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ゲームキーを安く買える鍵屋のリスクとデメリットを丁寧に解説する

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

ゲームキーの売買を仲介している通称『鍵屋』と呼ばれているサイトのリスクやデメリットを分かりやすく、かつ詳細に解説。鍵屋で購入したゲームが削除されることは実際にはほとんどありません。G2Aではゲームキーを購入する際に保証オプションを付けられるので、心配な方は保証オプションを付けて買うのが賢明です。

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注意

鍵屋であるG2A、G2Playへのリンクはアフィリエイトリンクとなっています。また、当ブログの筆者がG2A・G2Playのアフィリエイトシステムにより多少の金銭を受け取っている立場であり、なおかつ普段から鍵屋を利用しており、なるべく中立であろうとはしていますが心情的にはどちらかというと鍵屋寄りであることを理解してお読みください。

「鍵屋」は個人が参加できる市場

ここで言う「鍵屋」とは、PCゲームのプロダクトコード(ゲームキー)等をAmazonのような「マーケットプレイス方式」で出品できるオンラインマーケットのことを指しています。

当ブログでは「売り手と買い手が自由に参加できる市場」を鍵屋と呼び、GamesplanetGreen Man Gamingのようなサイトをゲームキー販売ストアと呼んでいます。

まとめ

  • 鍵屋で購入したゲームが削除されることは本当に稀
  • ゲームキーを有効化できなくても別のゲームキーを送ってくれるのが普通
  • あなたの友達は鍵屋を異常に嫌悪しているかも?
  • 鍵屋はオークションサイトや中古屋とほぼ同じ

鍵屋を利用するリスク・デメリットとは?

いつゲームが消えてもおかしくない

まず最初に言っておきたいのは、鍵屋というのは「たまにグレーなゲームキーが流通してしまうことがある市場(あるいは業者)」ということ。

鍵屋はPCゲームのキーをパブリッシャーと契約せずにゲームキーの仲介販売をしているので、いろんなゲーム会社から嫌われています。鍵屋で販売されたゲームキーを無効化する会社もあるぐらいです。(これは、ブックオフが出版社や作家に嫌われる理由と似ています)

そして、G2Aでは多くのキーが販売されていますが、ゲームキーの出所が不明です。なぜならゲームキーを売っているのは個人やどこかの業者だからです。

もしかしたら、盗難クレジットカードで購入されたキーかもしれませんし、他にも何らかの不正な方法で入手されたキーかもしれません。買う側はそれが本当に正規の方法で購入されたキーなのか、知るすべがないのです。

もしも運悪く不正なキーを購入してしまい、それを有効化した場合、突如としてゲームがライブラリから消えて、そのゲームで遊ぶことができなくなります。

過去にも、ファークライ4等のUplayキーを鍵屋で購入した一部ユーザーのライブラリから、盗難クレジットカードで購入されたゲームが削除されるという事件がちょっとした騒ぎになりました。

2chやTwitterで「鍵屋を使うのはやめておけ」と言われているのは、こうした背景があるからです。

G2Aなどの鍵屋では不正なキーが販売されることがあるのですが、過去にファークライ4などUbisoftのゲームが不正に流通した際に、G2Aは事件の影響を受けたユーザーに対し返金保証を受け付けた上で「このような事件を防ぐために不正なユーザーを排除する」と発表しています。

しかしG2Aが悪質なユーザーを排除しているとしても、不正なキーを掴まされることは十分ありえます。だから、「いつゲームが消えてもおかしくない」という気構えで鍵屋を利用する必要があります。

ちなみに私個人、何度も鍵屋を利用してゲームキーを有効化してきましたが、今のところゲームが削除されたことは一度もありません。「鍵屋を利用してもいつかゲームが削除されるかもしれない…!」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、実際はゲームが消えてしまうことはまずないと言ってもいいでしょう。

ただ、本当は全然ゲームが削除されることはないのに、異様に鍵屋の存在を嫌っている人もいるので、鍵屋を利用しようと思っている人はそういう人と距離をとった方がいいかもしれませんね。

購入したゲームキーを有効化できないかもしれない

鍵屋の利用には「ゲームキーを有効化できない」というリスクを伴います。

「鍵屋でキーを買ってもSteamで有効化できない」といった報告はネット上でかなり見かけます。しかしながら、「キーを有効化できない」よりも「キーを有効化できた」という報告が少ないのは当然のことです。普通は「キーを有効化できて当然」という認識があるはずなので、有効化できたとしてもわざわざ報告するまでもありません。なので、「キーを有効化できなかった」という報告がどうしても目立ってしまうのでしょう。

鍵屋でキーを買っても有効化できないという現象は十分起こりえます。運が悪いと鍵屋のサポートに訴えても使ったお金は戻ってこないこともあるかもしれません。

ただ、そういったトラブルがあっても鍵屋のサポートに言えば有効化できるゲームキーを送ってくれるのが普通です。G2Aの場合は購入時に保証オプションを付けていれば、サポートの対応が早くなります。保証オプションを付けていなくても他の人よりも優先度は下がりますが、対応はしてくれます。

ただし、G2AやG2Playといった有名所の鍵屋以外の小規模な鍵屋だと、まともにサポートしてくれない可能性は高いです。

利用・紹介するだけで周りから距離を取られるかも

特定のゲームキーが盗難クレジットカードで大量に購入され、それらが鍵屋で流通してしまうことはたまにあります。そしてその好都合な事実を元に「鍵屋は危ない」と鬼の首を取ったかのように主張したり、鍵屋を利用・紹介する人たちに向けて攻撃的な発言をしてくる人がいます。

また、鍵屋について内心あまり良く思っていない人もいます。もしかするとあなたの友だちは「鍵屋を使う人とは仲良くしたくない」と思っているかもしれません。

鍵屋を嫌う人たちの攻撃の的になりたくないのであれば、そして友だちとの仲を現状維持したいのであれば、鍵屋を利用したり、鍵屋で安くゲームを購入したことをツイッターやブログで公表したりするのは控えるべきです。

G2Aの公式パートナーになるなんてもってのほかです。(G2A公式パートナーを批判しているわけではありません。あくまでも「攻撃の的になりたくないのであれば」に限った話です)

鍵屋の「問題」として考えられている点

鍵屋というのはそもそも、組織立った業者や個人がキーを買ったり売ったりするオークションサイトのような存在です。

そうであるにも関わらず「鍵屋=悪」みたいな印象を持つ人が多いのは、ゲームメディアが「鍵屋は犯罪の温床になっている」と報じたり、ゲーム開発者やゲーム企業に対する尊敬の念が強いからなのではないでしょうか。もちろんゲームメディアやゲーム開発者が言うことには一理ありますが、鍵屋が消費者に対して価格面や規制面で大いに貢献していることもまた事実です。

実際には鍵屋の「問題と考えられている部分」は複雑怪奇の様相を呈していて、そのことこそが鍵屋の悪印象につながっています。例えば鍵屋は「開発側に利益が直接的に入らない仕組み」になっていたり、「鍵屋を利用するユーザーが犯罪に加担させられてしまう」といった面があります。

しかし細かいところまで見ていけば鍵屋が全て悪いわけではなく、実際は「鍵屋にあるキーは一度購入されたものであること」「全体として見れば一部しか不正なキーは出回っていないこと」「根本の原因は盗難クレジットカードでキーを購入し、それらを転売する犯罪者」ということが分かるはずです。

結局のところ鍵屋を使うかどうかは「個人の信念の問題」であり、それには様々な信条信念が絡んできます。以下、鍵屋の問題点やそれに関連した事について述べます。

開発側にお金が「直接」入らない

G2Aなどの鍵屋は正規ストアではありません。パブリッシャー(発売元)が設定する希望小売価格を無視することで驚異的な安さを実現できています。

鍵屋でキーを買うことによる一番の問題点は、パブリッシャーや「ゲームを開発している会社」(デベロッパー)にお金が入らないことです。

ゲームソフトを客から買い取り、その後で中古として店頭に並べて売るが、ゲームソフトを開発・販売した会社にはその利益が入ってこない。そんな中古販売問題と似たような問題を鍵屋は抱えています。(ゲームキーは一度しか有効化できないので、中古販売問題と鍵屋の抱える問題は実際は全く同じ性質ではありません)

鍵屋がゲームキーを仲介して手数料で稼いでもゲームを作った人たちの稼ぎにはなりません。ゲームを製作した会社を「直接的」に応援したいなら公式ストアやSteamでゲームを買いましょう。

ゲームキーの利益は一度ゲーム企業に流れている

ゲームキーが鍵屋で流れるということは、そのゲームキーの利益はある時点でゲーム企業に流れているということです。鍵屋でキーを買うのは間接的にゲーム企業からゲームキーを買っているということでもあります。

つまり、鍵屋にあるキーの全ては「一度購入されたもの」であるということです。あるゲームに対してセールやバンドルストア等により大幅な値下げが行われると、転売目的のためにそのゲームのキーやギフトを仕入れる業者や個人がいます。

そのような人たちによってそのゲームの価格は押し下げられ、セールが終わった後もセール時とほぼ変わらない値段でそのゲームが鍵屋で売られてしまうわけです。またそれ以外にも、業者が小売店からパッケージ版を大量に仕入れ、ゲームキーをスキャンして鍵屋で販売することで価格が下がるとも言われています。

そういった行為によって、企業側が決めた設定価格ではゲームが売れなくなります。しかし企業側が想定した値段で売れなくなってしまうのは、鍵屋の存在を無視して在庫制限を行わずにセールやバンドルストアでキーやギフトを大量に放出したり、どうせデジタル認証を強いるのにパッケージ版を販売するゲーム企業側にも責任の一端があるのではないでしょうか。

ここで言いたいのは、基本的に鍵屋で売られているのは「既に誰かによって買われたキー」(一度も使われていない中古品)であるということ。そして、業者が小売店からキーを大量購入したり、個人が余ってしまったキーを鍵屋に放流しているとしても、それらを仕入れた時に出た利益は既に企業側に渡っているはずなのです。

中古品の売買を否定することは、ヤフオクやebayなどといったオークションサイトやフリーマーケットを否定することと同じです。しかし、どう考えて行動するかはあなたの自由。企業を直接的に応援したいなら正規ストアで買えばいいですし、「そのキーの利益は既に企業の方へ渡っている」と考えるなら鍵屋を利用して間接的にキーを買えばいいだけの話です。

しかもキーは一度しか有効化できないので、コンソール版のゲームソフトをゲオ等の中古販売店で買うよりもはるかにマシな行為といえます。

ちなみに、鍵屋で売られているキーの価格は需要と供給で決まります。基本的にゲーム企業がキーを安く放出するとキーの供給が増え、鍵屋(市場)での価格が下がります。そのゲームの評判が良くないと需要が下がり、価格が下がります。逆に言えばゲーム企業や小売店がそのゲームに対して異常に安い価格でセールを行わなかったり、そのゲームがつまらないものでなければ価格は上がります。(もちろん例外あり)

犯罪に加担「させられてしまう」ことがある

「鍵屋でキーを買うことは犯罪に加担することだ」と主張する人がいます。鍵屋でキーを買い、もしもそれが盗難クレジットカードで購入されたものであった場合、確かにそれは犯罪に加担したことになると言えるかもしれません。

しかしそれではあまりにも酷です。犯罪に加担する気はないのに、ただ単純に安くキーを買いたいだけなのに「鍵屋を利用(紹介)するのは犯罪の幇助だ!」と言われるのはおかしな話です。そもそも悪いのは盗難クレジットカードでキーを大量購入し、それらを流通させている犯罪者の方です。なぜ利用する側が犯罪者扱いされないといけないのでしょうか。

確かに鍵屋では不正なゲームキーが出回ることがありますが、それは全体の内の一部でしかありません(鍵屋を10回以上使えば体感できます)。少し偽物や不良品が売られているからといって、その店を使うと犯罪になるのでしょうか。

アマゾンでもヤフオクでも商品の偽物や不良品が売られていることがあるわけですが、それらのサイトを通じて物を買ったりそのサイトを紹介したりするのは犯罪の幇助なのでしょうか。「鍵屋の利用(紹介)=犯罪の幇助」という主張のおかしさは、そこにあります。

鍵屋でゲームキーを買うことは犯罪ではありません。誰かが余らせたゲームキーを、あるいは業者が小売店から安く大量に買い取ったゲームキーを、欲しい人が買うというだけです(しかもそのゲームキーの利益は一度ゲーム企業に渡っている)。そしてたまにその中に不正なゲームキーが混じっていて、それを引き当ててしまった時にはじめて犯罪に加担させられてしまうのです。

「加担する」のではなく「加担させられてしまう」のです。この二つの表現は意味合い的に大きく異なります。

鍵屋は危険ではないが100%安全でもない

また、そもそも「鍵屋=危険」という主張もおかしいです。鍵屋の中にはサポートを受け付けないところもありますが、G2Aのサポートは鍵屋の中でも比較的マシで早い方です(保障無しだと遅め)。

保障を付ければ何か問題が起きても返金してもらえますし、そもそも滅多に不正なキーを引き当てることはありません。(ただし、他のユーザーよりも安いからといった理由で評価の低いユーザーから買ったり、犯罪者に目をつけられたゲームを買ったりすると、不正なキーに当ってしまう可能性は高まるかも)

「鍵屋は危険だ!」と言っている人は恐らく鍵屋をあまり利用したことがない(あるいは一度もない)か、初めて購入した際に運悪く不正なキーを引き当ててしまいゲームが削除されたか、サポートから酷い対応を受けたから復讐したいか、ゲーム企業を応援したいから鍵屋を批判したいか、そのいずれかだと思います。なぜなら不正なキーを掴まされることは珍しいことですし、保障を付けたうえで10回以上鍵屋を使えば「鍵屋=危険」という考え方になるはずがないからです。

また、鍵屋のサポートは一般的に言ってあまり良くありません。G2Aはライブチャットが実装されていますが基本的にサポート言語は英語ですし、G2Playの返金対応はかなり遅いです。

鍵屋は100%安全というわけではありません。不正なキーを掴まされることがありますし、サポート対応によっては保障を付けていたとしてもどうなるか分かりません。しかしだからといって100%危険というわけでもありません。

オープンすぎる市場ゆえに犯罪の温床になっている(しかし鍵屋は消費者に貢献している)

G2A等の鍵屋では、アカウントを作成すれば誰でもキーを販売できます。それらの鍵屋がキーを販売するユーザーに対して本人確認を取らないことで、犯罪者でも販売側に容易に参入できるようになっています。本来はユーザーのためのシステムであるはずが、犯罪者に目をつけられていいように利用されてしまっているのもまた問題です。

しかしだからといって鍵屋は何もしていないわけではありません。例えば不正なキーを取り扱ったユーザーに対してはアカウントをBANしたりしています。評価システムを導入することで、新規の販売者は不利になるようにも出来ています。よって、犯罪に加担させられてしまうのが嫌なら評価が100%になっているユーザーからなるべく買うのが定石となっています。

「鍵屋は犯罪の温床になっている」という点についてですが、確かに特定のゲームが盗難クレジットカードで大量に購入されてしまうことはあります。しかし何度も言うようですが、それでも不正なキーは全体の内の一部でしかありません。

そして鍵屋はオークションシステムを採用しキー販売を仲介することで、安い値段でキーを消費者に提供できています。また、日本のSteamからは買えないゲーム、つまりは「おま国」なゲームも鍵屋なら簡単に購入できます。確かに鍵屋にはいろいろと問題点はありますが、消費者に対して価格面や規制面で多大な貢献をしていることも忘れてはいけません。

鍵屋を利用するかどうかは「個人の信念の問題」

「犯罪の温床になっているところを推奨するのか」と言われそうですが、別に鍵屋の利用をおすすめしているわけではありません。嫌なら絶対に使わないでください。

様々な問題やイメージの悪さが理由で鍵屋を嫌う人もいれば、需要と供給や評価と評判でゲームの価格が決まるオープンな市場、鍵屋におけるキーの安さや利便性に賛同している人もいます。

つまり、鍵屋を使うかどうかは「個人の信念の問題」なのです。感情的に鍵屋を使いたくない人はたくさんいるでしょう。「出来るだけゲーム企業に直接お金が渡るようにしたい」「なんか怪しいから使いたくない」「犯罪の温床となっているのは一部分だけだ」「一番悪いのは犯罪者でしょ?」等と考える人もいるはず。

いろんな意見や批判を受け入れて鍵屋は自身のシステムを改善していくべきですし、私達は私達で鍵屋の良いところや悪いところも含めて理解を深めるべきでしょう。

その上で、ゲームメディアの記事やゲーム開発者の発信、当ブログのように鍵屋のアフィリエイトリンクを貼っているブログ、G2A公式パートナーの宣伝等の情報に流されずに、自分の頭で考えてから鍵屋を使うかどうか決めましょう。

G2Aにおけるゲームキーの購入方法については下記記事で解説しています。

G2AでのPCゲーム(キー・ギフト)の買い方&リスク・デメリット

2018.09.29