トラウマ級の傑作。「ほの暮しの庭」レビュー【後半ネタバレ有り】

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トラウマ級なメインストーリー!昼は牧場経営、夜は妖怪から逃げろ!ほのぼのからのスリリングな逃避アクションのおかげで、飽きが来ない。シナリオをクリアした感想と評価。Switch/Switch2/PS5/Steam(PC)に対応。

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ずっと語り継がれる傑作か?

面白かった。よくある牧場物語系の亜種かと思いきや、ぶっ飛び系だった。

牧場・農場経営の様子。畑だけでなく田んぼも作れる

牧場・農場経営の様子。畑だけでなく田んぼも作れる

まず、飽きがなかなか来ない。昼は農耕や畜産、釣り、狩り、山菜などの採取、採掘、NPCの好感度上げなどで、ほのぼのとしたシミュレーションゲーム的なことが可能。

熊を弓矢で狩っている様子。ハートが少ない時は逃げよう

熊を弓矢で狩っている様子。ハートが少ない時は逃げよう

釣りの様子。ヌシを釣ると高く売れる

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食堂では個性あるNPCが集まる時がある。NPCが好きな物を与えて好感度を上げるチャンス。好感度を上げると個々のイベントが発生したり、作れる料理(レシピ)が増えたりする

食堂では個性あるNPCが集まる時がある。NPCが好きな物を与えて好感度を上げるチャンス。好感度を上げると個々のイベントが発生したり、作れる料理(レシピ)が増えたりする

しかし夜になるとなぜか村は妖怪や神などの怪異だらけになり、物資を集めながらの逃亡ゲームとなる。

怪異から逃げている様子。攻撃をくらうと体力が減り、体力がなくなるとその日の夜は行動不能に

怪異から逃げている様子。攻撃をくらうと体力が減り、体力がなくなるとその日の夜は行動不能に

ほのぼの暮らしからのスリリングなアクションゲームになる。昼と夜のゲーム性の違いがあまりに大きく、それゆえに作業感やおつかい感が軽減されているように感じる。

メインストーリーを進めると巨大なボスとの戦闘が始まる。かなり強いやつもいる

メインストーリーを進めると巨大なボスとの戦闘が始まる。かなり強いやつもいる

デスタムーアか?牧場物語系とは一線を画すボス戦。なんでこうなる?

デスタムーアか?牧場物語系とは一線を画すボス戦。なんでこうなる?

ボリュームが膨大

なにより、メインストーリーと設定がぶっ飛んでいる。まず、主人公はとある日本的な村で奴隷的に働かされる。最初はなぜかNPCに邪魔者扱いされるし、村八分をくらう。その理由は後々分かってくるのだが、その理由を聞いたところで意味不明だし、その謎を解き明かしたくなる。

NPC同士の諍い。トラウマ度の高いシナリオなので、17歳以上推奨にすべきでは?

NPC同士の諍い。トラウマ度の高いシナリオなので、17歳以上推奨にすべきでは?

メインストーリーを進める動機がしっかり生まれるので、なおかつ昼と夜のゲーム性の違いもあり、結局40時間くらいプレイするはめになった。本当はさっさとクリアして別のゲームを進めたかったのだけれど、ボリュームが大きすぎる。

最終的には、牧場経営をニワトリの卵と牛や羊の畜産物を採取するだけにして、早朝の内に仕事を終わらせ、速攻で就寝することでメインストーリーを無理やり早期に終わらせることを目指すことにした。こうでもしない限り、肝心のとても気になるメインストーリーを進めることができず、やきもきしたからだ。

でも本当に自分に時間があるなら、子供時代なら、そんなもったいないことはしないだろう。もっともっと農場を拡張しただろう。クリア後も100時間くらいはプレイしたかもしれない。

要するにボリュームが膨大というわけではなく、メインストーリーがゆっくりと進行していくので、そう感じるだけである。

メインストーリーのヤバさについて

このゲームが凄いのは「ヤバい物語」に牧場経営をかけ合わせたところにある。何がヤバいかと言うと、それはもうヤバい。

さり気なく伏線を張ってくるし、回収の仕方もちゃんとしてる。日常に怪異が絡んでくるが、納得感のある人間ドラマが展開されて、なおかつどぎつい。

ミステリー小説的な展開が一番よかった。子どもがプレイしたらトラウマになるのではないか。

以降、ネタバレを含むので未プレイの方は読まないように。

ストーリーの核心を言うと「神々の戦い」だったと思う。日本の小さな村でなんでそうなるんだ…とは思ったけれど、ジブリ映画の「自然は大事にしようよ」的な発想が根底にはあるのではないか。

まさかプレイヤー自身が神だとは誰も思うまい。完全にやられた。だからこそ、プレイできて良かった。グラフィックも含め、あらゆる要素のクオリティが高く感じられた。

ストーリーを要約すると「怪異だらけの村にやって来たけど、その怪異は土地神に対抗するためだし、なにより自分自身が神でした〜!」だろうか。自分で書いてみても、何を言ってるのか分からないのが面白い。

「ほの暮しの庭」は、間違いなく傑作である。

(Image:©2026 Nippon Ichi Software, Inc.)