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Maneaterはバカゲーのフリをした単純明快なオープンワールドRPG。サメはアクロバティックに動くのでたぶん酔います。一般人を食べる(殺害)するとハンターが続々と湧いてくるところはGTAと似ています。PC版(Epic Games版)を日本語字幕・UIでプレイ。発売日は2020年5月23日。Steam版も販売予定。開発元・発売元はTripwire Interactive。
(Image:© 2019 Tripwire Interactive.Maneater®)
GTAみたいな部分もある
GTAです。海版GTA。サメ版GTAでしょうか。
GTA Vのような広さのマップではないですが、オープンワールド感のある広すぎないマップがあり、サメのレベルが上がったりメインクエストをクリアしていくと泳げるマップが一つずつ解放されていきます。
一番GTAっぽいのは人を食べるとバウンティハンターが続々と湧いてくるところでしょうか。GTAで一般人を殺すと警察がたくさんやってきますよね?あれです。
Maneaterの場合、進化するために亀とかワニとかを食べて、もしくは気晴らしで人間も食べたりすることで栄養(=経験値)をためることができます。
栄養を消費することで歯を電流が流れる仕様とかに進化させることが可能です。最終的には自分よりも強い生物や、ダイナマイト等の非情な武器を使ってくるハンターを噛んでぶっ倒します。
要するに
- 生物を食う or クエストやストーリーを進める or マップ探索
- 栄養がたまる(経験値をためる)
- サメの各部位(歯とか)を強化していく
- ①に戻る
というのが基本的な流れです。
この流れにストーリーっぽい物が付いてきます。
ストーリーをざっくり説明すると、サメと人間の因縁の戦いが描かれます。普通は人間側の立場で物語を見るもんだとは思いますが、Maneaterではサメ側から物語を見ることになるので人間がとっても悪い生き物に見えてきます。趣があります。
予想外のサメ酔い
はっきり言ってManeaterには大きな欠点があります。それは酔うことです。
「FPSで遊んでたら酔っちゃって気持ち悪くなっちゃった…」と言ってた人に対して「は?」と思っていましたが、その気持ちが初めて分かりました。
このゲーム、本当に酔います。「Maneater→人食い→人を食いまくって気持ちよくなるゲーム」という先入観を持ってこのゲームをプレイしたのですが、期待は大きく外れました。
プレイ中はただただ気持ちが悪い。なぜだか少し頭痛がする。吐くまではいかないけど、常に頭の中でバーチャルマッチョが腕立て伏せをしていて脳に負荷をかけ続けている感じ。
プレイ後も「ちょっとだけ吐きそうで吐けない微妙な気持ち悪さ」が残ります。爽快感のある最高のバカゲーと思っている人がいるかもしれません。確かに酔いに強い人ならこのゲームで幸せな気分になれるでしょう。
ただ、私にとっては船酔いならぬサメ酔いするゲームでした。冷静に考えてみたら酔って当然なのかもしれません。私はサメではないので。
薄味のRPG
生物を食べたりクエストをクリアしたり各地にあるランドマークを発見したり、栄養が詰まっている謎の箱を見つけたりすることで栄養(=経験値)を貯められます。
その栄養を消費して進化していくわけですが、前述したサメ酔いのせいかテンポが悪く感じます。
バカゲーなんだからRPGなんて部分は割り切って一気にバカなことしちゃおうぜ!というノリがバカゲーのウリだと思いますが、Maneaterはバカゲーのフリをした単純明快なRPGでした。
食って、進化して、食って、進化して……。
RPG部分がネックとなっているのか、進化のスピードが遅く感じます。いや、他のゲームと比較したらゲームスピードは早いのかもしれませんが、この文章を書いている時点でサメ酔いをしているので正常な判断が下せないのでしょう。
とにかくこのゲームは酔います。
たぶんクソゲーではない
ゲームをプレイした後に残る心地の良い感覚ってあるじゃないですか。GTA Vでいっぱい人を轢き殺した……オーバーウォッチで連勝した……PUBGでドン勝つできた……等々。
Maneaterで遊んだ後の感覚は、それらの感覚の真裏のさらに斜め下あたりにあります。伝わるでしょうか。伝わらないでしょうね。
ただ、Maneaterはたぶんクソゲーではありません。ここだけははっきりと言いたいです。
ハンター達は高速ボートに乗って私に近づいてきます。マグロ漁で使われるようなヤリっぽい武器やダイナマイトを容赦なく使ってきます。あいつらはサイコパスです。
そんなハンター達に囲まれながらも必死に攻撃を避けてハンターを食べまくるサメ。あの時のサメは間違いなく私でした。私は、その瞬間だけは紛れもなく人食いザメだったのです。
ただ、人間はサメではありません。それだけのことです。
このゲームは酔います。セールが来るまで待ちましょう。