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XCOM2の必要(最低)/推奨動作環境と、中〜最高設定で快適動作するゲーミングPC(推奨パソコン)の構成を、ベンチマーク比較や実際のプレイを元に考察。CPUやGPU(グラフィックカード・グラボ・ビデオカード)はどれがおすすめなのか等。最後にBTOパソコンの紹介も。
目次
PC版XCOM2の動作はかなり重い
結論から言うと、PC版XCOM2はけっこう重たいです。ただ、最高設定で動作させるのが非常に重たいというだけであって、ハイエンドなゲーミングPCなら高設定だと快適な動作(50〜60fps)を見込めます。
この記事では「実際にプレイして分かったこと」や「海外サイトによって計測されたベンチマーク」を紹介して、その結果をまとめた上で「綺麗・快適に遊べるコスパ重視なPC構成」を提示します。最後に、ずうずうしいのは承知ながらも「BTOパソコンを買うのに適したおすすめのBTOショップ」を解説した記事をちらっと紹介したいと思います。
XCOM2はターン制ストラテジーをメインとしたゲームなので、動作やグラフィックを妥協できればそれなりに遊べてしまえます。なので、PCを新調する前に一度XCOM2で遊んでみてからPCの購入を検討してみるのを強くおすすめします。
さっそく、XCOM2の最低スペック・推奨スペックから見ていきましょう。
PC版XCOM2の必須/推奨動作環境
必須スペック | 推奨スペック | |
---|---|---|
OS | Windows 7 64bit | Windows 7 64bit |
CPU | Intel Core 2 Duo E4700 2.6 GHz / AMD Phenom 9950 Quad Core 2.6 GHz | 3GHz Quad Core 以上 |
メモリ | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
GPU | 1GB ATI Radeon HD 5770, 1GB NVIDIA GeForce GTX 460 以上 | 2GB ATI Radeon HD 7970, 2GB NVIDIA GeForce GTX 770 以上 |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
HDD | 45GB 以上の空き容量 | 45GB 以上の空き容量 |
サウンドカード | DirectXに対応したサウンドカード | DirectXに対応したサウンドカード |
情報元:Steam:XCOM® 2
『Radeon HD 7970』と『GeForce GTX 770』が推奨されていますが、この二つのGPU(ビデオカード/グラフィックカード)だと最高設定ではかなりキツいです。
実際にプレイして分かったこと
以下の構成のPCとFHD(フルHD)の液晶モニターを使用し、解像度1920×1080でXCOM2をプレイしました。表にあるPCパーツのリンクは、Amazon.co.jpへ飛ぶアフィリエイトリンクです。
スペック等 | |
---|---|
CPU | Core i5-4670K 4.4GHz(4コア/4スレッド、3.4GHz、最大3.8GHz、オーバークロック済み) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB。製品は「GV-N970G1 GAMING-4GD」) |
メモリ | 16GB |
インストール先 | SSD: Crucial MX100 512GB(CT512MX100SSD1) |
OS | 64 bit: Windows 10 Home |
ドライバ | GeForce 361.75 Driver |
以下より、フレームレートを計測したスクリーンショットがありますが、計測ソフトは「MSI Afterburner」を使用しています。また、この記事で使用されている画像は軽量化のために見た目が少し悪くなっています。高画質版はこちらで確認してください。
最高設定のグラフィックオプションはこんな感じ
プリセットを最高(つまり最高設定)にすると、アンチエイリアスが「MSAA 8x」となります。アンチエイリアスの設定を上げるとシャギー(ギザギザ)が減って美しくなるのですが、アンチエイリアスが重さに一番影響します。
最高設定の場合
実際に上記のスペックで最高設定で遊んでみると、ミッション中は25〜40fpsぐらいしかでません。しかし、サクサクとはいかないもののターン制ストラテジーなので意外にも遊べてしまえます。
大体の場合、ミッション中はVRAM(ビデオメモリ)が3.5GB内にまで収まります。よって実質3.5GBしか使えないGTX 970でも、急激なカクカクは他のゲームと比べて少ない方です。
高設定の場合
プリセットで用意されている高設定に切り替えてみても、最高設定のグラフィックと大きく違ってくるわけではありません。パッと見だと違いがほぼ分からないレベル。
高設定だと55〜60fpsぐらいでます。ハイエンドゲーミングPCを持っているほとんどの人の場合、現実的に考えると高設定で遊ぶことになるでしょう。
中設定の場合
中設定だと70〜75fpsぐらいでます。ここから影の質が悪くなってきますが、許容範囲内といったところでしょうか。
ミドルクラスなGPUを使っている人は中設定で我慢するしかなさそうです。
低設定の場合
影がボヤケてきました。低設定だと85〜90fpsぐらいでました。
最低設定の場合
一昔前のPCゲームみたいになってきました。最低設定だと90〜95fpsぐらいで動作しました。
綺麗さと快適さを求めるなら「高設定」で妥協しよう
ほとんどのGPUでは、最高設定で遊ぶのは非現実的です。よって、fpsを稼ぐためにはアンチエイリアスを「MSAA 2x」や「FXAA」にしたり、あるいは影のクオリティを下げていく必要があります。
ガチで最高設定で遊ぼうとなると「GeForce GTX 980 Ti」(以下、GTX 980 Ti)以上のGPUが必要になってきます。GTX 980 Tiは記事執筆時点で安くても8万5千円ぐらいしちゃうので、コスパを求める場合にはまったくおすすめできないのです。
なので、XCOM2を美しい状態でなるべく快適にプレイしたいなら、高設定でも十分に動かせるGPUを選びましょう。例えば、GTX 970やGTX 980といったGPUです。AMD製の「Radeon R9 Nano」でも性能は悪くはないですが、価格面を考えると良くはありません。
GTX 970を使って高設定でプレイすると、ミッション中のカットシーンで50fpsを切ったりします。
しかし、70fps以上でることもあります。
カットシーンだとfpsが不安定になりがちですが、ミッション中は大体60fpsぐらいで動作してくれるので、高設定で妥協できるならGTX 970以上のGPUを選ぶのがベストです。
PC版XCOM2のベンチマーク
CPUのベンチマーク結果比較
Core i5かCore i7クラスのCPUであればそこそこ動きます。CPUの値段を考慮すると「Core i5-6600K」あたりがいいでしょう。
引用:gamegpu.ru
GPU(ビデオカード)のベンチマーク結果比較
最高設定(MSAA 8x)かつフルHDだと、GTX 980 Tiでも平均60fpsに届きません。
引用:gamegpu.ru
最高設定からアンチエイリアス設定をFXAAにしてやると、fpsがかなり改善します。GTX 970だと大体60fpsぐらいで遊べる感じです。
引用:gamegpu.ru
下の表は、GTX 900シリーズのベンチマーク比較です。中設定を60fpsで動かしたいなら「GeForce GTX 960」が妥当と言えるでしょう。(黄色の線に注目)
まとめ
というわけで、「高設定で動かせるコスパを考慮したPC構成」は以下のとおりになります。
スペック等 | |
---|---|
CPU | Intel Core i5-6600K(4コア/4スレッド、3.5 GHz、最大3.9 GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB) |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 500GB + HDD 3TB 以上(理想) |
電源容量 | 700W 以上 |
OS | 64 bit: Windows 10 Home |
メモリは公表されている推奨スペック通り8GBで十分ですが、他のゲームのことを考えると16GBにしておいた方が無難です。また、ストレージはSSDが一つあれば起動時間やゲームのロード時間が短縮されます。
GPUに関しては、高設定で遊びたいならGTX 970、中設定で十分ならGTX 960(VRAMは4GB)でOK。最高設定で遊びたいならGTX 980 Tiがベストですが、アンチエイリアス設定はMSAA 8xから多少下げないと快適に動きません。
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