PS4/VR対応バイオハザード7のPC版を評価。グロテスクかつ怖いので購入しないのが吉

『バイオハザード7 レジデント イービル(バイオ7)』の体験版ではなく、製品版(グロテスクバージョン)のSteam版をプレイした感想やレビュー。PS VRでプレイしなくて本当に良かった。画面越しでも十分なくらい怖すぎる。ベイカー一家の狂気やグロさに頭が壊れそう。

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(このページでは、株式会社カプコンを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を利用しております。©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.)

レビューの概要

難易度ノーマルで約11~12時間かけてストーリーを全クリした。ホラーゲームはかなり嫌いな分野だけど、バイオハザード7の演出やストーリーの見せ方は大変素晴らしいと思った。

ただ7000円近く支払って10時間程度で物語が終わってしまうのは、バイオハザード経験者の皆様にとっては物足りないかもしれない。そのあたりはシーズンパス(DLC)や2017年春に無料コンテンツとして追加される予定の「NOT A HERO(ノット・ア・ヒーロー)」で補完できそうだけど。

ちなみに僕はバイオハザードシリーズはほぼ未プレイ。バイオハザード2の操作性の悪さにイライラしていたことだけは覚えている程度。

鍵屋で海外版Steamキーを購入し、日本発売日よりも二日ほど早くPC版をプレイ。結論を言うと、開発陣の術中にまんまとハマってしまった。ずっとビビってた。

本当に個人的な意見だけど、ホラーゲームが苦手な人は絶対に買わない方がいいと思う。(と言いつつもアフィリエイトリンクは最後に張ります)

プレイヤーを驚かせるようなゲームは本当に苦手で、バイオハザード7では常にヒヤヒヤしてた。「こんなに怖いゲームで遊びたくない」とずっと思っていたのだけれど、遊び始めてから7時間ぐらい経ってようやく脳みそが恐怖に慣れ、それ以降は純粋に楽しめるようになっていた。

というより中盤〜後半ではプレイヤーを怯えさせるだけではなくて、一捻りある謎解きが用意されている。そこがかなり刺さった。

ホラーゲームに対する免疫が付いてきたのかもしれない。でも、難易度を上げてもう一周するのは無理かな。心臓が持たないよ…。

『バイオハザード7 レジデント イービル』とは?

『バイオハザード7 レジデント イービル(BIOHAZARD 7 resident evil)』はバイオハザードシリーズのナンバリングタイトル。開発元・発売元はカプコン。PS4・Xbox One・PCに対応。日本での発売日は2017年1月26日で、海外での発売日は2017年1月24日。

プレイヤーは三人称視点ではなく一人称視点で操作することになる。

主な登場人物

ベイカー一家

ベイカー一家の食卓

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
ベイカー一家の食卓

ルイジアナ州にあるボロ屋敷に住む怪物たち。回復能力や狂気性が飛び抜けている。ベイカー宅の近くで、何か実験が行われているらしい。

ミア・ウィンターズ

主人公の妻「ミア・ウィンターズ」

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
主人公の妻「ミア・ウィンターズ」

ベイカー一家に捕らわれてしまった女性。イーサンの妻。

イーサン・ウィンターズ

本作の主人公。妻であるミアを救うために屋敷へ到着したものの、ベイカー一家に捕まってしまう。

ゾイ

ベイカー一家の一員だが、主人公に屋敷脱出のヒントを電話で伝えてくれる。

日本語吹き替え・音声に対応

バイオハザード7はPC版を含む全ハードで日本語吹き替え・日本語字幕に対応。ただし海外版(グローバル版)のSteamキーだと、後日、日本語データが削除されるかもしれない。

PS4/PS4 ProではVRに対応

バイオハザード7はPSVR版も販売されている。恐怖をとことん味わいたいならVRでプレイするのがいいと思う。個人的には絶対にしたくないけど。

PC版(Steam)について

PC版を「GTX1070+Core i5-4670K 4.4GHz+メモリ16GB+SSD」というスペックでプレイ。かなり快適だった。

グラフィックと重さについて

テクスチャ品質が最高、アンチエイリアスがFXAA+TAAだとグラフィックは全体的にボヤける。グラフィックは荒さが少し目立つ。

フレームレートは60fpsとか、上限を制限できる。イメージクオリティが1の場合、最高設定でも軽快に動作した。

イメージクオリティが2だと画質はかなり向上するが、30-40fpsぐらいしか出なくなり、この状態でプレイすると気持ち悪さが増す。

イメージクオリティは1.3~1.5くらいが綺麗で軽いし、これだとほぼ60fps固定で遊べた。

『バイオハザード7 レジデント イービル』は面白いのか?

面白い部分

序盤から中盤は面白いと感じる余裕がない。常にめちゃくちゃ怖いから。ゲームとしてはかなり面白い部類に入るとは思うけど、個人的にはホラーゲームが嫌いなのでバイオハザード7も嫌い。

簡単に言うと屋敷から脱出することが目的のホラーFPS。屋敷を探索してアイテムを発見し、鍵の掛かった扉を開けていく。

常にというわけではないけれど、ベイカー一家の誰かがプレイヤーを捜索している。家族のそれぞれが強大なパワーや奇妙な特殊能力を持っていて、プレイヤーを見つけると襲い掛かってくる。超怖い。

執拗に追いかけてくるオッサン。もうイヤだ…

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
執拗に追いかけてくるオッサン。もうイヤだ…

中盤以降は頭を使わないとクリアできない謎解きが用意されていて、なおかつうまい具合にプレイヤーを騙してくる勢いがあって大変良い。

「初見殺しかよ!」とイラッとしてしまう部分があるものの、騙し方にセンスがあって謎解きステージではそれほどムカつかない。

ストーリー

謎が徐々に判明していくミステリー形式のストーリーは面白い。

「なぜ主人公は捕まったのか?」、「なぜベイカー一家は化物になってしまったのか?」、そんな謎が屋敷を探索している内に少しずつ分かっていく。真相を知りたくなる。

真相はラストになると全て分かるんだけど、ネタバレになるから伏せる。

つまらない部分

つまらない部分はこれといって無い。ただ嫌な部分はある。

例えばオートセーブはあるものの、中途半端なところでゲームオーバーになったらある程度探索しなおす必要があるし、プレイヤーを驚かすだけの演出は純粋に腹が立つ。

あとはストーリーが10時間程度で完結してしまうのは批判の的になりそう。個人的には10時間もプレイできれば十分すぎる。これ以上長いと精神的にツラくなってプレイしなくなりそう。

恐怖の演出

驚かせるだけの演出はムカつくけれど、それ以外の演出は非常に良い

プレイヤーを怖がらせる演出が憎い。これはいい意味ではなくて、ムカついているという意味での「憎い」。

「わっ!」と驚かせるような演出は単純にムカつく。ドアを開けたら即ゲームオーバーになる場面も少しある。

けれど雰囲気は最高(つまり最悪)。床がギシギシいったり、窓ガラスが音をたてたり、常に物音がする。レンジの中に得体の知れない生物の死骸があったりして意味不明。

どこかからずっと音が鳴っていて人がいる気配がする。「ここに誰かがいる」という予感がずっと続く。冷蔵庫の中を調査しようと思っても、後ろから襲われるんじゃないかとヒヤヒヤしてる。

例えば目の前に誰かが通り過ぎたのに、その地点に行ってみると誰もいなかったりする。やっている身としては「え?なんで?」という気持ちになり、疑問を抱えたままのせいか、恐怖を感じずにはいられない。

数匹のカラスが死肉のようなものを食べている時に、プレイヤーがそこへ近づくと一斉にカラスが鳴き声を上げながら飛び立つところとか、普通にびっくりする。序盤から「なんかもうヤダ…やめたい…」という気持ちになる。

しかし7時間くらいで怪物たちの気持ち悪さやグロさに慣れたから、それ以降はストーリーの謎を考えながらシューティングゲームとして楽しめた。

VRじゃなくても十分過ぎる没入感

一人称視点だから、VRじゃなくても没入感は十分ある。バイオハザード7の一人称視点を公式サイトでは「アイソレートビュー」と呼んでいるけど、一般的なFPSと違いはほぼない。敵が眼前にまで迫ってくるし、迫力は申し分無い。

狂った人に追いかけ回されて、途中で現実に引き戻される。「あぁ助かった」と思いきや、やっぱりダメだった。そんな場面があったりと、プレイヤーを世界に引き込んでいく手法もうまい。

嫌な感じがずっと続く

たとえ懐中電灯があったとしても暗い場所だともう前に進みたくない。本当にいやな気分になる。ずっと「このゲームをやりたくない」という気持ちだった。

やるとしても誰かと一緒じゃないと精神がもたない。プレイすること自体が非常にストレスだった。実況動画を見るくらいがちょうどいいと思う。明らかに実況動画向けのゲーム。

正直言うと、このゲームはマジでクソ(そう思うようになる)。こんなにもプレイしたくないゲームは滅多にない。もちろんつまらないのではなく、怖すぎるから。

「怖すぎる」と言っても絶対に伝わらないな…。脳がプレイすることを拒否している感じ。

慣れれば大丈夫なんだけど、慣れるまでに脱落してしまう人がちらほら出てくるんじゃないか。

『バイオハザード7 レジデント イービル』のシステム

戦闘

序盤からある程度進むとショットガンやハンドガン、斧を使って得体の知れない敵と戦うことになる。ベイカー一家の一員や、黒い人型モンスターの「モールデッド」とかと。「モールデッド」はゾンビみたいなもんだと思えばいい。

モールデッドは突如として現れる

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
モールデッドは突如として現れる

敵と距離を置きつつ、基本的にヘッドショット狙いで戦っていく。敵が近付いてきたらしょうがなく両腕でガードする感じ。なるべく距離を取って戦うのが正攻法。

頻繁に戦闘することになる「モールデッド」は、一体いるだけでも厄介。頭を狙おうとすれば横に避ける動きをするし、落ち着いて狙わないと当たらない。しかもノーマル難易度でもそこそこの体力を持っている。

主人公のダッシュは絶妙に素早くないし、動作も絶妙な遅さ。多少のもどかしさも怖さの一因。

探索

アイテムを見つけて決定ボタンを押すとそのアイテムをさらに調べることが可能。かばんを回転させて運転免許証を見つけ出したりといった具合に。

鞄を回転させて別のアイテムを見つけ出す

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
鞄を回転させて別のアイテムを見つけ出す

鍵が掛かっていたり、鎖があって開けられない箱などは、別の場所からキーピックや工具を見つけだして解錠したりする。

クラフト

ハーブと薬液を合成させると回復薬が作れたりもする。回復薬は組織の再生を促す薬品で、手足を切断されても瞬時にくっつく。

ちなみに回復薬は圧倒的に少ない。ベッドで休んで体力を全回復するといったことは不可能。

謎解き

アイテムをみつけだして、屋敷の仕掛けを解いていく。ショットガンなど強力な武器は一筋縄では獲得できない。

このショットガンを取ると閉じ込められる

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
このショットガンを取ると閉じ込められる

前進するために、集めたメモ・ファイル・手紙などを読んで仕掛けの解決方法を考えていく。ファイル等は一度取得すればいつでも確認可能。

アイテム管理

ゲームを進めていくにつれ、所持すべきアイテムが増えていく。しかしアイテムは限られた数しか持てない。アイテムには大きさがあり、スロットに収まらないとアイテムは持てなくなる。

他にも、セーブポイント地点にアイテムを預けられる箱があったり、バックパックを入手すると持てるアイテムが増えたりする。

アンティークコイン

様々な場所に落ちているコイン。籠から特定のアイテムを取り出すのに必要なので、積極的に見つけていきたい。

防御のコイン

持ち主の能力を引き出すコイン。体が頑丈になる。

精神刺激薬

一時的に五感を研ぎ澄まし、有用なアイテムのありかを察知できる。

ステロイド

体力の限界を永続的に上げられる。攻略上、重要アイテム。

ビデオテープ

ビデオテープを見つけだして再生すると、その映像の中でキャラクターを操作することになる。

例えば序盤では、アメリカンジョークみたいな会話をする人物「アンドレ」とキャスターだった人物と一緒に、プレイヤーはクランシーとして番組撮影のために幽霊屋敷を探索する。

アンドレがいなくなり、主人公が屋敷の秘密を知る。過去に起きた出来事を知って、その情報を元に攻略していく感じ。

グロいしキモいし怖い

僕は海外版(日本でいうところのグロテスクバージョン)をプレイした。グロテスクかどうかと言われれば、かなりグロい。

いろんな人物のいろんな部位が切断される。切断面もくっきりと見えた。爽快感はない。普通に不快。

床や壁にはゴキブリやムカデが大量にいたり、箱を開けたら蛆虫が一杯いたりしてさらに不快。どう考えても僕はバイオハザード7をプレイすべき人間ではなかった。

箱の中に蛆虫みたいなのがいっぱい!

引用:カプコン『バイオハザード7 レジデント イービル』
箱の中に蛆虫みたいなのがいっぱい!

最後に:バイオ7はどんな人におすすめか?

当たり前のことを言うけど、僕みたいにホラーゲームやホラー映画が苦手な人は絶対に買うべきではない。

一緒に遊べる人がいる人にはおすすめかな…。彼氏や彼女、友達とかと交代しながらプレイすれば楽しいと思う。けれどもそんな人はたぶん少数派だよね。

普通は一人でプレイするはず。個人的にはマジで買わない方がいいと思う。声を上げてプレイすることになるし、寂しい気持ちになるから。

これはあくまでも序盤から中盤までの話だけど、バイオハザード7をプレイして「楽しい」だったり「気持ちいい」と思ったことはほとんどなかった。

「プレイしたくない」、「もう嫌だ」、「なんてクソなんだ。クソすぎる」といったマイナス感情ばかりが湧き出て来る。恐怖で面白さがかき消されて、バイオハザード7が面白いかどうか分からなくなっていた。

ただ、恐怖にある程度慣れてからは冷静にプレイできた。

謎が分かっていく感じはすごく良い。後半から謎の全貌が分かってきて、良質なミステリー映画を体験している感覚になってくる。

「敵がよろめくから弾が当たりづらい」というもどかしさがあるものの、むしろそのことがいい方向に作用していてスリルや恐怖の源泉になっているし、普通のFPSとは少し趣の違うシューティングゲームとしても楽しめる。

けれどもこれは液晶画面を通してプレイした感想。VRだとまた話が違ってくるはず。PC版をプレイして完全に打ちのめされたので、VR版をプレイしたかったという願望はどうでもよくなった。

VRでプレイして全クリできる自信は全くない。VR版をクリアした人は本当に凄いと思う。

(以下、アフィリエイトと関連記事)

関連記事:PC日本語版バイオハザード7購入手引:Steamで買うのが無難

PC日本語版バイオハザード7購入手引:Steamで買うのが無難

2017.01.13

▼VRモードでバイオ7をプレイする稲川淳二は面白い

以下ストーリーに関するネタバレが含まれているので、クリアした人だけが読んでね!

ストーリーの考察をネタバレ有りで語る

ストーリーは「エヴリンは兵器で、ミアはスパイ」という内容だった。普通にプレイしていれば謎はほぼ全て解き明かされるから考察もクソもない。

一つ分からないのが、「なぜエヴリンは年老いた姿でいろんな場所に静かに佇んでいたのか?」という点。結局のところあれはイーサンを監視するための行動だったのだと思う。あるいは子供なりの挑発か。

そもそもエヴリンはなぜババアになっていたのか? 恐らくイーサンや他の拉致してきた人たちを油断させるため。

ストーリー上の都合なのはまず間違いない。「実はあのババアがエヴリン」という事実は、普通は見抜けないはず。ババアは中ボスとして登場するものだとてっきり思いこんでいたし、ラスボスだとは思わなかった。ラストは少女と戦うのだろうなぁ、と思っていた。

ベイカー一家が「あの子(少女姿のエヴリン)」について語る場面がまあまああったのだけれど、ベイカー一家が見ていたのは幻覚だった。

つまりエヴリンは、ババアの姿でベイカー一家をずっと動かしていたということ。ジャック、マーガレット、ルーカスの異常な行動の全てはエヴリンの操作によるもので、彼らは決して悪くない。

これらはストーリーを全クリしたなら分かることだけど、以上のことを踏まえた上でもう一周プレイしてみると、意外な事実がさらに浮かび上がってきて面白いかもしれない。僕はもう無理っす…キツいっす…。

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ABOUTこの記事をかいた人

19歳の時から頭部が全体的にスカり始めた、毎日無職のような生活を送っている自宅警備員系PCゲーマー。ゲームの作品性よりも純粋なオモシロ度を重視。現時点で最高に面白いと感じたFPSは「レインボーシックス シージ」。「かまいたちの夜」の新作発売を誰よりも願っている。鍵屋推進派ではなく「とにかく安く買いたい派」です。