Razer Seiren XとマランツプロMPM2000Uはどっちがゲーム実況向き?

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

初めてPCでゲーム配信(実況)する人向け。マランツプロのMPM1000U(またはMPM2000U)とマイクスタンドがあればすぐに高音質で音声の入った配信・録画が可能となりますが、使い勝手はミュートボタンのあるRazer Seiren Xの方が上です。ただしお金がある人は最初からオーディオインターフェイスとコンデンサーマイクを購入した方が長期的に得します。

広告

ミュートボタンのあるRazer Seiren Xの方が優秀(生配信の場合)

Razer Seiren X

Razer Seiren X

Razer Seiren Xの方が絶対にいいです。PCでゲームをライブ配信するなら。なぜならRazer Seiren Xにはミュートボタンがあるからです。以上。

20190430 105830693 iOS 2

…といきたいところですが、細かく説明していきます。Razer Seiren Xにはミュートボタンがありますが、マランツプロのMPM2000UMPM1000Uの上位機種)にはミュートボタンがありません。

MPM2000Uにはミュートボタンが無い

MPM2000Uにはミュートボタンが無い

ミュートは声が全く入らなくなるモードのことで、ミュートボタンを押すだけで声や周辺の音が入力されなくなります。

PCやPS4等でゲーム配信をするなら必須の機能です。例えば配信中にトイレに行きたい時とか、急にAmazonから荷物が届いた時にミュートボタンを押すだけで「視聴者に聞いてほしくない音(個人情報)」をシャットアウトできるからです。

別にミュートボタンが無くても配信ソフトの方で音声をミュートにすればいいのですが、はっきり言ってミュートボタンの方が10倍くらい楽で便利です。これは一度やってみれば分かります。ミュートボタンの無いマイクなんて使いたくない…と思うようになります。

そして何より、Razer Seiren Xでミュートボタンを押すとミュートボタンが赤く光ります。「ちゃんとミュート出来てる!」という安心感があるのがとにかく良いのです。

音質はどちらもほぼ変わらず

正直、Razer Seiren Xの音質には期待していませんでした。しかし実際は1万円程度のMPM2000Uとほぼ変わりません。なんとなくMPM2000Uの方がいい気がしますが、凡人の耳には違いが全く分かりません。

Razer Seiren Xは音が大きい

またMPM2000Uと比較した場合、入力された音声の大きさはRazer Seiren Xの方が大きく、大きな声を出さなくても声を拾ってくれます。

個人的にはこれには大変助かりました。地声がとても小さい方なので。「大きな声を出そうと思えば出せるけど、体力を使うからしんどい」という人にはRazer Seiren Xがぴったりです。

ただ音声の大きさは配信ソフト側で調整できます。例えばNvidia Share(旧:ShadowPlay)やOBSなら設定でマイク音声の大きさを簡単に変えられます。

しかしRazer Seiren Xの方が出力される音声が大きいので調整幅が大きく扱いやすいです。また、Razer Seiren Xには音声を上げるゲイン機能ようなツマミがあり、そこを調整することでも音声の大きさの上げ下げが可能となっています。

しかし音声調節のツマミは常に最小にした方がいいです。ツマミを右の方に回して音声を上げると明らかに音が悪くなるからです。音声を上げる場合は配信ソフト側でゲインを上げるのがベストでしょう。Razer Seiren XやMPM2000Uを使っていても、結局音声の大きさは配信ソフト側で調整します。

ただ実際に両方とも使った感想としては出力された音声の大きいRazer Seiren Xの方が便利でした。動画に音声を吹き込む場合でも、音声の大きさを調整しなくてもそのまま使用することができ手間が減ったのです。

MPM2000Uの場合は動画編集ソフト側(Adobe Premiere Elements)でゲインをMAXにしてやっと、音声をちょうどいいくらいの大きさに出来ました。しかし、それなら同じくらいの音質のRazer Seiren Xを使った方がゲイン無しにできるので音質を高めることができるような気がしました。(このへんはよく分かりませんが)

Razer Seiren Xはコンパクトサイズ

Razer Seiren XはUSBマイクの中でもトップクラスに小さく、机に置きやすいです。机が散らかっている人にはうってつけと言えるでしょう。

MPM2000Uだと大きいです。MPM2000U単体だけでも重くて大きいのに、それにプラスしてオモリの入ったマイクスタンドに取り付けることになります。取り回しが悪いです。

20190401 043839953 iOS

左がRazer Seiren Xで右がMPM2000U。MPM2000Uにマイクスタンドを取り付けるとRazer Seiren Xよりもサイズが大きくなります

ただマイクをアーム式のマイクスタンドに取り付ければ問題は解決します。しかし最初は机に置くタイプのマイクスタンドを買うことをおすすめします。そちらの方が安いですし、ゲーム配信に飽きるかもしれないですから。

Razer Seiren Xの滑り止め部分。安定感はしっかりとあります

Razer Seiren Xの滑り止め部分。安定感はしっかりとあります

MPM2000Uの場合、付属のショックマウントも取り付けるとさらにサイズ感が大きくなり取り回しが悪くなります。ただし広めのデスクを使っているならそれほど気にならないかも

MPM2000Uの場合、付属のショックマウントも取り付けるとさらにサイズ感が大きくなり取り回しが悪くなります。ただし広めのデスクを使っているならそれほど気にならないかも

Razer Seiren Xを買うと付いてくるUSBケーブル。ちょうどいい長さでした

Razer Seiren Xを買うと付いてくるUSBケーブル。ちょうどいい長さでした

本当は最初からオーディオインターフェイスを買うのが吉だけど…

ここまで言っておいて何ですが、正直言うと最初からUSB接続のオーディオインターフェイスと、1万円以上もするコンデンサーマイクを買うのが正解だと思います。なぜならそちらの方が明らかに音質が良く、いろいろと調整できるからです。

現在使用しているオーディオインターフェイス(ヤマハの「AG03」)。音量調整のスライダーが大変使いやすいですが、ヘッドセット端子から音を聞くと確実にホワイトノイズが入るので、音は別の機器で聞くか、AG03のモニター側の音量を下げることで対処しています

現在使用しているオーディオインターフェイス(ヤマハの「AG03」)。音量調整のスライダーが大変使いやすいですが、ヘッドセット端子から音を聞くと確実にホワイトノイズが入るので、PCから鳴る音は別の機器で聞くか、AG03のモニター側の音量を下げることで対処しています

ただ、その答えにたどり着くまでいくらか金銭を使うことになるでしょう…。私はUSBマイクのRazer Seiren Xから使い始めました。

しかしさらなる音質の良さを求めて、結局はオーディオインターフェイス(ヤマハの「AG03」)とコンデンサーマイク(オーディオテクニカの「AT4040」)を買いました。

ゲーム配信程度ならコンデンサーマイクは1万円台の物で十分なのではないか」と思いました。なぜならオーディオテクニカの「AT4040」は3万円以上したからです。地声を他人に自慢できるものじゃない限り、コンデンサーマイクはコストパフォーマンスに優れた物で十分だと思います。恥ずかしながら私の声はそもそもノイズに近いタイプなので、高いマイクを買ってもあまり意味がなかったのです。

「最初からオーディオインターフェイスとコンデンサーマイクを買え」と言われても買う人はほぼいないでしょう。なぜならオーディオインターフェイスとコンデンサーマイク、そしてXLRケーブルを含めると最低でも2万5000円以上掛かります。

とりあえず上の機材があれば配信できます。マイクスタンドは別にアーム式じゃなくてもOKです。

コンデンサーマイクはオーディオテクニカのAT2035くらいがちょうどいいかと。専用設計のショックマウントが付いてきます。マイクスタンドは高い物の方が長期的に考えたら得をするはず。

マイク以外にも必要な道具

生配信をせず、動画に声を入れるだけならマランツプロのMPM2000UかMPM1000Uを買えば十分です。しかしマイクスタンドも必要となってくるので、そちらも合わせて購入する必要があります。

マイクスタンドは机に置けるタイプが扱いやすいです。最初からアーム式マイクスタンドを買うのはあまりおすすめしません。安い物はもっとおすすめしません。しかし最初は安価な物からスタートするのも悪くはないでしょう。何が良くて何が悪いのか理解するのに役立つはずです。

ちなみにアーム式マイクスタンドはRODEの「PSA1 Studio Arm」(約1万円)、そしてポップノイズフィルターはTOMOCAの「MS-130 」(2,462円ほど)が最高に良かったですが、最初はこれらが無くても全然やっていけます。

ちなみにこういった高額なアーム式マイクスタンドや、Amazonにも載っていないポップノイズフィルター等はサウンドハウスではあったりします。Amazonよりも安い価格で。実際に「PSA1 Studio Arm」はサウンドハウスの方がAmazonよりも3,000〜4,000円の方が安かったので、私はサウンドハウスで買いました。

サウンドハウス

なるべくポップノイズフィルターはあった方がいいです。ポップノイズフィルターがないとパ行などを発声した際にポップノイズ(「ボフッ」という音)が入ってしまいます。ポップノイズフィルターをマイクに付けるとポップノイズを防いでくれます。

Razer Seiren Xにポップノイズフィルターを取り付けるとこんな感じ

Razer Seiren Xにポップノイズフィルターを取り付けるとこんな感じ

ポップノイズフィルターは金属製の方が音声がこもらなくなるので良かったです。布が使われている500円程度の安物だと音質も悪くなりますし、あまりポップノイズを抑制できないので微妙です。金属製ならポップノイズを完全に防ぐことができて音質も大変良いです。

Amazonにも金属製のポップノイズフィルターはありますが、サウンドハウスの方が1,000円程度安く買えるかもしれません。時期やタイミングによって価格は変わってきますが。

マイクに直接取り付けるタイプGOMILEのポップノイズフィルターRazer Seiren XとMPM2000Uに対応。実際に取り付けて試したので間違いないです。

ただ、似たような安いポップノイズフィルター(布が使われている物)は他にもありますし、GOMILE製である必要性はそれほど高くないと思います。GOMILEというメーカーは聞いたことがないですし、安いポップノイズフィルターは恐らくどれを買っても似たような物でしょう。

とにかく配信してみないと何も分からない

「ゲーム配信でもやってみようかな」という段階の人は、とりあえずRazer Seiren Xを使ってみてゲーム配信というものがどんなものなのか体験してみましょう。高いマイクを買うかどうかはそこから考えてみてもいいと思います。

とは言ってもRazer Seiren Xはネット通販では1万円以上もします。ちょっと高いです。しかしオークションなら6000~8000円くらいで売れるので、「ゲーム配信に向いてない」または「もっと高いマイクが欲しい」と思ったら売ってしまうという手もアリでしょう。

余談:AviUtlからAdobe Premiere Elementsに乗り換えた理由

ちなみに動画を編集する際はAdobe Premiere Elementsを使用しています。無料のAviUtlを使っていましたが、1時間を超える動画を読み込む際に異常に時間が掛かるので乗り換えました。

Adobe Premiere ElementsならAviUtlよりも編集しやすく、さらに動画の読み込みも早いので編集作業のスピードが上がりました。どうせなら最初からAdobe Premiere Elementsを買っておけば良かったと正直思いました。AviUtlはプラグインの管理などが面倒ですし、慣れるまで時間も掛かりますし…。

他にも編集ソフトはAdobe Premiere Proがありますが、こちらは月額2,480円(年間プランだと月額2,180円)と高額なので断念。しかしAdobe Premiere Elementsでも様々な機能が備わっているので私にはこれで十分でした。

Adobe公式サイトではAdobe Premiere ElementsとAdobe Premiere Proの体験版をダウンロードできます。AviUtlで満足している人も一度試した方がいいかもしれません。長い目で見ると膨大な時間を節約できる可能性が高いです。