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「かまいたちの夜」は宇宙一おもしろいです(私がプレイしてきたゲームの中で)。かまいたちの夜はなぜおもしろいのか、どうプレイすべきなのか、ネタバレ無しで書きました。
目次
目次
- スリルがあるからおもしろい
- 犯人が誰なのか推理するのが楽しい
- 選択肢次第でプレイヤーの運命が変わる
- 個性的なキャラクターたち
- 「そうだったのか!」と思わせるトリック
- 音楽が大変素晴らしい
- どうプレイすべきか
- 満足のいくボリューム
- かまいたちの夜のおかげで世界が広がった
- 続編もおもしろいよ
- 生きているうちにプレイしてほしい
スリルがあるからおもしろい
「かまいたちの夜」はどんなゲームなのかというと、「雪山のペンションで、吹雪によって外部との連絡がつかない・助けを求めることができない・宿泊客が殺されていく状況で、プレイヤーの推理で犯人を突き止め解決に導く」というゲームです。
スーパーファミコンで発売された後、様々な機種に移植されました。Wikipediaによると、プレイステーション、ゲームボーイアドバンス、PC各種、携帯電話、Wii(バーチャルコンソール)、PS3・PSP(ゲームアーカイブス)、Androidでもプレイできるようです。
なぜ宇宙一おもしろいのかというと、他のゲームにはないスリルがあるからです。ゲームセンターCXでよく見られるアクションゲームような、敵に当たったらおしまいなスリルではありません。
かまいたちの夜で感じることができるのは、「本当に殺されるかもしれない」というスリル(恐怖)です。ゲームでこれほどまでの恐怖を感じたことはありません。
しかし、その怖さがおもしろいんです。「もう怖いからこんなゲームしたくない」ではなく、「怖いけどやめられない。真相が気になる!」と思うようになってくるのです。
犯人が誰なのか推理するのが楽しい
かまいたちの夜の醍醐味は殺人犯を推理することです。これが難しい。
かまいたちの夜は文章を読み進めていくゲームですが、普通に読んでいるだけでは犯人を当てることはできません。登場人物のアリパイ、殺人現場の状況を論理的に考えて初めて犯人を特定することができます。
登場人物は多すぎず少なすぎずといった感じですが、全ての登場人物の行動を把握して論理的に推理するのが非常に楽しい。「まさかあの人が殺人鬼なのか…?」という疑心暗鬼にかられるのも、かまいたちの夜の醍醐味です。死体発見後からの、疑心暗鬼なヒリヒリ感がたまりません。
選択肢次第でプレイヤーの運命が変わる
かまいたちの夜は文章を読み進めるだけでなく、途中で選択肢を選んで行動を決めます。選択肢によって死体が増えたり、未然に殺人を防ぐことができます。
最悪、突発的な「何か」によって誰かに殺されることもあります。なので、選択肢選びにも緊張が走ります。
個性的なキャラクターたち
単純バカな主人公、主人公が思いを寄せるヒロイン、ペンションのオーナー夫妻に、大阪で会社を経営しているメタボなおっさんとその妻、アルバイトが二人と、いつも一緒に行動するOL3人組、体格のいいカメラマン、いかにも怪しい格好をした田中さん、など個性豊かな登場人物たちがいい味を出しています。
関西弁で話すメタボなおっさん(香山)とバカな主人公(透)のおかげで、シリアスから急にコメディな感じになったりもします。主人公がバカなので、シリアスなシーンでも空気を読まない選択肢が出ます。選んではいけないと思っても、ついつい的外れな選択肢を選びたくなってしまうのです。
とにかく主人公がバカなので、ずっと怖い状況が続くわけではありません。選択肢次第で、おバカな展開にもなります。
「そうだったのか!」と思わせるトリック
犯人はトリックを使って殺人を犯します。勘の良い人なら犯人を特定するのは簡単です。トリックを解明するのが一番難しい。私は全然わかりませんでした。
いやー本当に難しかった。だって普通に考えて、絶対にありえない方法で人が殺されてるんですもん。選択肢を選び直しては死ぬ、を繰り返してトリックを解明できました。かなり時間はかかりました。トイレで気張っているときも、シャワーを浴びているときもずっとトリックのことを考えていました。
トリックとか謎解きが苦手な人でも、かまいたちの夜を存分に楽しめます。分からなかったら分からなかったで、スリル満点の素晴らしい展開になります。
エンディングがいくつもあり、グッドエンディングを迎えることができればクリアです。しかも、バッドエンディングが泣ける。悔しい。腹立たしい。悲しい。寒い。そして切ない。
なんとなく犯人が誰かわかっていても、トリックがわかっていなければグッドエンディングにはたどり着けません。初プレイの人は必ず死にます。
音楽が大変素晴らしい
ゲームで流れる音楽(BGM)が恐怖を倍増させています。かまいたちの夜は音楽無しでは語れません。
最初は軽快な音楽で「このゲームは怖くない」とプレイヤーを油断させる。ペンションに入ると心落ち着く音楽が流れ、「平和だな〜」と思わせる。しかし、険悪なムードになるにつれ雰囲気にあった音楽が流れ、不安な気持ちになってくる。効果音も恐怖を倍増させる要因となっています。
最初と後半のギャップがすごい。後半は疑心暗鬼な音楽がほとんどです。そしてピンチな時はそれこそ大ピンチな音楽が流れます。音楽もゲームの状況も含めてめちゃくちゃ怖い。
また、関西弁を話す香山さん専用のBGMもあり、人物像とドンピシャにマッチしていて聴くだけで穏やかな気分になります。
どうプレイすべきか
攻略サイトを覗いてはいけません。「かまいたちの夜」とググってはいけません。ヤフーのリアルタイム検索に「かまいたちの夜」と入力してエンターを押してはいけません。Amazonのレビューも読んではいけません。
ネタバレを先に読んでからプレイするのはもってのほかです。犯人を知ってしまったらプレイする価値が失くなってしまいます。
とにかく、プレイする時はかまいたちの夜に集中してください。自分が主人公ならどんな行動をとるか考え、それに応じた選択肢を選んでください。そうすることで、恐怖が倍増し、テキトーにプレイするよりも遥かに楽しめます。
雪山のペンションに閉じ込められ、宿泊客の中に殺人鬼がいるかもしれない。そんな状況であなたはどんな行動を取りますか。というかこんな密閉空間、ワクワクしませんか。
満足のいくボリューム
かまいたちの夜にはいくつかシナリオがあり、最初にプレイするのはメインシナリオです。メインシナリオをクリアすると他のシナリオもプレイできます。
登場人物や舞台はそのままで、全く違うシナリオが楽しめるのです。シナリオ数もけっこうあり、内容も量も満足のいくものとなっています。中には隠しメッセージがどこかに隠されていたりと、奥が深い。
かまいたちの夜のおかげで世界が広がった
かまいたちの夜のおかげで、ミステリー小説(推理小説)にどっぷりハマってしまいました。かまいたちの夜のシナリオを書いたのは我孫子武丸という人が書いたのですが、小説もおもしろい。
かまいたちの夜と比較してみても、同じくらいおもしろい。速水三兄妹シリーズが一番のお気に入りです。
ミステリー小説を読んだことがない人は、速水三兄妹シリーズの「8の殺人」なんかを読むと良いと思います。とても読みやすいし、殺人事件が起きているのに堅苦しくない感じが大変良いです。大ドンデン返しもあります。
続編もおもしろいよ
かまいたちの夜は続編として、かまいたちの夜2、かまいたちの夜×3、真かまいたちの夜、の3つがあります。
評価は賛否両論ありますが、かまいたちの夜が名作とすれば、続編は秀作です。全て遊ぶ価値はありますし、十分楽しめます。
しかし、多くのかまいたちファンは「続編がいつまでたっても初代を超えられない」と感じているようです。私もそう思います。2も3も真もおもしろいんです。だけど、初代の出来が良すぎた。
続編のことを悪く言う人もいます。しかし、その人だって初代を超えてほしいと思っていたはずです。「初代かまいたちの、あの難易度をもう一度!」、そう期待しているので、私は続編を買い続けます。
生きているうちにプレイしてほしい
かまいたちの夜をプレイしていない人は、人生の二十分の一ぐらい損しています。「まあ、また今度やってみるよ」なんて言わずに、今からでもいいからプレイしてください。
Androidでもプレイできるようですが、おすすめしません。WiiのバーチャルコンソールやPS3・PSP・PS Vitaのゲームアーカイブスなら、昔のままのかまいたちの夜を楽しめます。
殺人が発覚するまではつまらないかもしれません。しかし、油断せずに登場人物の行動を把握してください。このゲームでは油断が命取りになります。本格的に楽しくなるのは死体を見つけてからです。