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スクウェア・エニックスから発売されたニンテンドースイッチソフト「オクトパストラベラー(OCTOPATH TRAVELER)」は、めちゃくちゃつまらないわけでもなく、面白いわけでもないストーリーを提供してくれる不思議な王道RPG。戦闘は論理的で楽しかったです。
肝心のストーリーが微妙
オクトパストラベラーがなんか微妙でした。
たぶんストーリーが根本的に良くないのだと思います。ストーリーは面白いわけでもつまらないわけでもなくて、癒し系のアニメみたいに淡々と進んでいきます。
そういう所が個人的にウケなかったのかも。
論理的な戦闘
ただ戦闘は普通に良くて、パズル的で楽しかったです。敵の弱点である武器や属性で敵を攻撃すると、敵のシールド数が減っていき、シールドが0になったら敵は1ターン行動不能となり、以降は大ダメージを食らうという戦闘システム。
また味方側のキャラは自動的に毎ターン、ドラクエでいうテンションが溜まるようになっています。敵のシールドを減らしつつ、敵が行動不能になった時にキャラのテンションを消費して相手にさらなる大ダメージを与えていく感じが論理的に戦っている雰囲気があって面白かったです。
几帳面な人にはフィールドコマンドがむしろウザい
各キャラは世界に点在していて、仲間にする順番はプレイヤーに委ねられていて、自由な感じがしてすごく良いと思います。
ただ各キャラにはそれぞれ独自のフィールドコマンドが用意されていて、これはこれで面倒でした。几帳面な人にとっては地獄なのではないでしょうか。
例えば盗賊はNPCからアイテムを盗めます。学者はNPCの背景を探ることが可能です。商人みたいなキャラはNPCからアイテムを買えます。
キャラが増えるほどNPCに対して行動できることが増えていくので、この世界の住人やストーリーを細かい部分も含めて把握するのはとてつもなく面倒なのです。
なので各NPCの細かな物語なんてどうでもよくなってきます。学者はNPCの背景を探り、隠しアイテムの場所を明らかにする能力があります。
しかし何度かNPCの背景を探っていると、NPCに関する情報が載っているウィンドウなんて無視するようになります。そして隠しアイテムの場所が明らかになったのかどうかを確認する自分だけが、そこに存在するようになるのです。
最後に:刺さらないストーリー、王道のRPG
オクトパストラベラーを一言で言うと「刺さらないストーリー、王道のRPG」です。各キャラには個性的なスキルやフィールドコマンドを備えていますし、戦闘は論理的なパズルみたいでなかなか面白いです。
でも、ストーリーが本当に心に刺さりません。不思議なことにめちゃくちゃつまらないわけでもないんです。そして面白いわけでもありません。
終始、60~75点の間を上手に飛行しているような調子で、「こいつぁつまらない!退屈だ!」と断言することも出来ません。なんかもう逆に凄いと思います。
僕はずっと「ドラクエ7の物語って本当にヤバかったんだな…」と思いながらこのゲームをプレイしていました。ビバ!ドラクエ!