ウィンドウズ10で動く/動かないPCゲームを調査し、SteamやOrigin等DRM別に分けてリストを作成。マイクラ等大抵のものは起動し、動作可能。エラーが出てプレイできない時の対処方法やアップグレードした感想、ドライバートラブル、Windows10ダウンロードツールについて。
目次
ウィンドウズ10でPCゲームが動くか確認
「1年以上PCゲーム専用として使っていた半自作パソコン」のOSを、「Windows 7 64bit」から「Windows 10 64bit」にアップグレードしました。クリーンインストールは面倒くさかったので却下。
Windows 7で動いていたPCゲームは、Windows 10に移行してもちゃんと動作するのか確認してみました。自分の持っているゲーム全てをインストールとアンインストールを繰り返して確認するのはさすがに時間が掛かり過ぎるので、Windows 7を使っていた時からSSDに入っていたゲームだけ起動確認をとりました。
個人的に遊んでいた、あるいはいつか遊ぶ予定でインストールしてあったゲームだけしか確認がとれていません。結論を言うと、Windowns10でもほとんどのPCゲームは動きます。しかし、常駐アプリ(MSI Afterburner等)によって動作がおかしくなるものもあります。
動作した/しなかったPCゲームリスト(DRM:Steam)
動作するPCゲーム
- Alan Wake
- ARK: Survival Evolved
- Basement
- Batman: Arkham Knight
- Company of Heroes (New Steam Version)
- Don’t Starve
- Dota 2
- The Elder Scrolls V: Skyrim(日本語化済み・Mod有り)
- The Escapists: The Walking Dead
- Fallout 3: Game of the Year Edition(日本語化済み・Mod有り)
- The Flock
- H1Z1
- Mad Max
- METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(MGSV:TPP)
- Parkitect
- Papers, Please
- Patrician IV: Rise of a Dynasty(日本語化済み)
- Portal 2
- Prison Architect
- Star Wars Battlefront
- Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues
- Team Fortress 2
- Tropico 5
- The Walking Dead(日本語化済み)
- The Witcher: Enhanced Edition Director’s Cut
動作しないPCゲーム
今のところ特になし。
動作した/しなかったPCゲームリスト(DRM:Origin、その他)
動作するPCゲーム
- Battlefield Hardline
- GTA5(Grand Theft Auto V)
- SimCity: Complete Edition
- The Sims 4
- Minecraft(Java版、前からあるPC版)
- Minecraft: Windows 10 Edition Beta(Universal Windows Platform。UWP)
- The Witcher 3: Wild Hunt
- Watch Dogs
- Far Cry 4
- ドラクエ10(ドラゴンクエストX)
動作しないPCゲーム
今のところ特になし。
実は動かなかったPCゲーム
Fallout 3は「Games for Windows Marketplace」をインストールすると起動する
実は、Fallout 3は起動すらできませんでした。
「序数43がダイナミックライブラリ C:\WINDOWS\SYSTEM32\xlive.dllから見つかりませんでした。」というエラーが出てプレイできなかったんです。
しかし、「Games for Windows マーケットプレース クライアント」をインストールしただけで動作しました。あっけなく。Nexus Mod Managerで導入したMod(高画質化Modなど)やENB・fose_loader.exeも、Windows 7で導入した通りに動きました。スカイリムも同様。もちろん、どちらも日本語化されたままの状態で。
また、Windows 10に変えても特に動作がカクカクになったということもなく、今まで通りにプレイできています。
Games for Windows クライアントのダウンロード
GTA Vも動かなかった
PC版GTA5もダメでした。ランチャーを起動しても「Grand Theft Auto V Launcherは動作を停止しました」っていうエラーが出て強制終了。
Outlastも無理
サイコパスホラーゲームのOutlastもプレイできませんでした。正確に言うと、起動はできました。しかし、メニュー画面までは快適に進むんですが、実際に遊び始める段階で落ちるんですよね。
Uplay系は全滅
ウォッチドッグスなどDRMがUplayのゲームは動作確認すら行うことができなかった。Uplayランチャーが動きませんでしたから。あぁUplay……。ファークライ4もダメでした。
Minecraftも起動しなかった
マインクラフトもなぜか起動しなかったんですよ。Javaを最新バージョンにアップデートしても動作せず。しかし、これらのゲームはとある常駐アプリを終了させるだけで余裕で動きました。
原因は「MSI Afterburner」だった
マインクラフト・GTA5・Outlast・ウォッチドッグス・ファークライ4…これらのゲームが動作しなかったのは「MSI Afterburner」(以下アフターバーナー)が原因でした。
アフターバーナーを終了させてからマイクラやファークライ4を起動してみると、動かなかったのが嘘のように颯爽と動作しました。GTA5の場合でもランチャーが正常に動き始めて、本体がちゃんとアップデートされました。
アフターバーナーは、主にビデオカードをオーバークロックする用途として使われるツールです。アフターバーナーを使えば、ゲーム中にどれだけVRAMが使われているのか、どれだけfpsが出ているのかがゲーム画面の上に表示され、フレームレートやVRAM使用量、GPUやCPUの温度などが簡単に確認できます。
また、「RivaTuner Statistics Server」と併用するとゲームごとにフレームレートを制限(固定)したりできるのでかなり便利なんです。大抵のゲームで60fps制限をかけてます。マシンパワーを節約できますからね。
アフターバーナーを使いながらだとプレイできないゲームがあるのは残念でした。しかしアフターバーナーがWindows 10に完全対応すれば、GTA5やマインクラフトもアフターバーナーを使用しつつプレイできるようになるんじゃないでしょうか。
何がどう改善されたのかは不明ですが、アフターバーナーを常駐させていてもプレイできるようになったゲームが増えてきました。例えば、「GTA V」はアフターバーナーと併用してプレイできるようになりました。
PCゲームが動かない場合の対処方法
アフターバーナーを終了させたらPCゲームが起動できたように、Windows 10で遊びたいPCゲームが動作しない場合、何らかの常駐アプリが動作を邪魔をしている可能性があります。
例えば、無料ウィルス対策ソフト(アンチウイルスソフト、セキュリティソフト)がWindows 10に対応しておらず、そのせいでゲームが起動しない場合もあるでしょう。ゲームが動かない。そんな時は同時に動作しているアプリを終了させる。ウィルス対策ソフトを無効にしてみる。それだけでゲームが動くかもしれません。
人によってインストールされているアプリケーションが違うはずだし、PC環境は十人十色。ずっと使っていたアプリをアンインストールしてみたり、色々試してみるしかありません。
Windows10でPCゲームを遊んだ感想
ウィンドウズ7とほぼ同じ
ほとんどのPCゲームはWindows7の時と同じ状態で動きました。キーバインドとかグラフィック設定とか、Windows7時代に遊んでいたものと同じでしたし。アップグレードの場合、セーブデータでさえも引き継がれてました。(もちろん、クリーンインストールすれば全て消えます)
中には画面解像度だけが変わっていたものがありました。とは言うものの、解像度が変わっていたのはシムシティ(2013年版)とザ・シムズ4だけでした。他は変わりなし。特にマウスや液晶の遅延(ラグ)を感じることもなかったし、今のところゲームに関して大きな問題はありません。
ゲーミングマウスの「Razer DeathAdder Chroma」を使ってますが、ドライバは普通に動いているみたいです。ただ、OSの裏で何かしらのバグが発生してたらちょっと怖いけど。
最初は高負荷なPCゲームは動かなかった
実を言うと、アップグレード直後は「3Dを駆使する高画質なPCゲーム」は何も動かなかったんですよ。2D系はいけたけど。で、再起動してみたら解決したという。
どうやらビデオドライバがおかしなことになってたようです。アップグレード直後は「NVIDIA GeForce Experience」が動いてなかったんですけど、再起動したら立ち上がってました。その後、NVIDIA GeForce ExperienceをアップデートしたらゴリゴリなPCゲームも動作するようになったという。実はそんな経緯がありました。
しかし、なぜかShadowplayのインストールには失敗しました。なんでだ。
XboxアプリよりもShadowplayの方が録画できるタイトルが多い
NVIDIAのグラフィックカード(Kepler世代以降のGeForce)を持っているならほぼ負荷なしで画面をキャプチャできるソフト「Shadowplay」も使えました。最新バージョンのインストールには失敗したはずなんですけどね。Windows7の時と同じバージョンのやつを使えてるってことなのかな。
他にもWindows 10で標準インストールされている「Xboxアプリ」(Xbox App)のGameDVR機能「Game Bar」で、ゲーム画面を録画・編集・共有したりできます。しかし、Xboxアプリの録画だとゲームによっては録画できないやつがある。フォールアウト3がそうでした。
まだShadowplayの方がマシ。Shadowplayならデスクトップも録画できますし。Xboxアプリのメリットはゲーム画面のスクリーンショットが簡単に撮れることですね。Xboxアプリが動くかどうかはゲームによるけど。ちなみに、Xboxアプリの録画で生成されるファイルはmp4形式です。Shadowplayと同じです。
DirectX 12対応ゲームが増えた時にアップグレードしてみるといいかも
PCゲームをするだけなら、Windows 10にアップグレードしてもさほど問題ないと思います。大体のゲームは動きます。しかし、アフターバーナーを常駐させていると起動すらできないPCゲームがあったのはちょっとキツかったです(既に改善されているものはありますが)。
慌ててWindows 10にアップグレードしなくてもいいと思います。今は特にメリットはありません。慣れるまで時間が掛かりそうな雰囲気。
Unity、Unreal Engine 4、CryEngineなどのゲームエンジンが最新グラフィックスAPI「DirectX 12」に対応し始めたらアップグレードしてみてはいかがでしょうか。DirectX 12に最適化されたゲームは軽くなるそうですし。
Windows 10に簡単にアップグレードする方法
Windows Updateでアップグレードの予約をとっていたものの、Windows 10の無料配布がスタートされる2015年7月29日になってもアップグレードできず。(Windows 10に無料でアップグレードできるのはWindows 7/8.xだけです)
しかし私のように第一次配布に落選しても、マイクロソフトの公式サイトで配布されている「Windows 10ダウンロードツール」を使えば簡単にアップグレードしたりクリーンインストールしたり、USBメモリーを使ってインストールメディアを作ったりできます。
Windows 7からアップグレードしましたが、1時間ぐらいで超簡単にPCがWindows 10に変貌しました。
今使っているPCからアップグレードするだけなら、USBメモリーなどは必要ありません。めっちゃ簡単です。「Windows 10ダウンロードツール」のダウンロードは下のリンクから。
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
インストールメディアの作り方は4gamerの記事が非常に分かりやすいです。
参考:ゲーマーのためのWindows 10集中講座(特別編) Windows 10へアップグレードする前にチェックすべきこと – 4Gamer.net
起動不可だったゲームはリストに追加していく予定
大体のPCゲームは動きます。動作しなかったゲームは上記リストに逐一追加する予定です。GAME Watchの方でなんだか面白そうな企画がやってるので、そちらもご覧になってはいかがでしょうか。「FFXIV: 蒼天のイシュガルド」もWindows 10で動作するそうです。
Windows 10 ゲームマラソン – GAME Watch
4gamerの方でも動作確認をしてみたそうです。100本全てのPCゲームが動いたそうな。ハードによっては「Crysis 3」が動かないみたいですが、ここまでくると動かないPCゲームの方が珍しい。
参考:Windows 10で既存のPCゲームは動くのか。手元の100タイトルをざっと確かめてみた