iPhone/iPad/Androidアプリ版「ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち」が発売されたので速攻で購入。スマートフォン版をプレイした感想・評価(レビュー)・操作性や、PS/3DS/スマホ版の違い、小学生の頃の思い出話、クソゲー扱いされてるDQVIIの魅力について。
目次
アンドロイド版ドラゴンクエスト7を買ってプレイしてみました
小学生の時にプレイして、それ以降ずっと名作だと思っている「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」(以下ドラクエ7)のスマートフォン版が発売されると聞いて、2015年9月17日は今年一番早く起きてGoogle Playで速攻スマホ版ドラクエ7を買いました。
価格は1800円。
で、今回はスマホ版ドラクエ7で遊んだ感想や操作性について述べつつ、ドラクエ7が大好きな理由や思い出話にフラワーを咲かせたいと思います。
それじゃ、レッツゴー!
動作・発熱・音量についての感想
2014年以降のスマホなら快適に動作する
自分は2014年10月に発売されたauのXperia Z3(Android 4.4.4)でプレイしたんですけど、たまにググっと重くなる以外はサクサク快適。
フィールド(海)と戦闘画面はこんな感じ↓
重く感じるのは本当にごく稀で、スマホ版ドラクエ8のように戦闘シーンでカクカクすることはありませんでした。
iOSの場合、推奨機種がiPhone 5/iPad(第3世代)以上となっています。iPhone 5c/iPhone 5s/iPhone 6/iPhone 6 Plus/iPhone 6s/iPhone 6s PlusでiOS7.0以上なら確実に動作するはず。
iPhone4/iPhone4S/iPod Touch/iPad2には対応してません。注意。
Androidの場合、バージョン4.0以上ならイケるそうです。
参考:ドラゴンクエストVII for スマートフォン 公式プロモーションサイト
さすがドラクエ! すごく熱いぜ!
ゲームアプリだから当たり前ですけど、起動して少し経つとスマホ背面がめちゃくちゃ熱くなります。
ケースを付けてる人はマジで外した方がいい。あるいは、ケースを捨ててバンパーに交換した方がいい。
音楽と効果音をゼロにできない
スマホ版ドラクエ6の場合もそうだったんですけど、スマホ版ドラクエ7でもBGMと効果音の音量を無効にできない。
自分は録音しておいたラジオを聞きながらゲームをプレイすることがあるので、残念。
苦肉の策として、BGMと効果音の音量を一番低くするか、PCでラジオを聞くという二つの方法がある。
面倒くさいのでゲーム内の音量を低くする方法で、ラジオを聞きながらスマホ版ドラクエ7をプレイしてます。
PS/3DS/スマホ版の決定的な違い
3DS版よりスマホ版の方が高画質
ドラクエ7はプレイステーション版(PS版)→3DS版とリメイクされました。スマホ版では3DS版を移植した形になってます。
まぁ自分はPS版でしかプレイしたことないんですけど、スマホ版だと序盤の謎解きがざっくり簡略化されていて潔い。少し寂しかったけど。
スマホ版と3DS版のグラフィックはほぼ同じで、スマホ版の方が高画質。しかし、スマホ版のグラフィックはシュールというか…ユーモアのある感じになってます。
自分はPS版の二頭身キャラの方が断然好きだけど、これはこれでアリ…なのか?まぁいいや。
ちなみに、ムービーはこんな感じです↓
エンカウント方式がまるで違う
3DS版とスマホ版だとグラフィックはほぼ同じですけど、エンカウント方式が全く違います。
3DS版だとシンボルエンカウント方式ですが、スマホ版だとランダムエンカウント方式となっています。
ランダムエンカウントっていうのは、フィールドで歩いていると急にモンスターが出現する昔ながらのヤツですね。PS版で採用されてます。
スマホ版の場合、鬼のようにモンスターが出現しまくるというわけではなかったし、ストレスを感じない程度のエンカウント率でした。
モンスターはPS版よりも弱体化されているという印象。最初のボスが速攻で撃沈しましたから。ハンクの会心の一撃が強すぎる。
あと、キャラの走行スピードが速い。とてもいい。
スマホ版は親切すぎる
PS版でプレイしていた時は石版集めに四苦八苦してたんですけど、スマホ版なら石版集めに苦労することがない。
なぜならスマホ版には、石版が近くにあると画面左上で光ってくれる「石版レーダー」があるし、
メニューの「せんれき」から「つぎのせきばん」がどこにあるか教えてくれるし、
さらには謎の遺跡の「復活の間」にいる変な虫みたいなヤツが、ストーリーを進行する上で役立つヒントをタダでくれる。
「スマホ版親切すぎだろ…」と思ったけど、この機能は3DS版にもある。ホント近頃のゲームはヌルく…いや優しくなったもんですね!最高!
また、「中断の書」っていうフィールド上やダンジョン内で使えるセーブ機能があります。教会に行ってセーブする必要がもうほとんどない。
Androidアプリの場合、クラウド上にセーブデータを保存する機能は記事執筆時点ではまだ使えませんでした。しかし、近いうちに実装される予定です。
iOS版にもクラウドセーブ機能は存在してるようですが、対応中っぽい。この記事を読んでいる頃には使えるようになっているかもしれません。
長らく放置した後に再開してもすんなりストーリーに入っていける
ドラクエというものは一度思いっきり遊んで、飽きて、二ヶ月ぐらい放置して、再開する。この道を誰もが通ります。…少なくとも自分はそうです。
で、再開した時にストーリーがどうなってるか分からない状態になる。
スマホ版なら戦歴に「さいきんのぼうけん」と「かこのぼうけん」(これまで進めた物語のあらすじ)が用意されていて、ストーリーを忘れても文章で再確認できるから安心安心。
思う存分、長期放置しよう!
操作性はスマホ版ドラクエ6とほぼ同じ
テキトーにタップしてればすぐに戦闘終了
ザコモンスターとのバトルは、適当にタップしていれば颯爽と進む。
キーファやマリベルなどの仲間の「さくせん」を「バッチリがんばれ」「ガンガンいこうぜ」にして、2〜3タップしてれば1ターン進む。
もちろん、作戦を「めいれいさせろ」にすれば自分で呪文や特技の指示ができます。
あと、戦闘シーンではモンスターとキャラがちゃんとモーションしてくれる。メラを唱えた時は火の玉が飛び出るし、砂煙もいい感じです。
個人的にはゴーレムの見た目がすごくいいと思った。
グリグリするヤツは元から非表示に
スマホ版ドラクエ7の操作感はまー大体同じですね。これまで発売されているスマホ版ドラクエシリーズと。
操作性が一番近いのはスマホ版ドラクエ6。ただ、ドラクエ7の場合「インジケータ」(方向キー。グリグリするやつ)がデフォルトで表示されてません。表示してプレイしたければ設定を変更すればOK。
画面のどこを触れても、触れた地点が方向キーの中心になる仕様なので、別にインジケータは隠れていてもいいと思う。
片手でも十分プレイできるけれど…
使っているスマホによりますが、Xperia Z3のようなディスプレイサイズが5.2インチで解像度がフルHD(1920×1080)のスマホでも片手で遊べます。
しかし、やっぱり両手の方がプレイしやすいのは間違いありません。
自分は左手親指でキャラを移動させて、角度を変える場合は右手人差し指を使ってプレイしてます。
スマホ版ドラクエ7ではカメラの自動追尾のオンオフができます。自動追尾は元から有効になっていて、フィールド移動の際はまず角度を変えたりする必要がありません。ただ、楽だけど迷いやすい。
ドラクエ7には角度を変えないと見えてこないものが多々あるので、初めてプレイする人は要注意。大事なお宝を見逃してしまうかもよ。
あと、仲間を引き連れている時は会話ボタンを押すことで仲間と会話できます。この会話システムはPS版ドラクエ7から採用されるようになったのですが、知ってる人も多いはず。
ダンジョンでのマップ開きがチート級のズルさ
PS版ではそんなことはなかったはずなんですけど、スマホ版だと塔や洞くつのダンジョンでも地図が開けるようになってます。
卑怯なのは、ダンジョンでマップを開くとどこに行けばいいのか一発で分かってしまうこと。
PS版をプレイしてた時はなかったはずなんだけどなぁ。あの時は攻略本を2冊駆使しながら必死にプレイしてた。
スマホ版だと謎解きのゲーム性が向上している
コントローラーを使うほうがプレイしやすいのは当たり前。スマホ版だとちょっとした指の滑りだとかで、操作ミスが発生してしまう。
そのおかげで、スマホ版ドラクエ7では謎解きがやや難しくなってます。
ウッドパルナ近くにある鉱山で登場する「カラーストーンの謎解き」にちょっとだけ手こずった。
指の加減が少し強いだけでカラーストーンが動いてしまって、壊してはいけないカラーストーンを壊してしまう事故がちょっとだけ起きました。ちょっとだけですよ、ちょっとだけ。
ドラクエ7はクソゲーと言われてるけど、そんなの関係ねえ!
小学生の頃、友達とたくさん遊んだ思い出
自分はドラクエ7が大好きです。ネット上でクソゲークソゲーと言われていても自分にはいまいちピンときません。
なんというか、あの悲しげな雰囲気がいいんですよね。
PS版を初めて手にしたのは小3〜小6の時ぐらいだったと思う。その頃は確か反抗期で、けっこうあまのじゃくな子供でした。
そんなわけもあってか、ドラクエ7の悲しい世界観とひねくれていた頃のフィーリングが一致したんでしょうきっと。ドラクエ7は私にとって手放せないものとなりました。
意味もなく友達とレベル上げを競ったり、競争しすぎて友達がギブアップして寂しい思いをしたり、あの頃はいろいろありました。友達と協力して、カジノでモンスターの心をゲットしようと画策したりもした。
あれです。カードめくりの「ラッキーパネル」で、カードを1枚めくってはカードの位置と柄を友達がノートに記録して、どんどんカードをめくっていくのを繰り返しやってました。
懐かしい。本当に懐かしい。
自分にとってドラクエ7は人生そのものでした。とてもクサイことを言っちゃいましたが、ホントにそんな感じだったのです。
ドラクエ7のココが好き
私はDQ7の全てを愛している
とりあえずドラクエ7の好きなところを箇条書きしてみますね。
- 悲しく切ない世界観
- ストーリー重視
- 職業の豊富さ
主にこの三つですね。好きなところは。
他にも挙げようと思えばもっと挙げられますが、さすがに多くなりすぎるのでやめときましょう。
厳密に言うとドラクエ7の全てが好きなんですから、やめておくのが賢明です。
なんとも言えない切ない雰囲気と、二度体験させる力技
ドラクエ7って大陸や島を一つずつ攻略していくじゃないですか。そこが圧倒的に異質で素晴らしいと思うんです。
しかも島を過去と現在、一度ずつ体験していくことになります。そのおかげで、その島のストーリーに対する思い入れが強くなるんです。
ドラクエ7以外だと、城に問題が起きてそれを解決したら終わり。そんなパターンがほとんどだし、RPGではそれが一般的。
でも、ドラクエ7は過去と現在をプレイヤーに無理やり経験させるっていう力技を使ってるんです。
それがうざったいと思う人はドラクエ7をクソゲーって言うだろうし、それが好きな人は神ゲーって言ってるんだと思う。
もちろん私は後者ですが、ドラクエ7は神ゲーとかじゃないでしょ。なんというかその……森羅万象……いや宇宙……うーんうまく表現できません。
で、過去の島を攻略できても大抵はバットエンドになるという。そして現在に帰るとその島が復活していて、復活した島に行ってみると普通とは違う方向からハッピーエンドをぶつけられる。亜空間からスライダーが飛んできたみたいな。
このもどかしさが、切なさがたまらないんだよなぁ。
あと、伏線を丁寧に拾っていくところ。ここも憎いんですよね〜。
ホットストーン!
まだドラクエ7が未プレイの方はいちど叫んでみましょう。ホットストーン!
転職できる職の多さとモンスター職と特技と呪文の豊富さと
ドラクエ7はとにかく何でもかんでも多いんですよね。転職できる職の数、使える特技と呪文の数。モンスター職だってあるし、モンスターパークや移民の町もあった。
人間職だけでもこれだけある↓
- 戦士
- 武闘家
- 魔法使い
- 僧侶
- 踊り子
- 盗賊
- 吟遊詩人
- 船乗り
- 羊飼い
- 笑わせ師
- 上級職
- バトルマスター
- 魔法戦士
- 賢者
- スーパースター
- 魔物ハンター
- 海賊
- パラディン
- ゴッドハンド
- 天地雷鳴士
- 勇者
上記に加えモンスター職も含めると…多すぎる。正直、転職を繰り返して特技と呪文がたくさん使えるようになっても、ほとんど使わない。
今思い出してみても、フィールド戦では「岩石落とし」や「真空波」、「どとうのひつじ」ぐらいしか使ってなかったと思う。
でも嬉しかった。選択肢の多さに興奮してた。
モンスターの心をダーマ神殿にいる神官に渡すとモンスター職に就けるっていうのも衝撃的だった。戦いを繰り返して熟練度を上げればモンスター固有の技を身につけられたり。
「かがやく息」を使ってザコ敵を殲滅したいとずっと思っていたんですけど、それを習得するまでの道のりが長すぎるんですよね。あー懐かしい。
最後に:いつになったら全クリできるの
というわけで私は、小学生の頃の感覚を思い出しながら、ラジオを聴きつつ、たまにはフィッシュベルのBGMに癒やされながらスマホ版をプレイしてます。ノスタルジーに浸りつつゲームをするのもなかなかオツなもんです。
ドラクエ7についてあれやこれやと言っておりますが、実はドラクエ7は一度も全クリしておりません。
ただ、全クリしようと挑戦した回数は多い。たぶん7回ぐらい冒険の書を作ってチャレンジしたと思う。
ラスボスの後のラスボスまでは行けるんですけどね。それ以降は飽きちゃうというか、敵が強い…。
3DS版のことなんてすっかり忘れてたし、スマホ版は必ずクリアしたい。とりあえずストーリーを完全クリア。ここまでは行きたいけれど、果たして。
最後に、まだドラクエ7をプレイしたことがない人に向けて言います。
絶対にキーファに種を使っちゃダメだぞ!!!
▼無料でドラクエがしたいなら
▼スマホでRPGがしたいなら
▼味わい深いカードゲームで熱くなりたいなら