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基本プレイ無料「OMDU」の5vs5(シージ)は、数ある中からヒーローを選ぶLoLやDota2のようなMOBA的要素・オークの進軍をトラップのコンボで阻むタワーディフェンス・TPSのアクションが組み合わさっていてかなり面白い。あまり話題になってないし、過疎化が不安。皆プレイすればいいのに。
目次
『Orcs Must Die! Unchained』とは
『Orcs Must Die! Unchained』は、トラップのコンボを考えて効率的にミニオン(オーク等)の大群を倒していくことを基本としたアクションタワーディフェンスTPSです。ゲームモードは大きく分けて、1人あるいは最大5人がオンラインマルチプレイで協力して戦う「サバイバル」(Survival)と、5人対5人で戦うチーム対戦形式の「シージ」(Siege)が用意されています。
「サバイバル」だと従来のOrcs Must Die!のように、1人でじっくりトラップのコンボを考えながら遊べるし、1人が寂しいならCoopプレイもできます。
シージの流れ
5人対5人で戦うシージの場合、敵陣地の深部(リフト)へミニオンを20体送り届けることができれば勝ちです。
ミニオンはWaveが始まると両チームのポータルから召喚されます。味方チームの誰かがミニオンを引き連れて敵陣地のリフトに向かって突き進むことになりますが、同時に敵もミニオンを引き連れて進軍してきます。ミニオンの進行をトラップを設置して防ぐのもプレイヤーの仕事の一つです。
ミニオンをトラップやアビリティでやっつけるとコイン(お金)が出現します。そのコインでさらに多くのトラップを設置したり、ミニオンを強化するバフを設置したり、ミニオンをアップグレードしたりして、レーンの途中にいるガーディアン(LoLでいうところのタワー)を倒していきます。
敵ミニオンの進軍を止めたり味方ミニオンと進軍している中で、ヒーロー対ヒーローの対決が頻繁に勃発するといった感じです。試合は短くて15分、長くても30分ほどで終わります。
シージのココが面白い
調子にのってガンガン攻めているだけだと他のレーンの守備が手薄になるし、守っているだけだと戦力不足で攻め切れない。「今、味方と敵がぶつかり合っているレーンへ加勢しにいくべきか」とか「ミニオンの戦力を増強するためにボスを召喚しにいくべきか」とか「余ったコインでトラップを増やしておいた方がいいかな?」などといった”もどかしさ”の中で、作成したデッキの中から出撃させたいミニオンを選んだり、ヒーロー固有のスキルを使いつつ三人称視点でキビキビ戦ったりできるのが面白い。
シージでは、ヒーローごとに役割を決めてから戦う
試合開始前にヒーローを選んだ後は、さらに役割(Role)を決めます。役割は大きく分けて3つあり、「ATTACKER(アタッカー)」「DEFENDER(ディフェンダー)」「PILLAGER(ピレジャー。略奪者)」の中から選ぶことになります。
例えば攻撃力・機動力の高い「BLACKPAW」は「ATTACKER」を、ヒットアンドアウェイが得意な「GABRIELLA」は「DEFENDER」を選ぶといった具合に、基本的にはヒーローの特性に合わせて役割を自分で決めていきます。(ヒーローの特性を無視して自由に役割を決めることも可能)
ATTACKERは攻撃的役割
「ATTACKER」はその名の通り攻撃タイプの役割です。主な仕事はミニオンを引き連れて敵陣地のリフトへ送り届けること。「ATTACKER」を選ぶと、ミニオンと一緒に進軍することで得られる経験値がブーストされます。
DEFENDERは防衛的役割
「DEFENDER」は敵ミニオンの進行をトラップで防ぐのがメインとなってきます。「DEFENDER」を選ぶとスタート時にコインが貰えるので、そのコインでトラップを設置して、最初のWaveを乗り切っていきます。また、ミニオンを倒した時の経験値がブーストされます。
PILLAGERは「縁の下の力持ち」的役割
「PILLAGER」の主な仕事は敵陣地レーンにある箱を壊すことです。敵陣地レーンには破壊可能な箱が配置されていて、その箱を壊すとポータルのレベルを上げられるアイテムが出てきます。
ポータルのレベルを上げると、ミニオンをアップグレードできるようになります。「PILLAGER」を選ぶと、箱を壊してアイテムを入手した際に得られる経験値にブーストが掛かります。
だから、「PILLAGER」を選んだらガンガン箱を壊してポータルのレベルを上げていき、さらにはヒーローのレベルも上げていきましょう。たとえ「PILLAGER」を選ばなかったとしても、ポータルのレベルを上げミニオンをアップグレードするのは戦況に大きく関わることなので、コツコツ箱を壊していくのは非常に大事です。
臨機応変に対応していこう
どの役割を選んでも、結局のところやるべきことは「攻撃」と「防御」の2つです。
「DEFENDER」や「PILLAGER」を選んだとしても手が空いたら攻めに行くべきだし、「ATTACKER」はコインが余っているようならトラップを設置してあげるべきです。
「かなり面白い」と断言できるけど、先行き不安
Orcs Must Die!シリーズを開発してきたRobot Entertainmentの新作『Orcs Must Die! Unchained』のオープンベータ版をプレイしました。はっきり言って、けっこう面白い。
簡潔に言ってしまうと、『Orcs Must Die! Unchained』は「League of Legends (LoL)+Orcs Must Die!」のような感じのゲームです。ミニオンの大群をトラップで殲滅するタワーディフェンス的要素と、数ある中からヒーローを選んで戦うといったMOBA的要素、そしてアクション要素が足し合わさった快作だと思う。
しかし、オープンベータが開始されたのにも関わらずネット上ではあまり盛り上がってません。日本のゴールデンタイムの時間帯(19:00~22:00)だと、5人対5人で戦える「シージ」に参加しても10分待たされたあげく、自分以外全員BOTという仕打ちを受けるぐらい盛り上がってません。まぁ、海外のゴールデンタイムとは違うからしょうがないところもありますが…。ちなみに、朝7時ぐらいだと1分程度でマッチングされました。
5vs5の対人戦では試験的にBOTと当たらないようになりました。(いつまで継続されるかは不明)
LoLとの決定的な違いは「アクション」
MOBA形式のゲームはLoLもDota2もチュートリアルを終わらせてから屁をこいて寝たぐらいのプレイ経験しかないわけですが、正直言って私は『Orcs Must Die! Unchained』(以下、OMDU)の方が断然好きです。
それはなぜかというと、アクションですよアクション! OMDUは見下ろし型のMOBAと違って「いつものTPS」だからプレイしやすいし、TPSでしかできない「攻撃の応酬」や「駆け引き」ができるから楽しい。
例えば、防衛に向いてるヒーロー「GABRIELLA」はBLINKスキルを使えば一瞬で後ろにワープできるし、ヒットアンドアウェイな戦いができます。また、「BLACKPAW」は狼らしく攻撃力の高いヒーローで、分身を2体出現させたり
、スペースキーを二度押すことで前方へ高速ジャンプすることができます。
個人的には「BLACKPAW」(狼みたいなヒーロー)でミニオンと一緒に問答無用にガーディアンを蹴散らしていくのが好きです。
デッキシステムと、従来のトラップシステム
三人称視点でアクションが出来て、必殺技があって…みたいなMOBAは、最近だと「Paragon」(パラゴン)がアーリーアクセスとしてリリースされましたね。
OMDUの場合、ジャンプして跳ねたりスキルを使って攻撃するだけでなく「ミニオンをどんな風に始末するか」を考える必要があります。やっぱりこれが楽しいわけです。「ここにバリケードを置いて、こっちの方へおびき寄せてからトラップのコンボを食らわせよう…」みたいなちょっとした戦略性も、OMDUにはあります。
他にも、出撃させるミニオンの種類を変えたり、ヒーローの特性(Trait)を追加したりできるデッキシステムもあれば、バトル後にもらえる素材で新しいトラップやヒーローを解除していくクラフトシステム等もあります。
対人戦はP2Wじゃないよ
もしかすると「Pay to Win(P2W、課金する方が有利)なんでしょ?」と心配している人がいるかもしれません。
ストアにはガーディアンを復活させる消費アイテムがゴールド価格で売られていますが、これは「サバイバル」(PvE)でのみ使えるもので、5人対5人(PvP)のシージでは使えません。なので、プレイヤー対プレイヤーの場合は一応P2Wにはなってません。
※ゴールドは課金することで入手可能。記事執筆時点では4.99ドル=1250ゴールド
運営元・開発元にはいろんな方面で頑張ってほしい
しかし、この調子だと大して話題にもならずにそのままサービス終了…みたいなことになるんじゃないかって不安に思ってます。
けっこう面白いのに全然話題になってない。Steamに投稿されてるレビュー数が少ない。本当にもったいない。「最初から使えるヒーロー」をもっと増やすとか、大盤振る舞いしたほうがいいんじゃないでしょうか。
ヒーローをクラフトするために必要な「RIFT EMBER」は全然たまらないし、無課金でヒーローを解除するには時間が掛かりそう。
レインボーシックスシージの場合は早い段階で20クラス解放できたけど、OMDUを無課金で遊ぼうとなると少ないヒーローでたくさん頑張らなきゃいけないみたいです。少しキツいかなぁ。レインボーシックスシージと違って、OMDUは基本プレイ無料だから仕方ないのかもしれません。
RIFT EMBERは一時的にクエストで入手しやすくなりました。(いつまで続くか不明)
Steamストアのレビュー欄を見てみると、基本無料&課金システムに拒否反応を起こしているプレイヤーが数多くいる様子。(ヒーローをまとめて買おうとなると、価格がネックになってくる)
確かに、無課金のままクラフトだけで全ヒーローをアンロックするためには膨大な時間が掛かるはず。トラップ・ギア・ミニオン・ボス・トレイトなど、「遊ぶための道具」は豊富に用意されているものの、クラフトしないと使えない物が多い。
また、公式ストアではヒーロー5体を解除できる「ULTIMATE PACK」が49.99ドルで売られていたりして「ちょっと高くない?」と感じたりもしましたが、ゲーム自体は面白いんですよ。かなり白熱しますし、いつの間にか400体以上のミニオンをぶっ殺していた…なんてことだってあります。
はーもったいない。もったいないよこれは。運営・開発元のRobot Entertainmentには、もっとゴリ押しにこのゲームを宣伝していって欲しいし、いろんなところを地道に改善していってほしい。じゃないとせっかくの良作が埋もれていっちゃうよ…。
面白いのになぁ…かなり面白いのになぁ…。LoLとかDota2をやってる人はみんなOMDUに移住すればいいのになぁ…。