Mac OS X MavericksをUSBメモリーを使ってインストール。インストールできない場合はパーティションをフォーマットするこの方法でいけるかも。わざわざ時間をかけてマーベリックスにアップデートする必要はない。
目次でサクッと理解
バックアップを取ろう
最初にやるべきことは、バックアップを取ること。外付けHDDにミュージックフォルダやらアプリケーションフォルダやらをコピーしておくと後々楽です。
Mavericks(マーベリックス)インストールメディアの作成方法
USBメモリを用意する
Mavericks(マーベリックス)のインストールメディアを作成するために、8~16GB容量のUSBメモリーを用意します。OSのファイルサイズは6GBぐらいなので、USBメモリーの容量は8GB以上はほしいところ。
無料でMavericksにバージョンアップできるOSと対応モデル
Mac OS X Mavericksに無料でアップグレードできるのは、Snow Leopard(10.6.8)、Lion(10.7)、Mountain Lion(10.8)からのみ。Leopardを使っている人は一度Snow Leopardを購入する必要がある。
また、Mavericksに対応しているMacは以下の通り。
- iMac(Mid 2007以降)
- MacBook(Late 2008アルミニウム製、またはEarly 2009以降)
- MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)
- Xserve(Early 2009)
- MacBook Air(Late 2008以降)
- Mac mini(Early 2009以降)
- Mac Pro(Early 2008以降)
参考:アップル – OS X Mavericks – 技術仕様
Mavericksをダウンロード
App Storeで”OS X Mavericks”と検索して、Mavericksをダウンロードします。ダウンロードが完了してインストールを促すウィンドウが出てきても「続ける」を押さないこと。
BaseSystem.dmgをUSBメモリに復元する
「OS X Mavericks インストール.app」がアプリケーションフォルダにあるはずなので、右クリックを押して「パッケージの内容を表示」を選択。
SharedSupportフォルダにあるInstallESD.dmgをダブルクリックしてマウントします。
OS X Install ESDがマウントされた状態で開かれる。ここから、OS X Install ESDにあるBaseSystem.dmgをUSBメモリーに復元していきます。
BaseSystem.dmgは不可視ファイルなので、Command+Shift+.(ドット)を同時に押して不可視ファイルを表示させましょう。
あるいはターミナルを開いて
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -boolean true
killall Finder
と打ってエンター。
ちなみに、元に戻すには
defaults delete com.apple.finder AppleShowAllFiles
killall Finder
とターミナルに入力します。
BaseSystem.dmgをディスクユーティリティを開いて、復元先にUSBメモリーを選択し、復元を実行。
それができたら、USBメモリーの名前はOS X Base Systemになっているはず。
PackagesをUSBメモリへコピーする
USBメモリーの中の「System > Installation」にあるPackagesエイリアスを上書きしていきます。
恐らくOS X Install ESDがマウントされたままでしょう。そうでなければ、「OS X Mavericks インストール.app」のパッケージの内容を表示し、SharedSupportフォルダにあるInstallESD.dmgをダブルクリックしてマウントします。
OS X Install ESDにあるPackagesフォルダをコピーし、USBメモリーの中のSystem > InstallationにあるPackagesエイリアスを上書きします。コピーが完了するまで15分ぐらいかかるでしょう。
それができたらMavericksインストールメディアの完成です。
参考:OS X Mavericks の USB 起動インストーラを作る手順
Mavericksをクリーンインストールする方法
インストーラを起動する
Macを終了させて、先ほど作成したUSBメモリーを挿します。起動ボタンを押し、ボリューム選択の画面が出てくるまでalt(option)キーを押しつづけましょう。
十字キーでOS X Base Systemを選択してエンター。インストール画面に変わります。
ディスクユーティリティでインストール先を消去する
言語を選択した後、「OS X インストール」というウィンドウが出てきますが無視します。続けるボタンを押さないこと。
「OS X インストーラ」のメニューにあるディスクユーティリティをクリック。
Macのボリュームを選択し、中身を消去します。MacにWindowsがインストールされている場合は、BOOTCAMPなど他のボリュームを選択しないよう注意しましょう。
消去したボリュームにMavericksをインストールする
消去できたら、先ほど無視した「OS X インストール」の続けるボタンを押してインストールを進めていきます。インストール先は消去して空になった
ボリュームです(絶対に間違えないこと)。
インストールは大体20分で終わり、終了後は自動的に再起動します。後は初期設定をしてインストール完了。
完了したらUSBメモリーを外します。Macを再インストールする時や調子がおかしくなった時に再び使うので大事に取っておきましょう。
インストール直後に速攻で設定しておくべき項目については「OS Xインストール後にMac中級者が絶対見落とす地味設定(Mavericks対応)」で解説。
インストールするべきMac用アプリケーションについては「[Mac]Mavericksで動作した無料必須アプリまとめ」で紹介しています。
小ネタ
Mavericksにアップデートしてからクリーンインストールする方法だと「復旧-10.9」ボリュームが作成されます。
しかし、USBメモリーでクリーンインストールすると「復旧-10.9」という領域が作られないみたいです(そういうものなのか?)。ちなみに、Mavericksをインストールする前の環境は「Mac OS X Mountain Lion、Windows7、Ubuntu、Ubuntu Swap」というパーティションで、なおかつ空き領域がありませんでした。
Mavericksをインストールする前にMacにWindowsをインストールしていた場合、MavericksでBootCampの設定をしなくてもWindowsを起動できます。
Mountain LionからMavericksに移行できましたが、正直見た目以外何も変わっていない。起動ボタンを押してからユーザー選択画面に切り替わるまでの時間が少し長くなったような気がする。
Mountain Lion以前のOSで満足している人はMavericksをインストールする必要はない。Mavericksが安定するまでもっと待つべき。まだ問題(バグ)があったり、Mavericksに対応していないアプリがあるかもしれません。
[Mac]XtrafinderはMavericksのタブ機能より圧倒的に便利
今のところMountain Lionで使っていたアプリはMavericksでも動作しています。今のところは。
2013年10月24日 追記:
困ったことに、Google Chromeの調子が悪い。
[Mac]Mavericksで動画再生中にChromeが強制終了する問題が発生中2013年10月30日 追記:
少しは解決した。
Chromeが強制終了する?Chrome Canaryなら絶好調かもよ。とにかく試してみたら?