ディビジョン感想/評価/レビュー 飽きた、苦痛、限界。

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【ストーリーのネタバレ無し】ハクスラ要素の強いオンラインRPG&TPS”Tom Clancy’s The Division”(PC/PS4/XboxOne)は中盤以降から個人差が出る。そのままどっぷりハマれる人がいれば、途中で”もういいや状態”になる人だっているのだ。約束された神ゲー?誰だそんなこと言ったの。

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嫌われちゃうかもしれないけど、本音を言うね。

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どうやらディビジョンがバカ売れしていて、世界中で多くのプレイヤーがこのゲームを楽しんでいるみたいですね。

そんな中、水を差すようで悪いんですが、ディビジョンを16時間ほどプレイした感想を正直に言っちゃってもいいですか。こんなことを言ったらみんなから嫌われてしまうかもしれない。たくさんの人糞が自宅に投げ込まれるかもしれない。でも、言います。

ディビジョンは良作だと思います。しかし…中盤から飽きてくるんです。

ざっくり言うと、序盤はハクスラ要素にドハマリするし協力プレイのボス戦はやりごたえがあるし無慈悲なダークゾーンでのPvPはハラハラもんだけど、中盤以降は銃撃戦の単調さに耐え切れなくなってすごくつらい。強いハクスラ要素のせいでストーリーは右から左へ聞き流すようになる。

ディビジョンとは

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ディビジョンは荒廃したニューヨークが舞台の、遮蔽物を利用した「カバーアクション」がメインの三人称視点シューティングゲーム&オンラインRPGです。

マップはオープンワールド形式となっていて、プレイヤーはメインミッション等を他プレイヤーと協力しながらクリアしつつ(ソロでも可)、強い武器・防具を集めて自身を強くしていき、そこからさらに難しいミッションをこなしていきます。

PvE・PvPエリアである「ダークゾーン」(DZ)ではプレイヤー同士の裏切りが行われたり、敵NPCがレア度の高い装備をドロップしたりします。

外人が異様に優しい協力プレイ

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TPSとしては数種類のグレネードが使えて、簡単にカバーアクションが出来て、敵が波状攻撃形式で続々現れるなど、カジュアル寄りな作りとなっています。また、爆弾を飛ばして即座に爆破できる「粘着爆弾」、敵を自動で攻撃する固定銃「タレット」、敵の位置を知るための「パルス」など、任意のタイミングで発動できるスキルも使えるし、銃で撃つだけのシューティングゲームではありません。

最大4人で遊べるメインミッションの協力プレイは「あの人がパルスを使ってるなら、俺はサポートステーション(回復スキル)でカバーしよう」といった具合にプレイヤー同士の違いを補いつつ戦っていきます。ノーマル難易度でもボスは手強く、ボス戦は接戦&刺激的なものになることが多かったです。

ボス戦だと負けることも多く、「次はあまり前に出過ぎないようにしようぜ」とちょっと前までは見知らぬ外人だった人に応援の気持ちが込められたような声で指示されることもあって、「なんか心あたたまるなぁ…」なんていう気分になったりもしました。

非日常的なダークゾーン

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ダークゾーンは最高でした。一人ぼっちのプレイヤーは適当にNPCを倒してレア装備を集め、集めた装備を回収地点で送るだけ…というプレイになりがちだと思います。しかし、ダークゾーンでは他プレイヤーを殺して物資を奪うことが可能で、私はもっぱら賞金首(ローグ)になってました。

ローグになると他プレイヤーから殺されても文句が言えない状態になり、他プレイヤーのレーダーにローグの現在位置が映るようになります。なので大抵の場合、どこからともなくローグの元にプレイヤーが集まってきて、リンチ感覚で殺されます。

それでも、回収地点で余裕ぶっこいてるプレイヤーを問答無用で殺しまくれば「あぁ…これはいい…!!」という絶頂に浸れますし、なにより合法的な嫌がらせは非日常を味わわせてくれます。そんなことばっかしてるから私は友達が少ないんだと思います。

自分に嘘をつく苦しみ

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そんな楽しいディビジョンライフも13時間で終わりを告げることになりました。なんというか、キツいのです。

プレイ時間が13時間になるまでは、レベルが18を超えるまでは、つまり中盤まではバカみたいにずーーっとプレイしてました。レア度の高い装備を集めてどんどん自分を強くしていく過程がたまらなく気持ちよかった。永遠にプレイし続けたいと心のどこかで願っていた。

別れは突然やってきた。脳がディビジョンを拒否している。もうやるな。無理しなくていいんだよ。面白いゲームは他にもあるんだよ…と。それは優しく励ますかのようでした。

「ディビジョンがつまらないわけないじゃないか! だって神ゲーなんだよ? 約束された神ゲーなんだよ!!?」

やめろ。誰かがそう言った気がしました。そのあと3時間ほど頑張ってプレイしてみたものの、キャラが成長していく様を見て快感を覚えつつも次のサイドミッションに差し掛かったところで「もうダメだ」と感じたので、ディビジョンをやめる決意をしました。

総プレイ時間は「16時間5分」を記録していました。

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ディビジョンは良作だけど、無理だった

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私は軽い精神病にかかっていたんだと思います。ゲームがたくさん売れているから、みんなが面白いって言ってるから…だから面白いに違いない。そういう風に自分を騙し騙しプレイしていた節があったと思います。

でもちょっと待って。それは本当の気持ちなの? 当たり前のことだけど、たくさん売れてるからといってそのゲームが神ゲーであるとは限らないんです。

ここではっきりさせておきたいのは、ディビジョンはTPSとしてみたら良作だということ。たくさんの装備を集めるハクスラ要素があって、オープンワールドでオンラインでRPGで…そしてカジュアルなシューティング。

でも私には無理でした。レベルを最大にしたり、ストーリーを全て知るまでの忍耐力は持ちあわせていませんでした。

たとえスキル等が使えたとしても銃撃戦は単調になりがち

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ディビジョンは人を選ばないゲームです。誰もが夢中になって楽しめるシューティングゲームです。

しかし、問題は中盤からです。中盤以降もレベル上げのためにサイドミッションをこなして経験値をためていく必要があり、そのサイドミッションが非常に退屈なのです。

「エリアを制圧しろ」とか「物資を守れ」とかいう任務を遂行することになるのですが、結局はぞくぞくと出現する敵NPCを銃でやっつけるだけ。たとえ数種類のスキルやグレネードを使えたとしても、銃撃戦の単調さに耐え切れませんでした。

ストーリーが右から左へ川の流れのように

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もちろん人によっては「バカだな。中盤以降が面白いのに」とか「友達と協力すれば?」と言う人もいるでしょう。けれども、もういいです。メインストーリーは「もっと続きを知りたい!」と思わせるような出来ではなかったですし(中盤までしか進んでないけどミッションをクリアしても演出のほとんどは無線で何か伝えられるだけ)、「もうディビジョンでもライカーズでもタイガースでもジャイアンツでも、どの勢力でもいいからとっととニューヨークを支配しろよ」なんて思ってました。

強いハクスラ要素のせいか、ストーリーはほとんど頭に入ってこなかったですし…お金とか貴重品が目の前にぶら下がっている状態だとストーリーなんてもんはどうでもよくなってくるもんなんでしょうか。きっとそうでしょう。実際に誰がどうなったのかなんて全然覚えてないもん。

ただ、雪や暴徒によって荒らされたニューヨークの雰囲気はすごく良かったなぁ…。ECHO(エコー。ホログラムのような演出)で暴動が起きていた当時の様子を表現するのはカッコ良かったです。

ディビジョンさん、今までありがとうございました!

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まぁ面白いし最初はハマるのは確かなんですが、中盤以降は個人差が出ます。銃撃戦に飽きてきたら、スナイパーライフルとかショットガンを交互に使っていけばいいと思う。それでも続けるのは無理だったけど…。

ディビジョンが発売される前は同じトムクランシーシリーズの「レインボーシックス シージ」という緊張感MAXなオンラインFPSにドハマリしていて、ハマり過ぎて毎日アンインストールとインストールを繰り返すぐらいやばかったのですが、ディビジョンがカジュアルだったおかげで良い息抜きが出来ました。

ありがとうディビジョン! そしてさようなら!

参考:最悪な中毒性。レインボーシックスシージ感想/評価/レビュー

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こんな記事を書いたところで誰も買わないと思いますが、一応アフィ貼っときますね。