのに。

『Batman: Arkham Knight』のQAテスターとして数年間働いていたという人物は、Warner Bros.は数か月間にわたり現在のPC版の状況を認識していたと告発した。さらに今回噴出している問題はすべて1年前から存在しており、まったく改善されてこなかったとも伝えている。

引用:PC版『Batman: Arkham Knight』の問題をWarner Bros.は数か月前から把握していた、海外で広がる内部告発の噂 | AUTOMATON

どうやらPC版の状況を知りつつ発売を強行したようです。本当かどうか分からないけど。

ワーナー・ブラザース(Warner Bros.)にも予算的にいろいろと事情があったでしょうし、あまり責める気はありません。むしろPC版を作ってくれて感謝したいぐらいです。

しかしせめて、PC版GTA5のように最初からグラフィック設定を詳細に調整できるようにして欲しかったですね。PCで30fps制限はきついぜ。

というわけで、当たり前のことを言いますがPC版バットマンアーカムナイトをプレイするのは最適化されてからの方がいいです。最高の状態で遊びたいならまだまだ我慢すべき。

今は開発元の「Rocksteady」が死に物狂いで修正対応をしているそうですし。

現に、最近修正パッチ第一弾が当てられました。

日本語化されるまでは、あるいは最適化されるまではウィッチャー3とかで繋げばいいと思います。

ウィッチャー3は日本語音声・字幕が完璧。引き込まれますよ。

参考:歴史的名作な風格”ウィッチャー3″全クリア後レビュー(ネタバレなし)

ゲーム性について書いたレビュー:
バットモービルの変態!!バットマンアーカムナイト感想&評価&レビュー(ネタバレ無し)

日本発売日よりも早く安く遊びたいなら:
PC版バットマンアーカムナイトの日本語化とSteamの半額で遊ぶリスキーな方法について

ゲーミングPCはコスパだけを考えるならドスパラでいい:

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