ドラゴンクエストモンスターズスーパーライトの決定的にダメなところを指摘。ドラスパをパズドラと比較しつつレビューした。対人戦ができる闘技場が実装されれば、パズドラよりも遥かに面白くなるだろう。ドラクエブランドは卑怯だ。
目次でサクッと理解
あの大好きなモンスターズがスマホにきた!けど…
そりゃパズドラの方がおもしろいわ(ステマじゃないよ)。
ドラゴンクエストモンスターズの新作がスマホ(iOS、Android)で登場しました。その名も「ドラゴンクエストモンスターズ SUPER LIGHT(スーパーライト)」。
略して「ドラスパ」。BTOショップのドスパラではありません。
さらっとiPhone 4Sでプレイしてみたのでレビューしてみます。
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト 公式プロモーションサイト | SQUARE ENIX
「ドラスパはパズドラのパクリ」と言われてもしょうがない
メニュー、スタミナ行動制、モンスター合成強化、パーティ制、レアガチャ、フレンドサポートなど、ゲームシステムのほとんどはパズドラとそっくり。
ゲームシステムだけを見たら、パズドラのパクリだってことは直感的に理解できます。
パズドラのようなゲームシステムは、何のゲームが起源になっているかは分かりません。しかし、このシステムで一番有名なのはパズドラでしょう。
さすがスクエニ。スマホを持っている人のほとんどはパズドラをプレイしたことがあるでしょうし、パズドラシステムを採用することでスムーズにプレイできるようにしたわけですね。
しかしこのドラスパ、完全なるパズドラのパクリではありません。
パズドラと決定的に違う部分を述べる前に、ドラスパがどんなものなのかさらっと見ていきましょう。
モンスター強化
モンスターは気合を伝える「気合伝授」で強くできる。ようするに合成です。
「リーダー特性」はパズドラでいうリーダースキルに相当します。やはりモンスターごとにタイプがある。パズドラのように特定のタイプを強化するリーダー特性もあります。
パーティは5匹まで組める。さらにサポートとして見知らぬ誰かのモンスターを1匹連れて行けます。最大で6匹のモンスターに命令できる。
レアガチャ=金の地図ふくびき
ドラスパでは、レアガチャは「金の地図ふくびき」と呼ばれています。リアルマネーを使うことで強いモンスターがいる地図を入手できる。
その地図にいるボスを倒せばそのボスが仲間になるという仕組み。パズドラと比べて少し手間がかかります。
ジェムはパズドラでいう魔法石です。500ジェムで1回ふくびきを引けますが、500ジェムっていくらだ?
「100ジェム=100円」なので、レアガチャを1回試すには500円必要。もちろん、最初にジェムを大量に購入すればもっと安く抑えられる。
むしろパズドラがドラクエのパクリなのか?
おなじみのモンスターもいます。やまたのおろち、かっこいい。モンスターは転生させることで上位のモンスターに進化させることも可能です。
自分の好きなモンスターをいつかゲットできると考えただけでワクワクしますね。
ドラクエではとんでもない数のモンスターがいるので、ネタ不足になるのはまずないでしょう。
パズドラはモンスターを合成強化してボスを倒すのがゲームの目的です。初代ドラゴンクエストモンスターズ「テリーのワンダーランド」も似たようなもの。
そう考えるとパズドラがドラクエをパクったと言ってもいいでしょう。
しかし、テリーのワンダーランドのようにモンスターを合成して強化するようなゲームは数えきれないぐらいあります。どこが元祖かなんて分かりません。
つまり、何が何をパクったかなんてどうでもいい。問題はそのゲームがプレイする価値があるかどうかです。
ドラスパとパズドラの違い
ダンジョンが違う
パズドラは「ダンジョン」にもぐってボスを倒すのが目的でしたが、ドラスパも大体同じです。
ただし、ダンジョンが多少複雑になっています。パズドラはダンジョンを探索できません。
ドラスパの場合は、クエストを受けるという形式でダンジョンや森を探索し、奥にいるボスを倒せばクエストクリアです。
ダンジョン探索はテリーのワンダーランドを簡略化したできになっていて、フリックして移動できる。
バトルは従来のドラクエとほぼ同じ
ダンジョンにいるモンスターを倒すと、モンスターが起き上がって仲間になってくれたりします。しもふり肉のようなアイテムがなくても勝手についてくる。
バトルはパズドラと全く違います。
見た目は従来のドラクエと違うものの、選べるコマンドはほぼ同じ。呪文が「とくぎ」に集約され、AIボタンを押すことでモンスターが自動的に戦ってくれます。
AIモードのおかげでほとんど操作せず、画面を眺めているだけで戦闘が終わります。モンスターのHPが減ったとしても勝手にホイミしてくれる。
ただし、ボス戦はAIに頼らない方がいいです。簡単に全滅します。モンスターの行動は「めいれいさせろ」が基本なので、1匹ずつ最適な指示をだしていきましょう。
死んでもジェムを僧侶にお布施することでモンスターは完全復活します。
まだ序盤のボス数匹としか戦ったことがありませんが、進むにつれボスは強くなっていくのは明白。
ボスの耐性や弱点を考えてパーティを構成しないと、ボスを攻略できない時がやってくるのではないでしょうか。
ボス戦ではギリギリまで追い詰められるので、スリルがあります。
キラーパンサーあたりからボスが強くなっていきます。そこから徐々にハマっていきました。
ドラスパは「闘技場」の実装で飛躍する
何と言ってもプレイヤー間バトルができる「闘技場」に期待大。
ドラクエ10も対人戦ができるコロシアムが導入されてからグッとハマり込んでしまったし、ドラスパの闘技場に関しては大いに期待してもいいでしょう。
また、他にもパズドラと違う部分は少々ありますがここでは省略します。パズドラと決定的に違うのは「バトル」「闘技場」「ダンジョン探索」の3つですね。
それでもやっぱりパズドラの方が爽快だ
ドラスパのダメなところを言いましょう。それは「作業感」が強いこと。
従来のドラクエのレベル上げを思い出してください。あれを作業といわず何と言うのでしょうか。
「ドラクエのレベル上げがスマホにやってきた!」
そう思いました。
パズドラやピクトロジカファイナルファンタジーなんかは、バトルの退屈さを減らそうと努力しているのがうかがえます。むしろパズドラのバトルは爽快なぐらいです。
しかし、ドラスパはどうでしょう。バトルはAIに任せて観てるだけ。
確かにボスに至るまでの道のりは退屈です。でも、ボス戦はやりごたえがある。そこだけは強調したい。
どう考えても大好きなドラクエの世界観のおかげですが、次第に夢中になっていくのが不思議です。
自分のモンスターが強くなっていくのは気持ちがいい。それがドラクエのモンスターだからよりいっそう愛着がわいてくる。
プレイしていると昔遊んだ「テリーのワンダーランド」の感覚がよみがえってきます。
レベル上げは退屈なのに、少しワクワクした気分になるのは思い出補正のせいかもしれません。こういう隙を狙ってきているのが卑怯。ドラクエブランド、強い。
スタミナ制のせいでパズドラを引退した身ですし、闘技場には期待していますが、リセマラは面倒。このままもう少しだけプレイしてみます。
ドラクエ10をプレイしている人にはドラスパはおすすめできません。ドラクエ10とドラスパのレベル上げを両立するのは難しいし、苦しい。
確かにレベル上げは単調だけど、闘技場オープンで化ける気がするんだよなあ。
少なくとも、プレイする価値はある。