マインクラフトダンジョンズが傑作だった

マインクラフトダンジョンズ(Minecraft Dungeons)は「普通に楽しい良質なハックアンドスラッシュ」。ダンジョン内の細かな工夫や、適度な難易度、頭を少し捻らないと倒せないボス、十分豊富なスキル、装備によって効果が違う…等、最低1時間遊べばこのゲームの地味な凄さに気づくはず。PC版を一人でプレイした感想・評価・レビュー。

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(Image:© 2020 Mojang Synergies AB. TM Microsoft Corporation.)

この世界、知ってる

マインクラフトダンジョンズが凄い。正直舐めてました。

(以下、Minecraft Dungeons=ダンジョンズ)

マインクラフトの世界観を借りたカジュアルなハックアンドスラッシュかと思いきや、いや、確かにそういった面もあるわけですがこれがなかなか良いのです。

Minecraft Dungeons Windows 10 6

まず、とにかく分かりやすい。操作もUIも、次に何をしてどこに行けばいいのかも分かりやすいですし、マインクラフトをプレイした事がある人なら「どういうクリーチャーがどのような攻撃を仕掛けてくるか」が大体わかるはず。クリーパーは爆発するに決まってますし。

また、多くの人は一度くらいマインクラフトで遊んだことがあるはず。なので違和感なくダンジョンズの世界に入っていけます。意外とこの点が良さとしては大きいと思うのです。

良質なハクスラ

そしてとにかくシンプル。ゲーム自体はいたって簡単な構造で、ステージを選んでダンジョンに挑み、中間そして最奥にいるボスを倒す見下ろし型のアクションゲームとなっています。

ボス戦。遠距離攻撃をしつつ、盾を持つクリーチャーを大量に召喚してくる

ボス戦。遠距離攻撃をしつつ、盾を持つクリーチャーを大量に召喚してくる

拾った武器や防具、弓はエンチャントすることで強化でき、まぁ言ってしまえば強化を繰り返して強くなっていくゲームです。

クリーチャーを倒しレベルが上がるとエンチャントできるように。獲得した装備によっては珍しい(パワフルな)効果が付いていることも

クリーチャーを倒しレベルが上がるとエンチャントできるように。獲得した装備によっては珍しい(パワフルな)効果が付いていることも

「いや、普通のハクスラじゃん」というツッコミが来そうですが、そうなんです。普通なんです。だけども良質。

操作が不可解とかUIがクソだとか、ストーリーが複雑すぎるとか(このゲームはストーリーなんて聞かなくていい)、そういった変なストレスを受けずに遊べる。まずこの時点で好印象。なので「もうちょっとやってみようかな…」なんて気にもなってきます。

他にも転がって攻撃を避けられたり、特殊なスキルも多くあってアクション的要素が比較的強めなのも好きです。

地味な凄さに気付くまで小1時間

ただ、序盤の「楽しさ」は微妙です。難易度が低すぎてクリーチャーの攻撃をかわしまくってクリアすることも可能ですし、最初は何が楽しいのか分からなくて困惑もしました。

しかしプレイ開始から1時間を超えてくるとこのゲームの凄さが分かってきます。単純なハクスラかと思いきや、細かいところで工夫されているのです。

例えばダンジョン内のちょっとしたギミックとか、頭を捻らないとボスの倒し方が分からなかったりだとか、実は装備によって特殊効果が違ったりだとか、あと複数の効果を持つ装備があったり、心踊らせるアーティファクト(スキルが使える装備)がいろいろあったり。

ビームを出すスキル

ビームを出すスキル

クリーチャーを倒すと低い確率で装備をドロップします。また、集めたエメラルド(お金)を拠点で使うとランダムで装備を手に入れられるわけですが、憎いことにギャンブル的要素もあるわけです。

いらない装備を「回収(消費)」することでエメラルドをゲットして、そしてギャンブル

いらない装備を「回収(消費)」することでエメラルドをゲットして、そしてギャンブル

「もっと強い効果の付いたレアな装備が欲しい」という一心でガチャをしてしまうわけです。このギャンブル的要素のせいで余計にこのゲームにのめり込んでしまうのでしょう。

補足
私自身、ハクスラ分野には疎いですがギャンブル的要素のあるハクスラって他にもたくさんありそうな気がします。というか、強い装備を手に入れるためにクリーチャーを倒し続けるような、「ハクスラのシステム」自体がギャンブルなのでは…?(最近気付いた)

みんな違ってみんな良い

そして一番憎い点がアーティファクト(スキル)の存在です。ダンジョンズでは武器を振る意外にも攻撃方法があって、それがスキルです。例えば自分の周りにいるクリーチャーにダメージを与えたり、吹き飛ばしたり、痺れさせたり、他にも様々な種類のスキルがあります。

周囲にいるクリーチャーを痺れさせるスキルを発動した瞬間

周囲にいるクリーチャーを痺れさせるスキルを発動した瞬間

アーティファクトは3つ装着できます。そうです。付けるアーティファクトによってプレイスタイルがかなり変わってくるのです。

大量の敵をゴリゴリ倒していくスタイルもあれば、クリーチャーから逃げまくるスタイルもあります。逃げまくるスタイルはどうかと思いますが、出来ないことも無いのです。ジャンプした着地点の周辺にいるクリーチャーが一時的に行動不能になるスキルもあるので、もはや何でもありでしょう。

個人的にはクリーチャーを倒すと回復する「吸血」効果が付いた武器を装備し、防御力を上げるスキルを使いつつクリーチャーの大群を一網打尽にしていくプレイスタイルが好きです。吸血効果が二重・三重に付いている武器で、なおかつ攻撃範囲の広い武器なら最高だと思ってます。

吸血が二つ付いたグレートハンマー。便利で強くてゴリ押しできるけど敵はどんどん強くなっていくため永遠に使い続けることはできない

吸血が二つ付いたグレートハンマー。便利で強くてゴリ押しできるけど敵はどんどん強くなっていくため永遠に使い続けることはできない

ただ、そうやって効率を上げていくとこのゲームの良さを思う存分楽しめない気もします。いろんな装備を使ってみましょう!

周回するのは微妙

分かりやすい世界観、細かいところで工夫されているダンジョン。そしてどんどん次のダンジョンに挑みたくなるギャンブル的要素、手に入れる装備によってそれぞれ異なる様々な効果。十分すぎるくらいの数のスキル。

一つ言うべき点があるとすれば「単純に楽しめるのは一周目だけなのではないか」という疑問があること。一周目は一番低い難易度の「デフォルト」で遊べます。これをクリアするとアドベンチャー、これもクリアすると最高難易度のアポカリプスと段階が上がっていくわけですが…。

難易度を一つ上げるだけで「これまでは予行演習だったのか?」と言いたくなるぐらいの壁にぶち当たるわけです。ここで挫折する人がけっこういるんじゃないでしょうか。ただ、デフォルトでも適度な難易度だったので個人的には大満足。後半のボスではまあまあゲームオーバーになりました。

また、高難易度のダンジョンに挑むためには何度か同じダンジョンで同じボスと戦うことになるので、初戦と比べたらボス戦に作業感が出てきて微妙です。もっといろんなパターンのボスと戦いたいのですが、(※ここからネタバレ)弓やクロスボウ等の遠距離攻撃でなんとかなるボスが多く、これに気づいてしまうとやはりキツイ。単調になるので。ハクスラの宿命?(※ネタバレ終了

ただ、アップデートで新たなダンジョンに挑めるようになるみたいなので、まぁ良いんじゃないでしょうか。隠しダンジョンもありますし。

一人で遊んでも満足度は高いけど…

いろいろ言ってますが、このゲームではフレンドとオンラインで一緒に遊べます。一人でもかなり楽しめたので興味があればぜひ。

なお、マインクラフトダンジョンズはPC版をプレイしました。PC版の場合、Microsoftストアでゲーム本体(Windows10版)を購入するか、月額425円(初月100円)のXbox Game Passに加入すれば遊べます。Steam版も今後発売される…かもしれませんが。

プレイする場合はキーボードよりもコントローラーを使うことを推奨します。