「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」レビュー。最安値クラスのコスパで、室温34度でもGPUを77度以下に保つ冷却性能

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価格.comで一番安かったZOTAC製GTX1070を購入。GTX970と比較して性能は3~4割上昇し、ファンは静かめで冷却性能も高い。補助電源の数(8pinが2個)とビデオカードの大きさに注意。3DMarkのIce Stormを実行中にコイル鳴きの音がわずかに発生するが、気になるレベルではない。GTA V、Rise of the Tomb Raider、Far Cry Primalのベンチマークも掲載。グラボを換装(交換)した際に遭遇したドライバ関連のトラブルについても。

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GTX 1070が発売された2016年6月10日当時はまだまだ価格が高かったけど、8月以降からはGTX 1080も含めて日本での価格が下がってきた。そろそろ買い時だろう、と思って価格.comで良さげなGTX 1070を探していたんだけど、かなり迷った。迷った挙句ようやく購入したのが「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」(型番はZTGTX1070-8GD5AMP01/ZT-P10700C-10P)だ。

決めては値段だった。なぜなら価格.comの中で一番安いGTX 1070だったからだ。

価格.comで掲載されているGTX 1070の一覧。2016年8月9日時点では「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」が最安値だった。(記事を読んでいる時点では最安値じゃないかも)

価格.comで掲載されているGTX 1070の一覧。2016年8月9日時点では「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」が最安値だった。(記事を読んでいる時点では最安値じゃないかも)

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」には価格が安いという利点があるが、正直言って欠点もある。8ピンの補助電源コネクタが二つ付いているところとか、三連ファンを搭載したGTX 970とほぼ同じぐらい大きいところとか。PCケースはミドルタワー型の「CoolerMaster CM690III」を使っていたので、今回買ったビデオカードは問題なく装着できた。しかし実際に「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」を購入する場合は今使っているPCケースに入るかどうか、事前に入念な情報収集が必要だろう。

今まさに「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」を購入しようか悩んでいる人に向けて、実際に購入してみて分かったことをレビューしていきたいと思う。ざっくり言うと、ベンチマーク結果はGTX 970と比較して3~4割上昇し、GPUの温度は室温34~35度でも77度以上にはならず、ファンは静かなほう。コイル鳴きはベンチマークソフト「3DMark」のIce Stormを実行している時に高い音がかすかに聞こえてくるくらいでPCケースの蓋を閉めれば気にならないし、「MSI Afterburner」で60fpsに制限すれば普段のゲームプレイには問題なし…といった具合だ。

ZOTAC製のビデオカードは価格.comで安くなっていることが多いので、ZOTACには「安かろう悪かろう」という漠然としたイメージがあった。しかし実際に使ってみると何の問題なく動いてくれているので、そのイメージは間違いだったかもしれない。(もちろん、後日調子がおかしくなってきたりしたら評価は変わるだろう。その時はこの記事に追記してお知らせする)

ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition の概要と、商品写真

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の仕様は以下のとおりだ。補助電源が「8ピン×2」となっている部分に注目してほしい。また、コアベースクロックが1607MHz、ブーストクロックが1797MHzにまでオーバークロックされている。

製品名 ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition
GPU NVIDIA GeForce GTX 1070
CUDAコア 1,920ユニット
メモリ GDDR5 8GB
メモリインターフェース 256ビット
コアベースクロック 1,607MHz
ブーストクロック 1,797MHz
メモリクロック 8,000MHz(データレート)
バスインターフェース PCI Express 3.0 x16
ディスプレイ出力端子 Displayport 1.4×3、HDMI 2.0b×1、DL-DVI-D×1
補助電源 8ピン×2
消費電力 230W
外形寸法 約300×148×43.5mm
付属品 デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル×2
ドライバCD
ユーザーマニュアル
型番 ZTGTX1070-8GD5AMP01/ZT-P10700C-10P
JANコード 4537694237406
アスクコード VD6069
発売時期 2016年 6月24日

引用:ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition 製品情報 ZOTAC NVIDIA グラフィックスボード GeForce GTX 1070 | 株式会社アスク

続いて、こちらが商品の写真だ。

少し大きめのダンボールに入れられて、「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」がやってきた。箱は小さめの枕と同じぐらいのデカさ。

少し大きめのダンボールに入れられて、「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」がやってきた。箱は小さめの枕と同じぐらいのデカさ。

箱の裏にアスクの保証書が貼り付けてある。

箱の裏にアスクの保証書が貼り付けてある。

保証期間は購入時点から1年間。右上に、ボッタクリ価格でビデオカードを販売していると噂されている会社「ASK corporation(アスク)」のロゴが。

保証期間は購入時点から1年間。右上に、ボッタクリ価格でビデオカードを販売していると噂されている会社「ASK corporation(アスク)」のロゴが。

箱を開けると黒い箱が出てきた。

箱を開けると黒い箱が出てきた。

黒い箱に入っていた物。ビデオカード以外に同梱されていたのは、「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」が2個、そして「ドライバCD」と「ユーザーマニュアル」だ。

黒い箱に入っていた物。ビデオカード以外に同梱されていたのは、「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」が2個、そして「ドライバCD」と「ユーザーマニュアル」だ。

ビデオカードを取り出す。使用する前に、ファンに貼られているシールをはがそう。

ビデオカードを取り出す。使用する前に、ファンに貼られているシールをはがそう。

シールをはがす。クーラーはZOTAC独自の「IceStorm」を搭載している。

シールをはがす。クーラーはZOTAC独自の「IceStorm」を搭載している。

ビデオカードのバックプレート部分。カーボン素材の「Carbon ExoArmor」を搭載している。アスクの商品説明によれば、カーボンだと振動の軽減・耐久性に優れているらしい。

ビデオカードのバックプレート部分。カーボン素材の「Carbon ExoArmor」を搭載している。アスクの商品説明によれば、カーボンだと振動の軽減・耐久性に優れているらしい。

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8pinの補助電源コネクタが二つ。

8pinの補助電源コネクタが二つ。

上がGIGABYTEの「GV-N970G1 GAMING-4GD」、下が「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」。

上がGIGABYTEの「GV-N970G1 GAMING-4GD」、下が「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」。

国内保証は1年間のみ。価格はかなり落ち着いてきた

価格.comによると、2016年6月時点における「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の価格は62,208円だったのだが、8月になる頃には1万円近く値下がりしていて、51,380円にまで落ちた。「各ショップの価格競争によって4gamerで言うアスク税が相殺され、価格も落ち着いてきた」と判断し、購入する決断をした次第だ。

実を言うとAmazon.comからEVGA製のGTX 1070を個人輸入したかったのだが、「アマゾンギフト券の有効期限が切れそう」という超個人的理由でAmazon.co.jpから買うしかなかった。ちなみにAmazon.comにおける2016年8月9日時点の「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の価格は439ドル。1ドル=102円計算で日本円にして約4万5千円。送料とか手数料を考慮すると日本で買うのとそれほど変わらないのかな…。

アマゾンの商品ページにも記載されてあったのだが、保証は1年間だけだ。壊れた場合はアスクにビデオカード本体を送ることになる。

付属品は「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」が2本、そしてドライバCDとユーザーマニュアルだ。ビデオドライバはNVIDIA公式サイトから、オーバークロックツールの「FireStorm」はZOTAC公式サイトからダウンロードできるので、付属CDは実質不要。ユーザーマニュアルもPC超初心者以外には必要のない物だろう。電源回りに調整が必要な人には「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」の恩恵を受けることになるかもしれない。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」は2本ついてくる。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」は2本ついてくる。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」の、デュアル6ピンのほうにカメラを向けて撮影。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」の、デュアル6ピンのほうにカメラを向けて撮影。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」の8ピンのほう。これをビデオカード側に差し込む。

「デュアル 6ピン to 8ピン電源ケーブル」の8ピンのほう。これをビデオカード側に差し込む。

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の、GTX 970と比較したベンチマーク結果

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の性能を確かめるため、以下のPC環境で「Grand Theft Auto V」「Rise of the Tomb Raider」「Far Cry Primal」に用意されているベンチマーク機能を用いて、fps(フレームレート)を計測した。表にあるPCパーツのリンクはAmazon.co.jpへ飛ぶアフィリエイトリンクとなっている。

スペック等
CPU Core i5-4670K 4.4GHz(4コア/4スレッド、3.4GHz、最大3.8GHz、オーバークロック済み)
GPU1 NVIDIA GeForce GTX 1070(VRAMは8GB。製品は「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」)
GPU2(比較対象) NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB。製品は「GV-N970G1 GAMING-4GD」)
メモリ 16GB DDR3
インストール先 SSD: Crucial MX100 512GB(CT512MX100SSD1
OS 64 bit: Windows 10 Home
ドライバ GeForce 368.81 Driver
fps計測ソフト MSI Afterburner 4.3.0 Beta 4, RivaTuner Statistics Server
解像度 1920×1080

「Grand Theft Auto V」のベンチマーク結果。最高fpsは約3割パフォーマンスアップ

「Grand Theft Auto V」のベンチマークは「PC版GTA5の推奨スペック/ベンチマークとPC購入ガイド」と同じ、高画質かつ軽量なグラフィック設定(MSAA X2、テクスチャ等が超高)で行った。

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の最高fpsは158、最低fpsは71と、最低fpsはGTX 970と2しか変わらない結果となった。ただし、最高fpsはGTX 970と比べて32%上昇した。(画像をクリックすると拡大する↓)

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「Far Cry Primal」のベンチマーク結果。fpsは4割ほど向上

「Far Cry Primal」の場合は全体的に4割近くfpsが上がった。GTX 970と比較して最高fpsは44%、平均fpsは46%、最低fpsは37%上昇。

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「Rise of the Tomb Raider」のベンチマーク結果。DX12版の方が若干快適に

「Rise of the Tomb Raider」の場合、DX11版だとGTX 970と比べて56%、DX12版だと81%もfpsが上昇した。

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GTX 1070だとDX12にした方がほんの少しのfps向上が見られるので、GTX 1070を購入したならDX12版に変更してプレイするのがいいだろう。ただし、他のゲームの場合でもDX12にした方が快適になるというわけではない。

GPU温度は室温34度でも80度を超えない

室内温度が34~35度がどれくらい暑いか分かるだろうか。じっとしているだけで汗が湧き出てくるぐらいの高温だ。

室温34~35度の部屋で、ベンチマークソフト「3DMark」のFire Strikeを実行中にGPU温度がどれくらいまで上がるか試してみた。GIGABYTEの三連ファンが搭載されたGTX 970(GV-N970G1 GAMING-4GD)だと最高78度だったのが、「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の場合は77度までしか上がらなかった。

真夏の暑さでも80度を超えなかったので、「暑さでGPUが壊れるんじゃないか…」と心配しなくても済みそうだ。GTX 780 Tiのリファレンスカードだと場合によっては90度近くにまで上昇することもあったので、それと比べれば精神衛生上とてもいい。

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ただし注意して欲しいのは、PC環境によってGPU温度が変わってくる可能性は大いにあるということだ。PC内のエアフローによっては80度を超えてくることもあるだろう。しかしながら、ZOTACの二連ファンがGIGABYTEの三連ファンとほぼ同じぐらいの冷却能力を持っていたことに驚いた(あくまで「GV-N970G1 GAMING-4GD」との比較になるが)。これなら真夏でもGPU温度を気にせずPCゲームに没頭できそうだ。

ファンは静かな方

ファン回転数は動かしているゲームによって変わってくるが、おおよそ1400~1800RPM程度である。問題となってくるのは「うるさいかどうか」。しかし、音についてはまず問題ない。静かな方だ。

というよりPCケースにファンを2~3個付けている環境だと、どの音がビデオカードのファンによって発生する音なのか分からないだろう。その場合はビデオカードの音が別のファンの音によってかき消される。

これは当たり前のことだが、PCケースの蓋を閉じていて、なおかつ耳にイヤホンやらヘッドホンやらを付けてゲームをプレイしていれば、まずビデオカードのファンから発生する音が気になることはない。「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」から出る音もそれと同様で、ゲームに支障が出ない程度の静かさである。

個人的に思ったのは「GIGABYTEの三連ファンとZOTACの二連ファンの音はそれほど変わらないものなんだな」ということだ。正直、ZOTACの二連ファンの方がまだほんの少し静かに聞こえる。

動作中の「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」。LEDの色はオーバークロックツール「FireStorm」で変えられるが、めちゃくちゃどうでもいい。

動作中の「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」。LEDの色はオーバークロックツール「FireStorm」で変えられるが、めちゃくちゃどうでもいい。

ファン回転数はお好みで変更していこう

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」はセミファンレス仕様だ。FireStormと呼ばれるオーバークロックツールを導入することで、GPU温度が60度以下ならファンが止まり、60度以上ならファンが回り始める。

しかし実際に使うなら「MSI Afterburner」の方が便利だ。一緒にインストールされる「RivaTuner Statistics Server」と併用することでディスプレイに現在のGPU使用率や温度、ファン回転数、fpsを表示したままゲームをプレイしつつ、GPUがどのような状態なのか容易にチェックできるのだ。

「MSI Afterburner」のデフォルト設定だとセミファンレス仕様にはならないが、ファンの設定を変えれば自分の思うとおりにファン回転数を変更できる。FireStorm導入時と同じにしたければ「60度以下ならファンが止まり、60度以上ならファンが回り始める」という設定にしてやればいいし、それは簡単に誰でもできる。

「MSI Afterburner」のファン回転速度設定。これはなにもいじっていないデフォルト設定だ。GPUが0~30度ならファン回転速度は40%、30度を超え始めるとファン回転速度が上昇していく。

「MSI Afterburner」のファン回転速度設定。これはなにもいじっていないデフォルト設定だ。GPUが0~30度ならファン回転速度は40%、30度を超え始めるとファン回転速度が上昇していく。

線の上にある四角い部分をドラッグすることで、簡単にファン回転速度を変えられる。この設定の場合、GPUが60度以下ならファンは回らず、60度以上になるとファン回転速度が60%を超えた状態で自動に回り始める。

線の上にある四角い部分をドラッグすることで、簡単にファン回転速度を変えられる。この設定の場合、GPUが60度以下ならファンは回らず、60度以上になるとファン回転速度が60%を超えた状態で自動に回り始める。

電力効率を上げたいなら、Power Targetを下げればいい

GTX 1070はオーバークロックツールにあるPower Targetの設定項目を下げるだけで、ワットパフォーマンス(消費電力あたりのパフォーマンス)を上げることができる。例えばPower Targetを70%まで下げたとしても、ベンチマークスコアは100%から97%ほどにまでしか落ちないといった具合だ。

電力効率を上げる方法についてはAKIBA PC Hotline!の「OC版GTX 1080の電力効率を爆上げ!オリジナルデザインモデルを美味しく使うテクニック」の記事が詳しい。

注意点

コイル鳴きはベンチマーク実行中にかすかに発生する

残念ながら「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」でもコイル鳴きが発生する。コイル鳴きとは、ビデオカードを動作させている時に発生する異音のことである。

しかしこれも問題ない。なぜなら鳴るとしてもかなり小さめだからだ。GTX 900シリーズ以降のGPUで3DMarkのIce Stormを実行すると、大抵の場合500fps以上も出てコイル鳴きが発生する。しかし実際に「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」でIce Stormを実行してみると、少し高めの音がかすかに聞こえる程度だった。これぐらいならPCケースの蓋を閉めれば気にならない。

また「MSI Afterburner」と「RivaTuner Statistics Server」を使ってfpsを60に制限してやれば、まずコイル鳴きは発生しない。そして、コイル鳴きしたとしてもその音は小さい。

GIGABYTEの「GV-N970G1 GAMING-4GD」だとIce Stormを実行している際に「キィィーー」という音が鳴る(動画)。しかしそれと比べれば「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」のコイル鳴きは断然マシだ。

長さ・幅・高さを計測。サイズはかなり大きい

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の大きさは、長さ28.6cm×幅12cm×高さ4.4cmほどである。

ビデオカードの長い方を「長さ」とし、計測した。長さは約28.6cm。

ビデオカードの長い方を「長さ」とし、計測した。長さは約28.6cm。

幅は約12cm。マザーボードに差し込む部分は含んでいない。

幅は約12cm。マザーボードに差し込む部分は含んでいない。

高さは4.4cmほど。2スロットを占有する。

高さは4.4cmほど。2スロットを占有する。

PCケースがミドルタワー型ぐらい大きくないと、入らないかもしれない。

購入する場合は事前にPCケースに入りきるかどうかチェックしておこう。

購入する場合は事前にPCケースに入りきるかどうかチェックしておこう。

補助電源は8ピンが二つ

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他のGTX 1070だと補助電源は8ピンが一つだけという場合が多いが、「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」には8ピンの補助電源コネクタが二つある。買う前にケーブルが足りるかどうかなど、電源回りの確認をしておいた方がいいだろう。

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」を買う前に、電源回りのチェックを。

「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」を買う前に、電源回りのチェックを。

ちなみに僕の場合は、サイコムでBTOパソコンを注文した際に付いてきた「余ったケーブル」で事足りた。その中に8ピン(6+2)のケーブルが含まれていたので、何の支障もなく設置できた。

8ピン(6+2)のケーブルが一つだけ余ってて助かった。

8ピン(6+2)のケーブルが一つだけ余ってて助かった。

換装・交換時にトラブル発生。交換前にドライバの削除を

「ビデオカードを換装(交換)する前に、ドライバを削除するべきか?」という問題があるが、事前にドライバ類を削除しておく方が無難だ。ネットには「同じドライバを使用しているなら問題ない」という声もあるが、僕の環境の場合はドライバを削除せずにビデオカードを交換したらPCがおかしなことになった。

具体的に言うと、ドライバを最新版にアップデートしてからGTX 970からGTX 1070に変更した。その後PCを起動してみるとWindows10のロゴが一瞬出現した後、画面が真っ暗になって何の操作も受け付けなくなった。もう一度起動してみると無事デスクトップまで進んだのだが、画面の解像度が小さくなっていて、全てボヤケた状態になっていた。

ドライバを含むNVIDIA関連のアプリを全て削除した後、NVIDIA公式サイトからドライバをダウンロードし、改めてドライバを導入したら問題なくGTX 1070が使えるようになった。

やはりドライバとそれに関連したアプリは事前にアンインストールしてから、新しいビデオカードを導入するのが堅実だろう。

ビデオカードを交換する時は、NVIDIA(あるいはAMD)関連のドライバ・アプリは事前に消しておいた方が無難だ。

ビデオカードを交換する時は、NVIDIA(あるいはAMD)関連のドライバ・アプリは事前に消しておいた方が無難だ。

まとめ:価格は安く、冷却性能が高い。サイズと補助電源の数に注意

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「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」はGTX 1070の中でも最安値クラスの価格で購入でき、さらに室温が34~35度でも77度以下まで温度を抑えてくれるファンが備わっていて、なおかつファンの静音性も優れている。

しかし8ピンの補助電源コネクタが二つあり、製品本体もかなり大きめ。ミドルタワー型ぐらいの大きさのPCケースでなければ装着できないだろう。

主に3DMarkのIce Stormなど、高fpsでテストするベンチマークを実行中にコイル鳴きが発生する。しかしコイル鳴きの音は小さめで、PCケースの蓋を閉めてやればほとんど気にならない。また、「MSI Afterburner」でゲームのフレームレートを強制的に60fpsに制限してやればコイル鳴きはまず発生しないので、普段ゲームを楽しむぐらいならコイル鳴きに関して心配する必要は全くない。

最後に:ZOTACの工場見学動画を見て不安を和らげよう

なるべく安くGTX 1070を買うために、価格.comを毎日閲覧していた。GTX 970の時と同じ三連ファンのGIGABYTE(GV-N1070G1 GAMING-8GD)が最有力候補だったのだが、ZOTAC製のビデオカードの安さに惹かれて購入した次第だ。

今のところは快適なPCゲームライフを送れているのだが、今後はどうなってくるかは分からない。もしかするとやはりZOTACは「安かろう悪かろう」なビデオカードブランドかもしれないからだ。

しかしZOTACの工場を見学している動画を観て、その不安は多少ぬぐえた。ZOTACの工場では、最後は人の手で製品チェックを行っていたり、特定の温度帯でビデオカードのストレステストを実施していたり、特別な実験室のような部屋でテストを繰り返しているのだ。特に、3DMarkで「ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Edition」の動作確認をとっている場面にはホッとさせられた。

僕と同じようにZOTACブランドに多少なりとも不安を持っている人は、下の動画を見てみればその気持ちが少しは落ち着くかもしれない。

(以下、アフィリエイト)

2週間ぐらいアマゾンと価格.comを眺めていたけど、アマゾンで売られているビデオカードの値段は、価格.comに掲載されている商品の価格を元にして変動する傾向があると思う。例えばとある商品の最安値が価格.comで5万円になっていた場合、その価格に追いつくようにアマゾンでも5万円にまで値下げされる、といった感じだ。

ただしアマゾンでは、価格.comの値動きとは関係なく急に値上げされることもある。アマゾンを利用する際は注意が必要だ。実際に2016年8月11日時点だと59,728円になっている。ちょっと前までは51,780円で買えたんだけどね…。

ドスパラもマウスも評判が悪いので、サイコムのBTOで半自作PCを作るのがベストだと判断しました

2014.01.20