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グラフィックス(ビデオ)カードはリファレンスモデルよりオリジナルファンモデルの方が比較的高冷却で、そちらを買うべきだったと後悔。GPUの温度が高温(80~90度)になるのは不快。次世代PCゲームや高画質化Modで遊ぶにはVRAM容量3GBでは少ない。
ゲームPCを購入・半自作し、後悔したこと
「リファレンスモデル(標準仕様)のグラフィックボード(以下、グラボ)で高負荷なゲームをすると、グラボがすごく熱くなるから精神衛生的にあまり良くない。リファレンスモデルのグラボじゃなくて、オリジナルクーラーを搭載したグラボを買えば良かったなあ〜」というお話しです。自作erには当たり前なことだと思います。
ゲームPCを2013年の12月頃に買いました。
今でも後悔していることがあります。それは、
- リファレンスカードを買ったこと
- VRAM(グラフィックメモリ)の少ないグラボを選んだこと
の二つです。
オリジナルファンモデルのグラボを購入すべきだった
「ビデオカードはリファレンスモデルを選ぶべきではなかった」とゲームPCを購入して3ヶ月経ってから後悔し始めました。
購入したのは「Palit Microsystems製GeForce GTX 780 Ti 3GB」(リファレンスカード)です。
このグラボ、負荷をかけるとうるさいし、温度が80~90度まで上がる。精神衛生上、とてもよろしくない。
SA(スタンドアロン)版DayZやウォッチドッグスをプレイしていると、冬でも夏でもプレイ中はほとんど常に80度を超えてきます。
分かっています。高負荷なゲームをすればグラボの温度が高温になるのは仕方ありません。しかし、80度を超えてくると「このグラボ大丈夫か? 急に逝っちゃったりしないよね!?」と心配になってくる。
PCケースはCooler Masterで裏配線だし、PC内のエアーフローはたぶん問題ないと思います。CPUの温度は高負荷なゲームをプレイ中でも50~60度ぐらいまでしか上がりません。でもGPUの場合、80度は超えてきます。
実はリファレンスカードを購入するのは初めてで、まさかこんなにも高温になるとは思いもしませんでした。デスクトップPCではオリジナルクーラー搭載のグラボしか使ったことがなかったので、グラボは高温になったとしても70度までだと思っていました。
ですが、リファレンスカードを買わざるを得なかったのです。当時GTX 780 Tiは発表されたばかりで、リファレンスモデルしかありませんでした。そして、個人的な理由によりPCを早急に買う必要がありました。
いつも使っていたMacBook Proが故障してしまったこと、仕事・プライベートで早急にPCが必要だったことが個人的な理由です。個人的な理由がなければ、オリジナルファンモデルが充実するまでゲームPCを買うことはなかったでしょう。
参考:ドスパラもマウスも評判が悪いので、サイコムのBTOで半自作PCを作るのがベストだと判断しました
ゲームPCを購入・半自作してから少し経った後に、GeForce GTX 780 Ti JETSTREAMが発売されました。これだと消費電力が少し高くなるかわりに性能がリファレンスカードより少し良くなり、かつ高負荷時の温度が60度台。
高負荷時で温度が60度台のものであれば、ビデオカードが故障するリスクはかなり下がるでしょう。あと、精神衛生的にも大変良い。
もしもMacBook Proがもう1か月あとに故障していたのであれば、GTX 780 Ti JETSTREAMを購入していたはず。
VRAMの容量が3GBでは少ない
VRAM(ビデオメモリ)はグラボを選ぶ上で重要な項目です。VRAMの少ないグラボを選べば、ハイクオリティなテクスチャを使用したPCゲームを快適に遊べません。また、Modでテクスチャを高画質化した時にFPSがガタ落ちします。
購入したGTX 780 TiのVRAMは3GBでした。VRAMが3GBもあれば、大抵のゲームは最高設定で快適に遊べます。PCゲームのグラフィックも頭打ちな雰囲気。数年はこのグラボで遊べる・・・そう思っていました。
ウォッチドッグス。このゲームにやられました。ウォッチドッグスを最高設定で快適に遊ぶには、VRAMが4GB以上必要なのです。VRAMが3GBのグラボでは最高設定で快適に遊べるはずがありません。
参考:PC版ウォッチドッグス速攻レビュー。重すぎてクソゲー感MAX。ハッキングは超能力だった
なので、テクスチャのクオリティを下げたり、アンチエイリアスを低負荷なFXAAに変えたりしないと快適に遊べません。ただ、ウォッチドッグスは最低設定にしないと快適にならないぐらいカクカクなゲームなんですけどね。VRAMが4GBでも厳しいらしいです。
また、スカイリム(Skyrim)に高画質化Modを導入して遊ぶにも、4GB以上のVRAMがあった方がいいそうです。
リファレンスカードを購入して得た教訓
- 新しいGPUが発表されてもすぐにリファレンスカードを買わないこと
- オリジナルクーラー搭載モデルが充実するまで待つ
- VRAM容量の大きいグラフィックカードを買うこと
これらがリファレンスカードを買って得た教訓です。
「80度を超えるぐらい高温になるグラボを使うのは、いつ故障してもおかしくないんじゃないかと心配になるし、精神衛生的に悪い」ということが伝われば幸いです。
ただ勘違いしてほしくないのは、リファレンスカードでも性能が高ければ快適にゲームを楽しめるということ。
GTX 780 Ti 3GBでも、ほとんどのゲームは最高設定で遊べます。先日までベータテストをしていた「Battlefield Hardline」(バトルフィールド・ハードライン)は最高設定で快適に遊べました。
ただし、ウォッチドッグスのような次世代ゲームを快適に遊ぶのは難しかったです。この調子だと、PC版GTA VもVRAMが足りないのが原因で快適に遊べないような予感。
今後はリファレンスカードでも低騒音&高冷却になっていくでしょう。オリジナルファンモデルよりもリファレンスモデルの方がいいじゃん!みたいな時代がやってきたら良いですね。
さて、今回得た教訓が次に生かされるのは果たして何年後になるのでしょうか。ビデオカードが壊れてくれれば新しいビデオカードを買う大義名分ができるのになあ。
長くゲームPCを使っていきたいけど、早く壊れて欲しい。今はそんな複雑な心境です。
今(記事執筆時点)、グラボ買うならコレですかね。ASUSの新ブランド「STRIX」(ストリックス)のGTX 780。
性能はGTX 780 Tiには劣りますが、VRAMが6GBもあります。65度以上にならないとファンが回らないので、多少は騒音も収まるかも。