この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
「ダイイングライト2 ステイヒューマン(Dying Light 2)」のストーリーを約20時間でクリアした後の感想。難易度はノーマル。クリア後はなぜか「物足りない感」が残ってしまいました。ゲームとしては間違いなく傑作。パルクール等の爽快感は健在。今後はDLCに期待するしかないのか?(PC版をプレイ)
なんで物足りないんだろう?
なんか物足りないな〜〜というのが、ストーリーをクリアした後の感想。いや、楽しい。めちゃくちゃ楽しい。こんなに没頭したゲームは久しぶりで、初プレイ時は9時間くらいぶっ続けで遊んでました。
本当に許せないような部分も無かったですし、そりゃ細かいことを言えばそこそこありますが、全体としては最高に爽快なオープンワールドゲーだなと。なにより、キャラクターを操作している時点から「このゲームは絶対に楽しいやつだ…」と直感的に理解できるのが凄い。操作に慣れてきたら、ますますそう感じます。
ただ、前作があまりにも良すぎたのか?前作を超えるような、圧倒的な部分は無かったように思います。しいて言えば、夜の街で大量のゾンビに追いかけ回されるのは、凄く刺激的で、焦りすぎて爆笑してました。ただ、ゾンビのチェイスは前作も似たような感じだった気が…。
もちろんドロップキックばかりしてたし、パラグライダーで不必要なくらい空飛びまくってたし。銃が消費装備として実装されてたのが、少し残念だったかも。(前作の銃の方が良かった気がする)
なぜ物足りないのか、真剣に考えてみる
ボリューム的には絶対に物足りてると思います。サイドクエストはほぼこなしませんでしたが、途中の寄り道も含め、ストーリーは約20時間でクリアしましたし、「これで十分」という実感は確実にあります。また、全てのエンディングを見たり、全てのクエストをクリアするには500時間掛かるらしいです。(こりゃ大ボリュームだ!)
それでも物足りない感が残った…。それはなぜか?
まず、近接戦闘の単調さ。いや、ドロップキックとか、多様なスキルは存在するものの、結局はナタや刀でブンブン。ブンブンしては避ける。タイミングよくブロックしてパリィ(ジャストブロック)。
念を押して言いたいのは、別にそれで十分すぎるぐらい楽しいということ。また、今回のダイイングライト2では表現規制も無かったようですし、ゾンビや人の頭がチョンパされてぶっ飛んでいく様は、良くも悪くも、なんとも言えない痛快さがありました。
しかし、やや単調に感じるのも確か。ドロップキックを超えるようなスキルが欲しかったかもしれません。今後はDLCで追加されるのかな?ただ、ゼルダの伝説のリンクみたいに、回転斬りができるスキルは良かったです。
全てのスキルを取得したとしても、「なんかずっと近接ばっかだな…」という感想になったのでしょうか。そういうゲームなので、別にそれでもいいんですけど、想像を超えるような何かが欲しかったです。
他にも、MODの不遇具合も挙げられます。前作のMODがどのような感じだったのかはさっぱり忘れましたが、クリティカルが発生したり、時間が経ったりしないとMODの効果を視認できないのは、やや爽快感に欠けるように感じました。
武器を電気が流れる仕様にしたのであれば、常時、ゾンビに電流が伝わる仕様にして欲しかったです。パワーアタック(クリック長押しでの強攻撃)をすればMODの効果が出るものもあったように思いますが、ちゃんと発動していたかは疑問。パワーアタックしているのに効果が出てない?それともただの勘違い?たまにしか発動してない感がありました。(この辺は要検証)
後は探索の単調さも。ぶっちゃけると、アイテムをクラフトするための素材を集めるのが、もう面倒くさい。素材が落ちている場所まで近付いたら、自動で拾えるようにして欲しかったところ。
素材回収の面倒くささのせいで、明らかにゲームのテンポが悪くなっています。そりゃ、リアリティを追求するなら、素材回収の面倒くささや、ロックピックを使用してのピッキング等は残しておくべきでしょうけど、こっちは素材を集めるよりゾンビに追いかけ回されたいし、切り刻みたいのです。ただ、面倒くさいとは言いつつも、全体としては些末な仕様なので、普通に許容範囲内ではありました。
素材回収を面倒くさがって、素材や装備等のアイテムを放置していくと、ノーマル難易度でもかなりの回数死亡するので、それはそれでスリリングで良かったです。
ただ、もはや素材回収もチマチマとしたクラフト作業も、直接的な快楽に繋がりにくいものを求めていない自分がいるのも確か。そういったチマチマ作業が醍醐味のゲームなら、納得はできるし、楽しめるんですけどね。(マインクラフトとか)
さらに言うと、強ゾンビの種類の少なさとか?
ダイイングライト2では雑魚ゾンビや、レアゾンビ(この言い方は正しいのか?)、ボスゾンビ等がいるのですが、通常の街探索で出会うゾンビの種類が少ない気がします。NPCとゾンビが戦うシーンに遭遇することもありますが、ややご都合主義的で驚きがあまり無い。
問題は夜の探索で……というか一番面白いのは夜の街かもしれません。夜の荒廃した街で、適当に散策しているとゾンビに追いかけ回される(チェイスされる)のですが、これがまあ楽しい。緊張感しかない。慣れるけど。
ただ、やはりゾンビの種類が少ないので、物足りない…と感じるのでしょうか。道中で強めで大きいゾンビと遭遇して、さらにピンチになったりするのですが、もっと、もっと欲しい。
ボスクラスのゾンビがもっと来て欲しいのに、追いかけてくるのは大体ザコばかり。草むらに隠れればチェイスは終わってしまうし、「こりゃ難易度を上げるしかないか…」と思って難易度をハードにすれば、これはこれで難しすぎる。なんかもう、別のゲームだ!
と言いつつ、めちゃくちゃ楽しんではいるんですが、不満があるといえばあります。もし叶うのであれば、弓矢や銃弾、グレネードや火炎瓶等の投擲武器が大量にある状態で、素材回収やクラフト作業をスキップしつつ、大量のボスクラスのゾンビに一生追いかけ回されたいです。そして、ほどよい難しさで!
結論を言えば、爽快感がありつつも多少の理不尽さを感じるくらいの難易度であって欲しかった…といったところでしょうか。ここまで来たら別のゲームをプレイすべきなのですが、パルクールや近接戦闘が爽快で、ゾンビがいっぱいいて、オープンワールドで、ハクスラ要素もあって、ドロップキックができて……そんなゲームはダイイングライトくらいしかないんですよねぇ。
さらにワガママを言うと…
これは本当に私の我儘なのですが、このシステムでPvPがしたい。殺し合いたい。みんなで集まって殺し合いたい。協力プレイなんてしたくない。これが正直な気持ちです。
もちろん、ストーリーも良かった。良かったと思います。「この選択肢を選んだら、人としてダメだろうな…」と感じた選択肢を選び続けたら、本当にダメな展開になったので、その点は高く評価したいです。とても切なくなったので。
ただ、そういった「選択肢の分岐でエンディングが変わる〜」みたいな、そういうシステムを採用したゲームは既に腐るほどあるし、別に何の驚きもない。別に悪いと言っているわけではありません。私は、挑戦が見たかった……です。
ゲームを通じて、何か新しい物が見たい。世界を広げたい。そんな何か真新しいことに挑戦した、リスキーなダイイングライトを見てみたかったのですが、ゲームを作ってる会社も躊躇してしまうのでしょうか。その辺はよく分からないけど、結局、クソゲーだったらクソゲーだって言っちゃうし、どうしたもんかな…。
それでもやっぱり、新しい物が見たかったです。ダイイングライト2は、これはこれで傑作です。間違いなく。ただ、前作をプレイしている身としてはストーリークリア後(難易度はノーマル)にも、かすかに「物足りない感」が残ってしまっていて、「う〜ん、なんだかな〜」なのです。
DLCに期待すべきか?
DLCには期待してます。
ただ、スタンドアローン化されたPvPに期待…はしない方がいいかも。前作を元にしたマルチプレイがあったけど、ちょっと微妙だったし…。
やはりDLCでしょうか。ストーリー以外で残っているのは、サイドクエストとか、難易度を上げてもう1回プレイしてみるとか。少なくとも、さらにもっと難しい難易度の「ナイトメア」は実装してほしい。(前作では追加されたはず)
ただ、難易度を上げてしまうと、せっかくの爽快感が薄まるので、それはそれでなあ…。難易度を上げてしまうと別ゲーになりますが、クリア後も楽しむとしたら、難易度を上げるか、DLCを待つぐらいしか無いと思います。
(Image:Dying Light 2 © Techland S.A. Published and developed by Techland S.A. All other trademarks, copyrights and logos are property of their respective owners. All rights reserved.)