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携帯機としても使える新たな任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)」のローンチタイトル「ワンツースイッチ」を、一人または二人以上で遊んだ感想。挑発やいじわるがリアルな世界では冗談だと相手に伝わるから、そこから生まれるコミュニーケーションが本当に楽しい。友達が欲しい。AIでもいいから対戦相手を用意してくれたらなぁ。
(このページでは、任天堂株式会社を代表とする共同著作者が権利を所有する画像を引用しております。©2017 Nintendo)
評価・レビューの概要
今からとてつもなく当たり前のことを言います。
「一人でやるより、複数人で遊んだ方が楽しい」
これは自明の理じゃないですか。『ワンツースイッチ(1-2-Switch)』は二人以上で遊ぶなら、たぶん究極と言ってもいいくらい楽しいパーティーゲームです。
ただ一人では…まず楽しむことは無理。何が悲しくて一人で「ガンマン」をやらなきゃいけないんですか。
「レディー…ステディー…ファイア!!」
「よっしゃ! 右手の方が0.02秒速かったぞ!!」
……寂しすぎる。「人は常に孤独である」ってどっかの偉人が言ってそうだけど、なぜわざわざ孤独を膨張させないといけないのか。お金を払ってまで。ゲームモードによってストラップをJoy-Conに取り付けたり外したりするのも面倒ですし、希望小売価格が税込みで5378円とまあまあしますし…。
CMやプロモーション動画を見ていれば「このゲームは二人以上で遊ぶものなんだな」と察しがつくはずですが、念のため警告しておきます。
『ワンツースイッチ』の購入は、誰かと一緒に遊ぶことを前提にして検討しましょう。公式サイトの方にも「1人用のゲームが2つ、何人でも遊べるゲームが1つあります」と記載されていますし、一人で遊べるゲームがないわけではありません(現時点で全部で28個のゲームモードがあります)。ただ、遊ぶ相手がいないのに買ってしまうと確実に後悔するはずです。
以下より、『ワンツースイッチ』を一人以上でプレイした感想について述べていきます。
1人用のゲームだけじゃすぐ飽きる
『ワンツースイッチ』は、ニンテンドースイッチから採用された新コントローラー「Joy-Con(ジョイコン)」の加速度センサー・ジャイロセンサー・モーションIRカメラ・HD振動といった機能を利用して遊ぶパーティーゲームです。
例えばゲームモードの一つである「ガンマン」なら、二人の中でどちらの方が速く拳銃を撃てるか競い合ってワイワイできます。「ソーダ」の場合はJoy-Conをソーダの入った瓶に見立ててJoy-Conを振り、誰がソーダの炭酸を炸裂させてしまうのか分からないスリルがあります。
1人用のゲームとしては「大食いコンテスト」と、あと何かがあるはずなんですが、探してみても一人で遊べるものは「大食いコンテスト」くらいしかありません。
やりようによっては2人用のゲームモードでも一人で遊べるはずですが、もういいでしょう。『ワンツースイッチ』は主に二人以上で楽しむゲームなんですから。
「大食いコンテスト」は、右手用のJoy-Conに付いているセンサーを口に近づけて、口をパクパクと動かすことによってサブウェイで販売されているようなサンドイッチを食べていく、というゲームモードです。
実際に食べるわけではなくて、口を開けて閉じる動作を繰り返すことで画面内のサンドイッチが減っていきます。
口を動かして遊ぶゲームは初めてなのでとても新鮮に感じました。新鮮、そう新鮮…なのですが、やっぱり勝負する相手がいる方が楽しいです。誰が制限時間内にどれだけ食べられるのか競い合ってワイワイする方が遥かに良いです。
一人でプレイすると過去の自分との競争になり、これはこれで悪くはないのですがすぐ飽きますね。二回で十分。
つまり『ワンツースイッチ』はとにかく遊ぶ相手が必要ということです。
二人なら「いじわる」が「楽しい」に変わる
『ワンツースイッチ』は二人で遊ぶなら最高のゲームです。このゲームのためだけにニンテンドースイッチは生まれたのではないか、そう思ってしまうくらいに。
中でも面白いのは「ベースボール」です。「ベースボール」は攻守を交代して対戦するゲームモードで、一人はピッチャー、もう一人はバッターを担当します。
ピッチャーはスローボールか速球を選択し、Joy-Conを持っている手をボールを投げるように振ることで仮想的にボールを投げることができます。
その見えない球を、バッターはニンテンドースイッチ本体あるいはテレビから出る音を慎重に聞きながら、バットを振る動作をおこなって打ちます。スローボールなら音のスピードが「ヒュ〜〜〜」という具合に遅く表現され、速球だと「ヒュン!」と瞬時に音が流れます。
ピッチャーがスローボールを投げるのか、それとも速球を投げるのか。バッターは音だけで即時に判断し、Joy-Conを手で握りながら腕を振るのです。
音の世界で野球をやっている感覚が新しくて感動します。相手が油断している時にボールを投げたり、素早く腕を振り、速球を投げるフリをしてスローボールを投げたりするなど、相手を騙して遊べる感じも良いです。
相手が速球が苦手と判断したなら、わざと連続で速球を投げていじわるをしたり、相手が速球に慣れてきたなと思ったらスローボールを混ぜたり、相手がミスったら「おいおいこんな球打てねーのかよ(笑)」とリアルに挑発したりと、ゲームを楽しむためのコミュニーケーションが生まれるのが非常に素晴らしいです。
こういった挑発や暴言をゲームの中で行ってしまうと2chやTwitterでIDを晒されたり、最悪の場合二度とゲームが出来なくなる処置(BAN)が取られたりします。
しかし現実世界にいる親しい仲の人たちと遊べば挑発が冗談であることを理解してくれるので、ゲームだけでなくコミュニーケーションも含めて純粋に楽しめるのです。
見つめ合うと素直にゲームできない
『ワンツースイッチ』は「目と目を合わせて遊ぶ」ことがテーマのゲームです。しかし気付いてしまいました。親しい人と目を合わせるのは意外と恥ずかしいことに。
僕は家族と『ワンツースイッチ』をプレイしたのですが、目と目を合わせ続けるのは気まずいというか、気恥ずかしいです。
なので2~3秒は目を合わせても何かと理由を付けて目をそらしてしまうのです。例えばニンテンドースイッチの画面をわざと見続けたり。不思議ですね。画面には「目を合わせろ」と書いてあるのに…。
それほど仲の良くない、ちょっとした知り合い程度の人とプレイする場合、けっこう気まずいのではないでしょうか。
かっこいい言葉で言うと『ワンツースイッチ』は「コミュニーケーションコスト」が非常に高いというか、空気を良くするために盛り上げるのがしんどいかもしれません。
最後に:2週間に1回遊ぶくらいなら悪くないかも
ゲームモードの数は現時点で28個あり、多く感じました。振動だけでボールが何個入っているか当てる「カウントボール」があれば「真剣白刃取り」もあり、バトル色の強い「ソードファイト」や「魔法使い」もあります。
その上「ゴリラ」なんかもあります。最初は「ゴリラってなんやねん」と思いました。「ゴリラ」の内容を簡単に言うと、胸をゴリラのように叩き、リズミカルに叩けた方がメスゴリラに好かれる、というものです。
正直「ゴリラ」は面白さ的にイマイチなのですが、二人でやれば全然面白いです。というか、二人人以上でやるならもう何でも面白いんじゃないでしょうか。
ただ28個のゲームモードを二人で一周してしまうと、「また今度でいいかな」という気持ちにはなってきます。Joy-Conの機能を初めてフルに楽しみたいなら最高の作品ですが、二人で毎日遊ぶ、ということはイメージしづらいです。せめて2週間に一度、30分から1時間程度遊ぶくらいでしょうか。
友達や彼女がいない本当の独り身なら絶対に購入すべきではないです。値段は少し高く感じますが、お父さんが休日に子供と一緒に遊ぶならおすすめです。
ナンパの道具にも使えるかもしれません。
「俺んちでワンツースイッチしない?」
「は?」
無理ですよねー
(以下、アフィリエイトと関連記事)