デスループは傑作

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DEATHLOOPというゲームが非常に面白かったです。最高…とまではいきませんが、最近一番ハマりました。2021年に発売されたゲームの中で、一番良いかもしれません。

何回強制終了してでもプレイしたい

DEATHLOOPというステルスゲーを最近プレイしたのですが、これ、普通に傑作なのではないでしょうか。

PC版で遊びましたが、強制終了が多発。なるべくグラフィック設定を下げてプレイしてみたら、カクつく場面がありつつも、強制終了は免れました。要するに強制終了を食らってでもプレイしたくなるゲームでした。

簡単言えば、死ぬことを繰り返して真に迫っていくステルスゲーです。FPSです。一時的な無敵化とか、テレボートとか、いろんな特殊能力が使えます。死亡したら資源を失うとか、他プレイヤーに侵入されるとか、ダークソウル的な部分もあります。

一番魅力的な部分はどこなのか。そう聞かれたら即答するのは難しいです。強いて言えば、発想そのものでしょうか。

死んだら「ある時点」まで戻るような物語はありがちです。具体例を挙げるとするなら、枚挙にいとまがありません。

でも、DEATHLOOPは他と違う気がするのです。むしろ斬新さを感じました。普通、ゲームオーバーになったらセーブ地点まで戻るじゃないですか。DEATHLOOPの場合、ゲームオーバーもゲームの一部として機能します。

理論上、ゲームオーバーがありえないのです。死んでも死ななくても1日の最初（朝）に戻るので。むしろずっとゲームオーバー状態というか。ゲームオーバー状態から脱出するのが目的というか。なので、クリアするのがゲームオーバーなんじゃないかっていう。

どうすればターゲットを全員殺せるのか。ヒントを探しながら同じ毎日を繰り返していくのが、粋に感じられました。

他プレイヤーが暗殺者「ジュリアナ」として侵入してくることもあります。ただ、これがちゃんと物語の一部として説明されていて、納得できるものでした。そしてなにより、侵入者が非常にウザったい。

他プレイヤーに侵入されると予定が狂うのです。「この時間帯はあれをすればいい」という目標があるのに、他プレイヤーに侵入された時点で、他プレイヤーの存在をずっと気にしないといけません。死んでしまったら、また朝に戻ってしまうので（解除した能力や装備は持ち越せる）。

そして他プレイヤーのおかげで、今までのステルスゲーでは味わったことのない、ランダム性の強い体験ができます。これはDEATHLOOP特有のものでしょう。隠れんぼ×鬼ごっこ×ステルス×PvP…みたいな、非常に表現に困る「殺し合い」です。

プレイ感としてはダークソウルの侵入プレイに一番近いとは思いますが、ステルス要素が入ってくるのでやっぱりダークソウルとは全然違う…。やはりDEATHLOOPはDEATHLOOPです。

恐らく、他プレイヤーの侵入に関しては賛否が分かれると思います。一人でオフラインで物語やプレイ感をじっくり堪能したい人にとっては、他プレイヤーほど邪魔な存在はないでしょう。（※一応、DEATHLOOPではPvPを無効化できます）

ただ、だからこそ侵入者という存在は機能したんだと思います。少なくとも私が出会ってきた侵入者たちは悪意の塊でした。明確な殺意を感じました。あともう少しでクリアするという場面で侵入者にボコボコにされた時は、怒りを通り越して笑いがこみ上げてきました。

しかし侵入者としてプレイするのは、ちょっとどうなんでしょうか。侵入される側（主人公コルト）は最大2回死んでも大丈夫なのに対し、侵入者は1回死んだらアウト。

もちろん、侵入者はNPCに邪魔されない等のメリットがありますが、真剣にやるもんじゃないと思います。侵入される側は非常にストレスフルで楽しいですが、侵入する側はマッチングするまでの待機時間も含め、ある程度の忍耐が必要です。

以上をまとめると、DEATHLOOPはすごく良いゲームでした。ここ最近で一番面白いゲームだと思います。今のところ、2021年に発売されたゲームの中でベストです。

やはり謎を解き明かしていくゲームは強いです。その中でもDEATHLOOPは粋でオシャレで、宿敵ジュリアナとの会話もユーモアがあり、謎の明かされ方が個性的で、それらが他のゲームとは違うんだと思います。

ダメな部分があるとすれば、後半はプレイヤーが強くなりすぎて簡単に感じる点です。最悪、NPCに見つかっても何とかなってしまいますし、ステルスゲーとしてプレイせずに、めちゃくちゃにNPCを倒しまくる方がもはや楽しくなってきます。その辺の難易度の調整が、きっと難しいんでしょう。

ただ言えるのは、今後「DEATHLOOP 2」が発売されるなら間違いなく買います。