ベセスダのSFスリラーFPS『Prey』評価/レビュー。ちゃんと殺した?

Preyのイメージ。

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ベセスダ・ソフトワークスから発売されArkane Studiosによって開発された『Prey(プレイ)』のメインストーリーをクリアした感想。バッドエンディングとグッドエンディングのネタバレを含む考察も。大きな謎があったから最後まで楽しく遊べました。

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(このページでは、Bethesda Softworksを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を引用しております。© 2017 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company.)

評価の概要:よく分からなかったけど面白かった

Prey、やりました。一応クリアしました。エンディングは見ました。面白かったです。プレイ感としてはバイオショック+デウスエクス+クォンタムブレイクという感じ。まず最初に謎があり、あとは謎に惹きつけられながらバイオショックとデウスエクスが合体したようなゲームで遊ぶ感覚です。

謎を見せつける演出が非常に良かったですね。あの演出が無ければ最後まで一気にプレイすることは無かったかもしれません。アクションは特に新鮮味のないものでしたが、制限時間内に部屋の入り口を探さなくてはいけないサブクエスト的なミッションがあったり、考える要素がけっこうあって良かったです。

ただストレスに感じる部分も多々あって、「ちくしょう!なんでやねん!」と叫びたくなることがしばしばありました。例えば電流が急に流れてきて主人公が突然死したり…。ミミックがめっちゃすばしっこかったのにもイラつきましたが、あの素早さには妙な現実感があるような気がします(SFですけど)。

移動のキー設定をESDFにして、ダッシュをA、しゃがむのをZに設定しているとスライディングするのが難しくなるなど、操作性の悪さも気になりはしましたが、僕はPreyは全然面白いと思いますよ。とにかく大きな謎があるのが良かったです。謎のおかげで宇宙ステーションの内部で何が起きているのか興味が持てましたし、主人公が新たな能力に目覚める頃にはPreyの世界に凄まじく没頭してました。

でもエンディングを見ても結局何がなんだったのかよく分からなかった…。Preyの謎を解き明かすには最低でも2周はプレイしないといけないのでしょうか。個人的には1周でお腹いっぱいです。1周するだけで18時間くらい掛かりましたから。このゲームけっこう難しい。

ちなみにPreyは謎ありきなゲームなので、実況動画を観て楽しむよりも自ら体験した方がより楽しめると思います。このゲームは自分で真相を確かめてみないと少しもったいないかもしれません。あまり興味がない人はSteamで半額になるまで待った方がいいですね。

PreyはGamesplanetというゲームキー販売所でSteamキーが安く販売されているので、興味がある人はそちらをどうぞ。日本語字幕・日本語吹き替え(音声)に対応しています。なお以下に貼られているリンクはアフィリエイトリンクになっています。

PC日本語版『Prey』購入手引:SteamよりGamesplanetの方が約4割安い

2017.04.09

というわけで、ここから下の文章は完全にネタバレになっているのでPreyをクリアした人だけが読んでください。

バッドエンディングとグッドエンディングの考察

やばい。全然わかんない。分からないのであります。要するにグッドエンディングはモーガン・フリーマン…じゃなくて主人公のモーガン・ユウは地球外生命体のティフォンと融合した形で生き延びていくということだと思います。プレイヤーの選択によって、主人公の兄であるアレックス・ユウと協力して世界を良くしていくか(グッドエンディング)、アレックス・ユウを裏切って純粋な「人間殺しまくりマシーン」として生きていくか(バッドエンディング)、そのどちらかになる…という理解でよろしかったでしょうか?

全滅させるか、アレックスの手を取るのか。

全滅させるか、アレックスの手を取るのか。

グッドエンディングの場合は理解が簡単です。プレイヤーはモーガン・ユウの記憶の中で旅をしていただけ。実際は地球がティフォンによって支配されていたのがラストで明かされます。なのでグッドエンディングの場合は「ティフォン化しつつも人間としての理性を持つモーガン・ユウが地球を救う切り札になるかも…」ってことだと思います。ほぼティフォンになってしまった主人公が、人間とティフォンとの架け橋になるかもしれないってことですね。

このことは作中でも言及されてましたが、ティフォンと人間が協力しあうなんて可能なのでしょうか…。どう考えても無理です。だってあいつらめっちゃ襲ってくるじゃないですか。だから良くてもティフォンの中にある人間性を目覚めさせてティフォンを人間に近付けるとか、主人公がどんどん強くなっていったように人間をティフォン化させて人類をアップグレードさせるとか、出来ることはそれくらいだと思います。

アレックス兄ちゃんも「我々の使命は全人類を上の次元に引き上げることだ」って言ってますし。

アレックス兄ちゃんも「我々の使命は全人類を上の次元に引き上げることだ」って言ってますし。

アレックス・ユウがこれから起こそうとしている改革は要するに「地球オワタ。人間はオワコン。これからはティフォン基準で生きていくしかない」という感じなのではないでしょうか。ごめんなさい。まあまあ適当に言ってます。

バッドエンディングはもっと分かりやすいですね。「完全にティフォンになって、その後は地球に降り立って人類をみ〜んな殺しちゃお!」ってことでしょう。厳密にはティフォンが人間を殺すということは、その人間がティフォンになってしまうということです。バッドエンディングの場合はティフォンが種の繁栄のためにもっと頑張っちゃうってことですね。きっとそうに違いない!

たぶんプレイ内容によって最後のセリフが少し変わってくるのでしょうが、そのあたりは特に真新しさもなく、「まぁそんなもんか」で終わりました。ちなみに僕の場合は以下の動画のようになりました。もっと人間をかわいがってあげるべきでしたね。

※なんか真のエンディングがあるみたいです…。既にクリア済みだけど真のエンディングを確認するのが面倒なら、Youtubeとかで動画を検索してストーリーを補完するといいかもしれません。

最後に:いや、そこは殺さないと

あとアレも良かったです。序盤で「デブを蹴落としたらもっと人命救えるけどどうする?」といった質問が投げかけられ、メインストーリーじゃない方のサブの方で似たような状況になるヤツです。

確かタロスの乗員が既に地球に向かっているけど、そのシャトルにティフォンがいるかもしれなくて、その状態のままだと地球がティフォンだらけになってしまうかもしれないという。そこでプレイヤーはそのシャトルを遠隔起爆するかどうか選べました。

救うか、爆破させるか。

救うか、爆破させるか。

面白いのがこの危機的状況は序盤のテストとは状況が少し違うということ。序盤のテストではデブの命の代わりに多くの人間が救えますが、他の人にデブを蹴落としたところが見られているかもしれないので、デブを蹴落としたらそれはそれで罪になります。

しかし「今にも宇宙ステーション内にいる人間がゼロになりそうな状況、なおかつ誰にも見られていない状況なら、そりゃ地球にいる人のために多少の犠牲はしかたないだろう」という思考回路に僕はなりました。あとストーリー的にも誰かが犠牲になった方が面白くなりそうな予感がしましたし。

皆さんはどうでしたか? ちゃんと殺しましたか?

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