伏線回収しろや!大逆転裁判全クリア後レビュー/感想/評価(ネタバレ無し)

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怒りのレビュー。ストーリーの核心的ネタバレ無しでニンテンドー3DS専用ソフト”大逆転裁判”を語る。世間の評判・評価や、進化した点について。大逆転裁判2の発売日が決まるまで心の矛盾は解かれないままだろう。今作はクソゲーと言われても仕方ない。逆転裁判シリーズは神ゲーの塊なのに。

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ストーリーのネタバレ無しでレビューします

失望しました。

逆転裁判シリーズの最新作「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」(以下、大逆転裁判)を全クリしたんですけど、ストーリーは伏線が回収されないまま終わりました。

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逆転裁判シリーズって、伏線をあちらこちらにばら撒きまくって、最後に全部回収して終わるじゃないですか。伏線の回収方法に勢いがあって、ラストは気持ちよく終われるじゃないですか。

プレイヤーをいい意味で裏切ってくれる。そんな裁判ゲームだったじゃないですか。

でも、大逆転裁判は違いました。

伏線が……回収されてない。

逆転裁判5の場合、全五話でストーリーが終了しました。大逆転裁判も全五話でストーリーが終了します。

でも……伏線が回収されないんです。

たぶん20時間以上費やして全クリしたはずなんですけど、伏線が半分ぐらい回収されませんでした。しかも一番気になっていた謎の部分は全クリしても謎のまま。

逆転裁判5を全クリした後に大逆転裁判を全クリしました。ボリュームは明らかに大逆転裁判の方が大きかったと思う。

でも、あんなに長時間プレイさせといて一番肝心な部分を蹴っ飛ばすなんて…マジで信じらんない。

悲しい。ホントに悲しい。

逆転裁判は中途半端なゲームじゃなかったはずだ。

最後にたまりたまった伏線を怒涛の勢いで回収してくれる、そんな作品だった。

「そっ、そんなん無理やろ!」という危機的状況を華麗に、そして痛快にひっくり返してくれる。積み上げてきた謎をロケットランチャーで一気にぶっ壊してくれる……そんなゲームだったはず。

なんかもうね。終わり方が酷かった。

ジャンプで漫画が打ち切られる時、「オレたちの冒険はまだまだこれからだ!!」みたいなセリフで終わるじゃないですか。まさにそんな感じでした。

ゲーム内容はすごく面白いんだぞ!

マンネリ化を打破しようとしている

そうなんです。ゲーム自体は面白いんです。

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簡単にいうと逆転裁判は証人の矛盾をつく裁判ゲームなんですが、それはもうかなり息の長いゲームですから、ちょっとマンネリ化してた部分もあったんです。

でも大逆転裁判では、舞台を文明開化の波が来ていた明治時代にガラッと変えたり、シャーロック・ホームズとの「共同推理」や、複数の証人陪審制の採用など、マンネリを打破しようと努力している部分が見られました。

そして、それらはちゃんと面白かった。

DNA鑑定ができない!それが新鮮

明治時代だと逆転裁判シリーズのような科学捜査は不可能。先進国イギリスの首都「ロンドン」(倫敦)でも、DNA鑑定なんてできない。

DNA鑑定ができない中で、裁判でどのように真犯人の犯行を証明していくか。その過程が意外にも新鮮でした。

主人公は成歩堂の先祖

主人公は「成歩堂龍ノ介」(なるほどうりゅうのすけ)。逆転裁判シリーズの主人公「成歩堂龍一」の先祖。

そんなこともあってか、噛ませ犬的ポジションにある検事「亜内」の先祖っぽいヤツもいて、ちょっとクスっときた。

▼文明開化の波が来ているのに未だに武士のような格好の亜内検事
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音楽は申し分なし

そして音楽。いつも通り最高でした。

古臭い大日本帝国と、超大国であり先進国でもある「イギリス帝国」との文明のぶつかり合いを感じさせるような、文明開化を感じさせるようなシビれるBGM。裁判が盛り上がらないわけがない。

海外ドラマ「シャーロック」が好きな人には受けるはず

海外ドラマ「シャーロック」(SHERLOCK)が好きな自分にとっては、シャーロック・ホームズと関われる時点で心踊ったし、しかもシャーロックと一緒に推理できるという夢のようなシチュエーション。

ベーカー街221B番地にも行けるので、海外ドラマ「シャーロック」を観たことがある人は大逆転裁判を気に入ってくれると思う。

大逆転裁判のシャーロック・ホームズはイカれてて、海外ドラマの方のシャーロック・ホームズと方向性がちょっと似てる。そこも良かった。やっぱシャーロックは変人すぎるぐらいがちょうどいい。

ワイワイ感のある裁判

また、二人以上の証人を同時に尋問できるようにもなったし、他の証人の様子がおかしい時は「といつめる」ことも可能になりました。

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イギリス(大英帝国)の裁判では、陪審員が評決に関わってくる。複数の証人+6名の陪審員と、登場人物がグッと増えてとてもワイワイした裁判を楽しめるようになりました。

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死神の異名を持つ検事「バロック・バンジークス」っていうヤツもいます。そいつが担当した裁判の被告人はみんな有罪になって、被告人はなんやかんやで死ぬという伝説があります。恐ろしい。

裁判システムは進化。でもやっぱり証拠集めはめんどい

システムは深く楽しい方向に着実に進化してたし、裁判ではそれこそ大逆転してくれるからめっちゃ楽しい。

ま、法廷にいたるまでの証拠集めはいつも通り面倒だったけど。こればっかりはストーリー上しかたないですね。

大逆転裁判1+大逆転裁判2なら文句なし

評判は悪いけど、ゲーム自体は面白い

大逆転裁判は伏線が回収されないまま、ストーリーが未完結の状態で打ち切られます。

「ラストに伏線が全部回収されるんだ!」という姿勢でプレイすると、不完全燃焼な状態に陥ります。でもゲーム自体はすごく面白いんです。

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アマゾンのレビュー(評価・評判)を見てみると、星1つが多い。自分と同じ感想を抱いた人はやっぱり多かったようです。

タイトルに問題あり

ゲームタイトルが「大逆転裁判(前編)」なら全く問題なかった。

「大逆転裁判は前編と後編で分かれている」という前置きがあれば、そういう事前情報があれば失望しなかったはず。

ゲーム自体は面白いのにホントにもったいない。残念すぎるぞカプコン。

どうせやるなら、大逆転裁判1と大逆転裁判2を通してプレイした方がいいですよ。いつ大逆転裁判2が発売されるか分かんないけど。

続編が出るまで待て

大逆転裁判2が発売されるまで、あるいはストーリーの有料DLC(追加コンテンツ)が販売されるまでは大逆転裁判をプレイしない方が賢明です。これまた有料DLCでクリア後のストーリーが語られるのかどうか分からないですが。

たぶん大逆転裁判2で伏線が回収されるんだと思う。有料DLCでさらっと伏線を回収するのはそれはそれでもったいない。どうせなら続編でたっぷりと爆裂してほしい。

大逆転裁判2の発売日が決まるまで、大逆転裁判のことは忘れましょう。

要約すると、大逆転裁判はまだ買っちゃいけないゲームっつーことです。今買ってプレイしても、怒りを抑えきれないまま就寝することになります。

と言いつつ、とりあえずアフィリエイト貼っときますね。

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開発秘話がなかなか良かった

ちなみに、期間限定で無料配信されていたDLC「ランドストマガジン 特別号」はけっこう良かった。開発秘話が聞けるのはやっぱいいっすね。ランドストマガジンのシーズンパスは買う価値があるかもしれません。

開発者インタビューも良かった。でも、全クリしてから読みましょう。まだ未プレイの方は読まない方がいいです。

『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』開発者インタビュー!【part1】

『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』開発者インタビュー!【part2】

シャーロックめっちゃ面白かった

海外ドラマ「シャーロック」はhuluで見られます。逆転裁判並みの大逆転があるクオリティの高いドラマです。