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『Nintendo Switch Proコントローラー』を実際にゲームで使用した感想。値段はボッタクリと思ってしまうくらい高額だが「Xbox One コントローラー」より比較的持ちやすく、無線で扱えるので使い勝手は最高。HD振動やNFCにも対応。スプラトゥーン2などオンライン対戦で勝ちたいならおすすめかもしれない。
目次
評価・レビューの概要
『Nintendo Switch Proコントローラー(以下、Proコントローラー)』を購入したので、使い勝手や持ちやすさについて感想を述べていきます。
ニンテンドースイッチを購入すると付いてくる「Joy-Conグリップ」にJoy-Conを取り付けた状態でプレイしていて支障がないなら、Proコントローラーは正直買う必要はないでしょう。
Proコントローラーの希望小売価格は税込みで7,538円と高いですし「持ちやすさや使い勝手は価格に見合っているのか」と聞かれたら回答に困ります。4,000~5,000円程度ならまだ値段に妥協できました。
Bluetoothにも対応しているので、PCやMac、AndroidスマホやFire TVなどのデバイスに無線で接続することも可能です。ただ現時点ではニンテンドースイッチ以外での用途は可もあり不可もあり、といった感じです。
ただ少なくとも「Xbox One コントローラー」よりも手にフィットしますし、扱いやすさだけは一級品です。そこに関してだけは文句の付け所がないです。
ハード別に価格を比較
何度も言いますがProコントローラーは高額です。以下はハード別に価格を比較した表です。
コントローラー名 | 希望小売価格(税込み) | 発売日 |
---|---|---|
Proコントローラー | 7,538円 | 2017年3月3日 |
Xbox One コントローラー (型番:4N6-00003) |
6,458円 | 2017年2月2日 |
PS4: DUALSHOCK 4 (型番:CUH-ZCT2J) |
6,458円 | 2016年9月15日 |
PS4、Xbox Oneのコントローラーと比べて1,000円以上も高いです。ただ、他のハードのコントローラーもけっこう良いお値段ですね…。PCゲーム用のゲームパッドなんかは1500~3000円くらいで販売されているのですが。
ただ2017年3月8日現在では「Xbox One コントローラー」は約5800円から、「DUALSHOCK 4」は約5300円からネットで購入できます。
少しずっしりとくる重さ
Proコントローラーはちょっと重いです。電池が内蔵されているからでしょう。が、重すぎるということはないです。
使っている途中で「重いからもう使いたくない!」と思うことはありません。しかし軽くはないのでそこには注意しましょう。
単三電池が二本入った「Xbox One コントローラー」と重さを比較してみましたが、体感的にはどちらもほとんど同じ重さのように感じました。
以下、ハード別にコントローラーの重量を比較。
コントローラー名 | 質量 |
---|---|
Proコントローラー | 約246g |
Xbox One コントローラー (型番:4N6-00003) |
約280g(電池二本込み) |
PS4: DUALSHOCK 4 (型番:CUH-ZCT2J) |
約210g |
カラーがダサい?
Proコントローラーは2017年3月8日時点で「半透明のブラック」しかカラーバリエーションがありません。
このグレーともいえる色をカッコイイと取るかダサいと取るかは個人の主観で決まります。僕は正直、半透明になっている色はあまり好きではありません。カッコイイと言えばカッコイイし、ダサいと言えばダサいし…。
今後「白色」とか「赤色」のProコントローラーが発売される可能性は十分考えられるので、色にこだわりたい人はもうちょっと待つのをおすすめします。
ちなみに、Proコントローラーの右スティックには「THX2 ALLGAMEFANS! (全てのゲームファンに感謝x2)」と書かれています。遊び心がありますね。
JoyToKeyがないとWindows10(PC)ではまず使用できない
「Bluetoothに対応しているんだから、パソコンに繋げればPCゲームも楽しめるのかな…?」と期待していましたが、その期待は打ち砕かれました。
Bluetooth対応の「Xbox One コントローラー」と同様に、Windows10にProコントローラーを接続するためには「Bluetooth USBアダプタ」が必要です。
(以下、アフィリエイト有り)
Windows10側でBluetoothを有効にし、Proコントローラーの「シンクロボタン」を2~3秒押せば設定画面の「Bluetooth デバイスの管理」で「Pro Controller」がポンっと出現します。あとは「Pro Controller」をクリックし、ペアリングすればいいだけ。
Steam、Uplayのゲームライブラリの中から数本のゲームをProコントローラーでも操作できるのか試してみましたが、あくまでも数本調べただけなのですが、問題なく動作するゲームは一つもありませんでした。これはAndroidスマホの場合でも同様です。
PC版のダークソウル3やウォッチドッグス2、ドラクエ10で動作するのか試してみましたがゲーム上では反応無し。かろうじてSteamのBig Pictureモードでは動作しました。
「ロケットリーグ」など動作するゲームもありましたが、左スティックが反応したりしなかったりして、使用は実質不可能でした。
ただ、エミュレーターなら一応動作するそうです。
PC版ダークソウル3の場合、「x360ce」というソフトウェアをゲームのインストールフォルダに配置すれば使えなかったコントローラーも使えるようになります。しかし「x360ce」を使ってみてもProコントローラーでは何の反応も起きませんでした。
SteamがDUALSHOCK 4に正式対応したので、今後ProコントローラーもSteam対応ゲームでも容易に使用することができるかもしれません。
ただ現在は「JoyToKey」というソフトウェアを使用すればProコントローラーでもPCゲームで遊べるそうです。
参考:Nintendo Switchの「Joy-Con」「Proコントローラー」をPC上で動かすための設定ガイド。ソフトを介せばSteamのゲームも遊べる | AUTOMATON
Fire TV・Mac・スマホにも接続可能だが、PCの場合とほぼ同じ
Proコントローラーは、Bluetoothに対応している「Amazon Fire TV」やMacBook Pro、またはAndroidスマホにも一応接続可能です。
「Amazon Fire TV」の場合は「Flappy Bird」など簡単なゲームならプレイできます。しかし「Terraria」といった全てのボタンを使用する必要があるゲームでは、PCの場合と同様にキャラクターを移動させる左スティックの反応が著しく悪く、全く使い物になりません。
ニンテンドースイッチでは「キャンセルボタン」として扱われるBボタンで決定することになるので、ニンテンドースイッチを遊び終えてから別の機器でProコントローラーを使用すると操作ミスが頻発し、戸惑います。
Androidスマホに接続した場合、アプリ間の移動はProコントローラーで行えますが、Android版ドラクエ7などのゲームアプリでは一つのボタンしか反応しないことがありました。
Android端末の場合、JoyToKey的なアプリで何とか出来るかもしれません。しかしiPhone・iPadといったiOS端末ではProコントローラーでシンクロボタンを押しても、Bluetooth設定画面にすら表示されず認識しませんでした。
トップクラスの持ちやすさ
価格が高かったり、PCやスマホではソフトウェアを使わない限りあまり活躍できないProコントローラーですが、肝心の「持ちやすさ」と「使いやすさ」は「Xbox One コントローラー」よりも優れています。
「Xbox One コントローラー」もコントローラーの中では持ちやすい部類に入ります。しかし私の手にはProコントローラーの方がしっくりとくるのです。
その理由は「薬指で覆うコントローラーの裏部分がすっきりしているから」です。Proコントローラーのグリップ部分(薬指と小指で握る部分)にすべり止めの処理がなされていて、何より薬指がスポッとはまります。この感じが非常に良いのです。
この素晴らしさは「Xbox One コントローラー」と持ち比べてみないと分からないと思います。Proコントローラーが素晴らしいというより、Proコントローラーの問題がほとんど見つからないと言った方が正しいかもしれません。
ProコントローラーのR・ZR部分は旧「Xbox One コントローラー(型番:7MN-00005)」のようにカチカチとクリック音が鳴る仕様ではなく、スコスコと押し込むような感じになっていて不快感がありません。
ちなみに2017年3月7日時点で販売されている「Xbox One コントローラー(型番:4N6-00003)」ではクリック音が無くなり、なおかつBluetoothに対応するようになりました。
A・B・Y・XボタンもJoy-Conと比較してかなり大きく、非常に押しやすいです。
キャラクターの移動やカメラの操作で使用するスティックにはゴムっぽい感触のするすべり止め処理が施されていて、不満もありません。
十字キーを押すと「コッ」と小さな音をたてて沈み込みます。
充電が面倒くさくない
「Xbox One コントローラー」の場合、電池が切れたら単3形充電池を再び充電し直すか、単3形乾電池を入れ替える必要があり、少々面倒です。
しかしProコントローラーなら、充電したいなら付属の「USB充電ケーブル(HAC-010)」をProコントローラーに挿して、ニンテンドースイッチのドックかスマホ用の充電器に接続するだけで可能です。
単3充電池なら汎用性が高く他の機器にも使えますが、Proコントローラーなら電池をいちいち入れ替える必要がありません。
また約6時間の充電で約40時間ほど動作します。充電しながらの使用も可能です。
たまにボタンの押し間違えがある
ただ操作感については些細な問題が一つあります。それはホームボタンと+ボタン、または-ボタンとキャプチャーボタンを押し間違えてしまうこと。
ホームボタンを押そうと思ったのに+ボタンを押していたり、-ボタンを押そうと思ったのにキャプチャーボタンを押していることがたまに起きます。
ただこれはProコントローラーに慣れれば解決するでしょう。
最後に:Joy-Conで十分なら買う必要はない
確かにProコントローラーは持ちやすさと使いやすさ、この2点だけを見れば非常に素晴らしいコントローラーです。
ただPCではソフトウェアがないとほぼ使い物にならず、「価格は高いけどBluetooth対応だから他にも使えるだろう」という期待は今のところしない方がいいです。いつかPCにも完全に対応するかもしれませんが…。
Joy-Conグリップに二つのJoy-Conを取り付けた状態でも全然遊べるので、それで満足している人はProコントローラーを買う必要はありません。買ったとしても値段相応のメリットを享受できるとは考えづらいからです。
現状は、スプラトゥーン2などオンライン対戦がメインのゲームでとにかく勝率を上げていきたい人や、ニンテンドースイッチのソフトを遊び倒す予定がある人にしかおすすめできません。
しかし「価格は高いが扱いやすい」、この一点は確かです。
(以下、アフィリエイトと関連記事)
『Nintendo Switch Proコントローラー』の定価は税込みで7,538円です。アマゾン(Amazon.co.jp)での価格が定価を超えている場合、それは業者によって決められた値段の可能性があります。定価以下で購入したいなら、アマゾンがProコントローラーを入荷するまで待つのを推奨します。