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職業(クラス)によってゲーム性が変貌する、不思議のダンジョン系インディーズゲーム『Streets of Rogue(ストリート・オブ・ローグ)』をPCで遊んだ感想や評価。職業固有の特殊能力やコカインなど強化アイテムを駆使してミッションをクリアしていこう。意外と難しいぞコレ!
(このページでは、Matt Dabrowskiを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を引用しております。またアーリーアクセス(バージョンはAlpha 20d)時点でのレビューとなっています。)
自由度が高く高難易度なローグライクゲームを探しているならコレだ。『Streets of Rogue(ストリート・オブ・ローグ)』は多様な職業とローグライクの要素を組み合わせたカオスでバカなゲームで、チュートリアルの段階からプレイヤーを殺しにかかってくるという、ユーモア溢れる作品だ。
チュートリアルの時点で案内人が突如爆発する。GPSをG-P-Yesssと表現するところとか、小学生が考えたようなノリや勢いが『Streets of Rogue』ではよく見られるし、思わず笑みがこぼれる。
『Streets of Rogue』で最も心躍る点は選んだ職業によってゲーム性が大きく変わる点だ。アサシンになって「背後からの一撃」狙いでミッションをこなしてもいいし、コメディアンを選んで住人を笑わせて仲間にし、その仲間を犠牲にしつつ進めていくのもいい。
要するに何でもアリなローグライク、それが『Streets of Rogue』だ。ちなみにローグライクというのは「不思議のダンジョン」系のゲームのこと。『Streets of Rogue』は「トルネコの大冒険」がリアルタイムに進行し、360度シューティングのシステムが加わったものだと考えてもらえればいい。
自由なやり方でミッションをクリアせよ
『Streets of Rogue』ではマップがランダムで生成され、そのマップ上に示されているミッションをこなすことでそのマップはクリアとなり、次の階へと進むことができる。次の階に行く前に特性(Traits)を獲得でき、階を進むごとにキャラクターは強化されていく。
用意されているミッションは「特定の人物・場所からアイテムを取り返せ」とか、「オブジェクトを破壊しろ」といったものが多い。プレイヤーはそれらのミッションを、獲得したアイテムや職業固有の能力を使用しつつクリアしていく。
例えばハッカーツールというアイテムでコンピューターをハッキングし、部屋に毒ガスを充満させるように操作してNPC達を一時的に部屋から追い出すことができる。通常はミッションに関係しているNPCは護衛に守られているから、このようにアイテムを使うことで重要NPCを殺害できるチャンスを増やすことが可能だ。
他にもグレネードを使って壁を破壊し、護衛の目をかいくぐるのをスキップして重要NPCと直接対峙することだって出来るし、巨大化して全員蹴散らすのだってアリだ。ミッションをどうやってクリアするのかはプレイヤーの手に委ねられている。
ワルと警察が息づく街
『Streets of Rogue』の世界は愉快だ。街中を歩いているだけでも数多くのNPCとすれ違う。ショップの店員が騒いでいるかと思いきやシーフが猛ダッシュで目の前を駆け抜けていった…という場面とそこそこ遭遇することになるだろう。あるいは警察たちとガラの悪い輩がドンパチを繰り広げていることもある。なぜそうなっているのかは分からないが。
お金があれば奴隷を購入することも出来る。なぜかこの世界には奴隷を元手に商売しているスレイブマスターがいるのだ。彼らにちょっかいを出すと奴隷の頭が突然爆破することがあって「なるほど、そういう仕組みか」と少し考えさせられることがある。
お酒を売っているお店もあれば、カジノだってある。運がよければお金を増やせるだろう(スロットをハッキングすると当たりやすくなる?)。腕に自信があれば店主をぶん殴って鍵を奪い、奥にある金庫からお金を持っていけばいい。なんだかんだいってそれが正当なやり方だ。
職業によってプレイ方法が変貌する
『Streets of Rogue』では多くの職業が用意されていて、ゲーム開始時に一つの職業を選びプレイすることになる。ハッカーなら何度でもハッキングできるし、シーフはNPCからお金やアイテムを盗み放題だ。けれども良い面だけがあるわけではない。ハッカーは打たれ弱く、シーフはお店に入ると「ここから出て行け!」とNPCに迫られる。
NPCが憎いならゴリラを選ぶと良いだろう。ゴリラは人間と話せないし、彼もシーフと同様に人間から嫌われているが、腕っぷしなら確かだ。パンチ、パンチ、パンチ。気に食わない奴らには拳をおみまいしてやれ。数発殴れば奴らは二度と起き上がってこない。
人々に絶望を与えたい? それなら警察が最高だ。警察なら誰でも逮捕できる。一度逮捕した奴は死んだも同然。そいつが憎ければぶん殴って肉塊にしてやればいい。おっと、でも無実の人々を逮捕していると経験値が下がってしまうから要注意だ。
ステルスゲームのような正攻法が好きなら科学者がおすすめだ。科学者なら初めから所持しているトランキライザーガンを使ってNPCを気絶させられる。それにハッキングも得意分野だ。
誰にも気付かれずに生きていきたいならアサシンを選択するのがベスト。アサシンは透明化(カモフラージュ)が可能で、その状態のままNPCの背後から近接攻撃を行えば10倍のダメージだ! イカスぜ!
そんな感じで職業ごとにプレイスタイルが大きく変わってくる。個人的に好きなのはヴァンパイア。ヴァンパイアならそこら辺にいるNPCに噛み付くことでお手軽に体力を回復できる。ルールに縛られたくないならJockがおすすめ。コイツなら一直線にダッシュして破壊できるものなら全て破壊していく。
最後に:ローカル・オンラインマルチプレイも可能
残念ながらオンラインマルチプレイはまだ全然賑わっていないものの、友達と一緒に遊ぶくらいならちょうどいいだろう。他にも自分好みにシステム自体を変更することが可能で、例えばゲームスピードを1.3倍にしたり、制限時間を1マップ4分にしたりと調整できる。
1-3や2-3ではプレイヤーに向かって何度も放たれるミサイル攻撃や殺戮ロボが待ち受けていて理不尽だが、これくらい遊びがある方が良いと思う。ただ「もっとおいらにサプライズをくれよ!」と欲張っちゃってる自分がいるのも確か。
アーリーアクセスにも関わらずゲーム自体はかなりよく出来ていて8時間くらいは十分遊べた。今後の開発が非常に楽しみなゲームである。キーボードでも遊べるけど、個人的にはコントローラーでプレイした方がいいと思う。コントローラーの方が気持ちよく遊べるから。
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