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【ストーリーのネタバレ無し】ステルスアクションゲーム(FPS)『Dishonored2』の感想とガチな愚痴。ダークな雰囲気とグロテスク描写、超常能力・ガジェット・環境等を組み合わせて暗殺、時間を操って華麗に殺戮できるのが特徴的。人殺しが好きならエミリーよりコルヴォを選択するのがおすすめだよ!
『ディスオナード2』(Dishonored 2)は、開発元はArkane Studios、発売元はBethesda Softworksによるステルスアクションゲーム「ディスオナード」(Dishonored)の続編。主人公が超常能力を扱えることが特徴的。初代を飛ばして2から初めて今シリーズをプレイ。PC版は表現規制無しなのでグログロです。
暗殺ゲームはこの世に数多くありますが、その中でも『ディスオナード』シリーズは異端な方なのではないでしょうか。
結論を言うと、ディスオナード2は面白い部類に入るステルスゲームです。僕は20時間ぐらいプレイしました。二周目に入ってからは、こそこそ隠密行動するプレイをやめ、とにかく目の前にいる奴は問答無用で殺しまくって遊ぶ「喧嘩上等プレイ」で遊んでました。これが超楽しい。
プレイの仕方を変えるだけで面白さの種類が全く別の物に変わるので、何度か周回してプレイするといいかもしれません。殺しに殺しまくるプレイの方が、僕には合っていました。
暗殺を創造しよう
ディスオナード2の一番の特徴は、主人公が超常能力が使えるということ。前方数メートル先を瞬間移動できたり(ブリンク、ファーリーチ)、時の流れを遅くしたり(ベンドタイム)、標的を自在に操作したり(ポゼッション)…などが出来ます。
超常能力を組み合わせて多くの敵を始末するのが楽しいです。「どのようにして多くの敵を美しく始末するのか」を考えて実行していくのも醍醐味と言えます。
例えばストーリー開始時に女主人公の「エミリー・カルドウィン」を選んだ場合、超常能力の一つである「ドミノ」が使えます。ドミノは敵同士(衛兵や魔女)を結合させて全員に同じ運命をたどらせる能力。結合された敵の一人が気絶すれば、結合されている他の敵も気絶します。
ドミノと組み合わせられる超常能力や武器・ガジェット・トラップは全部合わせてそこそこある方なので、組み合わせは無限大…というのは少し言い過ぎかもしれません。
しかし電流が流れていて通れない「光の壁」などの環境を利用して暗殺できるなど、創意工夫できる箇所がいたるところにあります。ダッシュ状態からスライディングして敵を殺害・気絶させるスピーディーなプレイも可能。
ドミノを使って同時に2~4人の敵を殺すのは本当に一つの例でしかなくて、「他にも未知の暗殺方法が隠されている」ということがプレイして伝わってくるのが凄いです。
自分なりの方法でGO!!
ディスオナード2はミッションごとに舞台が異なるステージ制を採用しています。箱庭感の強いステージもあれば、過去と現在を行き来していかないと前に進めない不思議な館などもあり、これもまた頭を悩ませてくれます。マップ自体が複雑な構造になっていて、超常能力を駆使した探索も案外楽しめました。
目的地にたどり着くまでに取れるルートはいくつかあって、正面から堂々と敵を殺す(あるいは気絶させる)方法や、隠れた通路から行く方法などがあります。
例えば閉まっている扉を通り抜ける方法だけでも、解決策がいくつかあります。敵の背後にまで忍び寄って鍵を盗み、その鍵で扉を開ける。敵に現在地がバレることを覚悟でグレネードを使う。マップに点在している「ルーン」を消費して身体能力を強化し、近接攻撃の剣だけで扉を破壊するなど。
そもそも鍵が掛けられている扉から目的地に行く必要も無かったりします。このように目標達成の手段がある程度自由に、自分自身の手で選べるのが良いですね。
自由度の高さは他のステルスゲームでも当たり前になりつつありますが、ディスオナード2の場合は超常能力も扱えます。ここが非常に大きいです。使っている脳の部分がいつもと違う感じがするのです。
一瞬の判断力で(暗殺を)クリエイティブしろ!
ピンチをどうやってくぐり抜けるか、というのも楽しみ方の一つです。うっかり大きな音を出して敵に囲まれたとしても、もう一人の自分である「ドッペルゲンガー」(分身)を出し敵を撹乱させて逃げてもいいですし、時間を遅くして(あるいは一時的に止めて)敵の首を狩りまくるのもOK。
一瞬で状況を判断し行動していく緊張感があります。その一瞬の時間の中で、超常能力とガジェットを組み合わせて連続キルを決めていくのはまさに「クリエイティブ」と言うほかありません。(本当はただ単にクリエイティブって言いたかっただけ)
クリエイティヴ(Creative)とは、創造性、創造的であることの英訳。(引用:Wikipedia)
殺したことを褒めてくれ
ここからはディスオナード2に対する愚痴を言わせていただきます。
いや分かるよ、殺人が悪いことだってことは。ゲームであったとしても倫理的に「殺し」自体を肯定しちゃいけないってことも、何かの大人の事情が関係してるかもしれないってことも。
でも少なすぎない? 殺しを肯定してくれるゲームが。
俺はまだまだニワカゲーマーでごぜぇますから知らないことも多いです、はい。実は身近に殺しを肯定してくれるゲームがあるかもしんない。
でもさ、少なくない? 殺人を全力で肯定してるゲームって意外と少なくない?(そうでもない?)
ディスオナード2の場合もそうなんだけど、ミッション終了時にどれだけ「人」を殺したかが律儀に表示されるんよ。それ自体は全然良い。でも、ヒトを一人でも殺したら「あーあ、やっちゃいましたね」みたいな感じで☓(バツ)がつくわけ。「あんた平和的じゃないわね」みたいに。
そこは「違うだろ」と思うわけ。そこは褒めろよ。褒めてくれよプレイヤーを。「おぉマジで!? お前やるじゃん! ちょー殺したじゃん! マジカッケー!!」って。嘘でもいいから褒めてくれよ。
これは承認欲求がどうとかそういう問題じゃない。プレイヤーをどれだけ気持ちよくするかっていう問題。俺がどれだけ気持ちよくなれるかっていう問題でござる。
あれじゃん。独裁者気分で気持ちよく人民を殺戮した後で「残念ながら倫理的にあなたはアウトです…病院に行ってください…」って言われたら嫌でしょ。嫌じゃん。ちょー嫌じゃん。
そもそも重要ターゲットを殺しまくったらバッドエンディングっぽくなるのもどうよ? たくさん人を殺すのは悪いことなの?(イエス!)
まぁ、ディスオナード2で人をヤりまくってもさすがに「病院行ってください」とまでは言われないけど、ミッション終了後に見せられる「☓(バツ)」は良い気がしないね。なんか罪悪感みたいなドロドロしたモノが残るよ……
「ディスオナード2」並の質のゲームで、殺しまくった後も気持ちよくなりたいと本当は言いたかった。(ディスオナード2では重要ターゲットを殺すと「カオス」が高まり、カオスはエンディングに影響する)
別にNPCを殺しまくるゲームがしたいわけではない。ポスタル2とかは残虐性で有名だけど、俺はディスオナード2みたいな「クオリティ的にちゃんとしたゲーム」で最後の最後まで気持ちよくなりたかったというだけの話。
殺しを肯定するところまでしなくていい。肯定の雰囲気を少しでいいから出して欲しかった…。
これはものすごく些細な部分に対する愚痴。実際のところ大した話ではない。
最後に:一周だけじゃ限界が見えてこない
なぜか途中から僕の別人格が出てきちゃっていましたが、あまり気になさらないでください。彼はバカなので…。
ゲームの本番は二周目から始まる、という感じはします。一周だけだと少し物足りない。いや一周だけでも十分満足はしてるのですが、僕のクリエイティブ魂はまだ満たされていない…!!
一周目ではとにかく姿を敵に見られないようにプレイしていたせいか、「もっと創意工夫の心を持って、たくさんの敵を豪快に殺したかった」という思いが残りました。
なので二周目はコルヴォ・アッターノ(男)を選んでプレイ。エミリー(女)とは扱える能力が違ってこれまた面白いです。完全に人殺しモードの状態でバッサバッサと敵をなぎ倒していくのが、やはり性に合うようです。
ディスオナード2は、最初から主人公はコルヴォだけで良かったんじゃないのかな、と思うぐらいコルヴォでの殺戮プレイが楽しいです。コルヴォならベンドタイム(時間を遅くしたり、止めたりする能力)が扱えるので、止まった時間空間の中で銃を撃ったりして殺戮劇を創作する感じがジョジョみたいでジョジョなのです。
「エミリーの能力をコルヴォに統合する形でなら、超常能力コンボの組み合わせが増えてさらに楽しめたのでは…?」と少し疑念が残りましたが、ダークな雰囲気のステルスゲームはなかなか新鮮で、全体的にまあまあ楽しめました。(ストーリーはぶっ飛びすぎてて最後まで意味不明でした)
というより、20時間プレイしても「まあまあ」しか楽しめていません。ボーンチャーム(強化装備)を駆使しまくったプレイもまだ残ってますし、コルヴォであれやこれや出来ると考えると……底が計り知れないゲームです。
ディスオナード3が発売されるなら、最初からコルヴォを選びます。僕は人を殺すのが好きなので。(やっぱ病院行かなきゃ><)
エミリーとコルヴォの能力が同時で使えるアップデート「New Game Plus」が実装されて良かったです。
(以下、アフィリエイトと関連記事)
▼ディスオナード2のトレーラー