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PSPに移植された名作PSゲーム「街 ~運命の交差点~」のレビュー。このゲームはシナリオがおもしろい。
どんなゲーム?
「街 ~運命の交差点~」はお互い全く関係のない8人の運命を小説形式で読んでいくゲームです。普通に読み進めていくと必ずバッドエンドになるので、別の人物の選択肢を変えてバッドエンドを防ぎます。
PS 街 ~運命の交差点~ trailer – YouTube
ザッピング機能がまあまあ良い
バッドエンドになったり気が変わったら、主人公を切り替える「ザッピング」という機能でシナリオを読み進める。「かまいたちの夜」のようで、全く違う形式です。
「街 ~運命の交差点~」はサウンドノベルと呼ばれる「音が出る小説」ですが、テレビのチャンネルを切り替えるようにザッピングができます。
小説ならずっと一本道です。しかし、このゲームではバッドエンドと正規ルートで複雑に枝分かれしてます。問題を解決するためにザッピングして他のシナリオを読み進めます。そこに普通の小説にはない面白さ・斬新さがあります。
興味のないシナリオが次第に面白くなる
ザッピング機能は小道具のようなもの。「街 ~運命の交差点~」はシナリオがおもしろい。ミステリ形式でシナリオが進む主人公もいれば、アクション映画のように進む主人公もいます。
好きなシナリオばかり進めていって途中で詰まるわけです。次に進む場合は別の主人公のシナリオを進めないといけない。仕方なく別のシナリオを進めていくと、その主人公のシナリオの面白さに気づき他のシナリオなんかどうでも良くなる。その繰り返し。
「この主人公のシナリオはあんまりおもしろくねぇな」と思っていたシナリオが急に面白くなっていく。それはなぜかというと、それぞれの主人公の距離が近づいてきたり、それぞれの行動が各主人公の運命を変えるからです。
全く関係のなかった人たちの運命が交わるところが、読む側としてはとても気持ちがいい。
最終的に全ての主人公に感情移入
結果的に全ての主人公に感情移入してしまう。後半になると全く関係のなかった主人公たちが遭遇したり、会話する。
たった数行の会話なのに、完全に感情移入してしまっている身としては「おおーーっ! ついに出会ったぞ!!」と心の中で叫ばずにはいられない。これまでのシナリオはこの感動のための前フリだったのか、と思うほどです。
こんな名作を見逃すのは本当にもったいない
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プレステ、セガサターンの他にPSPでもプレイ可能です。
グラフィックが古臭い実写なので敬遠してしまうかもしれません。しかし、プレイする価値はあります。