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死のマリカー。ゲーム版マッドマックス感想/評価/レビュー(ネタバレ無し)

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【ストーリーのネタバレ無し】ゲーム版MadMaxが意外と普通!しかし車両戦が爆発的に面白い。映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を鑑賞済みなら違いを味わいつつ楽しめる。PC/PS4版の評判・評価や日本語版の表現規制、PC版を5割以上安く買う方法、日本語化についても。

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PC/PS4版の評価・評判はまあまあ。ユーザーからは大好評

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レビューの前に、ゲーム版マッドマックス(Mad Max)の評価・評判を見てみましょう。

メタスコアを覗いてみると、PS4版のメタスコア70点。ユーザースコアは8.1点

PC版のメタスコア73点。ユーザースコアは8.6点

※メタスコアの点数は記事執筆時点のものです。

PC、PS4どちらともメタスコアは及第点といったところ。しかし、ユーザースコアはかなり高め。

ゲーム版MadMaxは「死のマリオカート」である

メタスコアの評価はとりあえず蹴っ飛ばして、今からゲーム版マッドマックスをプレイした感想を淡々と述べたいと思います。ストーリーの核心的ネタバレ無しで。3時間ぐらいしか遊んでないけど。

まず最初に言いたいのは、「改造した車を走らせて戦うのはとてつもなく楽しい」ということ。

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プレイヤーは主人公マックスを操作して、砂漠とガラクタしかない残酷で世紀末な世界を旅することになります。

広大に広がる砂漠に、そこに残る足あと。車両でかけぬけた際に発生する砂けむり、今にも爆発しそうな車から湧きでる黒いケムリ。現実さながらの爆炎。これらのグラフィック表現はとても美しく、技術の進化を感じさせる。

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荒廃した文明。砂漠には宗教じみた原始人がたくさんいて、奴らは凶器となった鉄のカタマリを馬に乗って走り回るかのように乗り回し、プレイヤーを見つけしだい、鋭く尖ったヤリとスクラップの塊をつかって噛みついてくる。

どこまでも続くオープンワールドな砂漠で繰り広げられる、生きるか死ぬかの戦い。命をかけた戦い。

「ちょっと何言ってるのか分かんないです」と言いたいけれどそんな意志を無視し、錆びついた車を爆走させて襲いかかってくる坊主たち。

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プレイヤーは奴らに対抗するために、その辺で拾ったスクラップを使い、車を魔改造していく。

そして、スクロタス崇拝に熱心な原住民族たちと「死のマリオカート」へ突き進んで行くことになるのである……!!

ゲーム版マッドマックスは「普通の極致」

基本的なゲームシステムが全然マッドじゃない

このゲームは名前の通り「マッド」な作品と思いきや、実際はそうではありません。意外にもゲームシステムは堅実。

車を集めて図鑑を埋める。スクラップを集めてスキルを解放、車を改造。開放的なオープンワールド型マップ。各地に散らばるエンブレムの破壊。拠点の攻略。ファストトラベル。

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このゲームシステムがですね……めちゃめちゃ普通。全然マッドじゃない。狂ってない。普通の向こう側にある普通。要するに、今どきなゲームシステムが採用されてます。

難易度もフツーの中のフツウ。物語が展開されるストーリーミッションがあって、ストーリーの寄り道としてウェイストランドミッションなるものがあります。サイドミッション的なやつですね。

各地にちらばる「かかし」をハープーンなどで破壊していくと、そこを縄張りにしている野蛮人の脅威を減らすことができ、しだいに愛車(マグナス・オプス)のアップグレードが解除されていく。どんどん愛車が強くたくましくなっていく。

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ガソリンの宝庫である「オイルポンプ」。野蛮人が支配する砦。これらを車とスナイパーライフルを駆使して制圧することでも、野蛮人の脅威を減らしていける。

オープンワールド型のマップの中に数多くの拠点があって、その拠点を潰していく……というのはファークライ4メタルギアソリッドV:ファントムペイン(MGSV:TPP)と基本的に似ています。

拳の戦いはバットマンシリーズを彷彿とさせる

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近接戦闘はバットマンシリーズとほぼ同じですが、アクロバティック要素はほぼない(序盤は)。マップ上にある多くの拠点は、最終的には「素手」「拾った武器」「ナイフ」で占領することになります。

敵の中には仲間を鼓舞して強くさせる「ウォークライヤー」がいて、さながら原住民族みたいです。

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ウォーボーイさん達はザコです。適当にボタン押してれば勝てます。ショットガンを撃つのがもったいない。ちなみに、ショットガンは車両戦でも使える。

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敵の拠点にはウォーボーイ以外にも、鈍器の扱いが得意な「ロードパウンダー」や素早い戦闘が得意な「ロードボーイ」など、いろんな原始人がたくさんいます。

また、拠点は炎の壁で守られたりしていてダサかっこいい。野蛮人も野蛮人なりにけっこう頭つかってる。

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マックスはサバイバルする気があるのか? あぁん?

このゲームにおいてサバイバル感はありません。ほぼ感じられません。

別に食べ物を食べなくてもマックスは生きていけるし、水をガブ飲みしてれば体力は回復していきます。車を走らせるのに必要な燃料も、探せば簡単に見つかる。

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雰囲気的にサバイバル感はあるんですけど、ゲーム的には全然サバイバルしてない。ゾンビサバイバルゲームのDayZH1Z1みたいなゲームを想像してると、買った時に痛い目にあうから気をつけよう!

マジでなんなのこの世界観? お前ら趣味悪すぎだろ

あと、なんなんですかねこの世界観。マッドマックスシリーズは映画のマッドマックス1を中盤までしか観てないし、全く分からない。童貞だった時に一人でクラブに行って、ノリが分からなくて速攻帰ったあの日の夜を思い出す。

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核兵器で文明がぶっ壊れたのに、なんでガソリンだけは一杯あるの? 石油を採掘する技術が残ったのはなぜ? なんで主人公以外は原始人化したの?

意味が分からない。

マッドマックスってポストアポカリプスの先駆けってよく聞くけど、みんなこういうのが好きなんですか? 趣味悪くない?

……というのは冗談で、私もこういう世界観が最高に好きなんですよね〜。

秩序のない世界。政府に支配されていない世界。圧倒的な解放感。めちゃめちゃ大好きです。なんで世界がこうなってしまったのか理由が全然分かんないけど!

改造した車を爆走させて戦うという”ぶっ飛び”

車両戦で爆発的に興奮してしまう

よく分からない設定について文句を言いたくても、「そこは目をつぶりましょうよ」と偉い人から言われそうな要素がマッドマックスには多々あるんですけど、そんな中、他のゲームとは一線を画す魅力が一つだけあります。

それは「車を走らせて戦闘する」という車両戦システム。

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プレイヤーはスクラップを消費して車を改造することができます。V8エンジンを取り付けて加速性能を上げスピードアップをはかったり、外敵の車の衝突ダメージを減らすためにシールドを強化したり、様々なパーツを自分の愛車に取り付けられるのです。

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そして、自分好みに魔改造した不気味な車で、なんだかよく分かんない奴らと戦闘することになる。車を運転しながら。

どういう風に戦うのかと言うと、車と車をぶつけ合いながら、ハープーンを使って敵ドライバーや敵車両のパーツを釣ったりしながら戦うのです。

戦っている時はみんな車で爆走してます。自転車をこぎながら釣りをする感覚に近いと思うたぶん。

ハープーンっていうのは銛(もり)みたいなヤツです。黄金伝説でよゐこの濱口優さんが海で魚を突くときに使っている銛の、伸びる部分が超長くなった強化バージョンだと思ってください。

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見た目は奴隷!頭脳も奴隷!その名もチャムバケット!

そのハープーンを奴隷みたいな仲間「チャムバケット」が、車の後ろから投げてくれるんです。

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このチャムおじさんはこちらが指示すれば車を修理してくれるし、車に降りてスクラップを漁っている時も一生懸命修理してるし、フレアガンを打つと車と一緒に颯爽と参上するし、行動と容姿が本当に奴隷みたいでちょっと心配になる。

いいのかこれ。マックスとチャムの関係性が異常なんですけど。たぶんこの二人の関係が一番マッドだわ。

ニトロブーストで敵車両をやっつけ…る前にドライバーを釣ってしまえ

で、車には耐久力があります。自分の車をニトロでブーストし、スピードアップさせて敵の車にぶつける。そうすると敵の車の耐久力が減っていく。耐久力がゼロになれば車は大爆発。乗車している輩は死亡します。

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もちろん自分が操作する車にも耐久力があり、敵車両にぶつけられたり、高所からジャンプして着地時に大きな衝撃をうけると、最終的には火が出て壊れる。

そうなると強制的に車から降ろされて、人間vs車両の戦いになっておかしなことになります。スペインの闘牛場で牛を避ける人みたいに、車を避けて戦う。この辺はちょっとバカっぽい。

スクラップでガチガチに固められたレベルの高い車両は、ハープーンを使って分解していくことが可能。敵ドライバーを”釣って”、戦線離脱させれば車を壊すまでもない。

鉄のカタマリを引き連れた「車両部隊」との車両戦がアツく燃える

一対一の場合は余裕で勝てます。しかし、多数の車両と戦うのは骨が折れる。

一つの車に絞って破壊しようにも、他の車にぶつけられてこちらの車の体勢が不安定になり、歯がゆい。しかも常にマッハの速さで車を運転しているもんだから、操作するこちらも常時興奮状態なんです。

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ゲーム版マッドマックスなら、身も心も削るようなスピード感のある戦いができます。対戦中は、愛車の耐久力がギリギリになってしまうことが多かった。

多くの車を引き連れた車両部隊と戦う時は、愛車が大破する覚悟を決めてから勝負しにいってました。序盤はできないことが多くてキツいけど、そのぶん白熱します。

で、どんどんマシンをアップグレードさせて強くなっていくと。そんな流れでございます。たまりません。

PC版は推奨スペック以上あればカクカクすることなく快適に遊べる

PC版でプレイしましたが、けっこう快適に動作しました。ほぼずっと60fpsを維持していたと思う。以下の表は自分のPC環境です。

スペック等
CPU Core i5-4670K 4.4GHz(オーバークロック済み)
GPU NVIDIA GeForce GTX 970(VRAMは実質3.5GB)
メモリ 16GB
OS 64 bit: Windows 10 Home
ドライバ GeForce 355.82 Driver
録画アプリ ShadowPlay
fps計測 MSI Afterburner & RivaTuner Statistics Server

オープンワールド型ゲーム特有のカクカク感はほとんど感じることがなかった。

ただグラフィック設定を最高設定にしても、テクスチャのギザギザ感(シャギー)がちょっとだけ気になる。GeForceのグラフィックカードを使っている場合はNvidiaコントロールパネル、AMDのRadeonのビデオカードを使っている人はCatalystで調整するといい。

madmax-game-review-kansou-16※この記事で使われた画像の高画質版はこちら

推奨スペック、必須スペック(最低スペック)は以下の通りになっています。

必要スペック 推奨スペック
OS 64 bit: Vista, Win 7, Win 8, Win 10 64 bit: Win 7 SP1, Win 8.1, Win 10
CPU Intel Core i5-650, 3.2 GHz
AMD Phenom II X4 965, 3.4 Ghz
Intel Core i7-3770, 3.4 GHz
AMD FX-8350, 4.0 GHz
メモリ 6 GB RAM 8 GB RAM
GPU NVIDIA GeForce GTX 660ti (VRAM 2 GB 以上)
AMD Radeon HD 7870 (VRAM 2 GB 以上)
NVIDIA GeForce GTX 760 (VRAM 3 GB 以上)
AMD Radeon HD 7970 (VRAM 3 GB 以上)
HDD空き容量 32 GB 32 GB
DirectX Version 11 Version 11
その他 PlayStation 4 controller support PlayStation 4 controller support

参考:MadMax – Steam

PC版は日本からでは購入できない「おま国」状態に

たぶん…たぶんですけど、PC版の場合はPS4版の日本発売日(2015年10月1日)以降になれば、Steamから日本版が購入できるようになると思います。

記事執筆時点だと、マッドマックスのSteamストアページを開いても「このアイテムはお住まいの地域では現在ご利用いただけません」と表示されます。いわゆる「おま国」ってやつです。

※おま国とは、日本からでは買えない状態のことを指す。意味は「お前の国では売ってやんねーよ」。

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もしかしたら、この記事を読んでいる時点だとSteamでマッドマックスが購入できるようになっているかもしれないので、一応Steamのストアページをチェックしてみてください。

追記:2015年9月17日におま国解除されました。

海外版は表現規制無し。日本語化しなくても日本語字幕・英語音声でプレイ可能だったけど…

グローバル版(海外版)には血まみれな死体が一杯あります。表現規制なし。

しかし、今後Steamで販売されるであろうPC日本版には、マッドマックス公式サイトに表記されている通りの表現規制が掛けられるかも。

PS4/XboxOne版には表現規制が掛けられます。日本語版と海外版の違いは以下の通り。

日本語版における海外版との差異について
・血しぶきの量を低減、血液の色味には変更なし
・部位欠損など、特に残酷描写がされている死体を削除
・部位欠損部分の切断面を暗色に変更
・暴力的な表現を含むムービー内の1シーンを削除

引用:マッドマックス【公式サイト】|ワーナーゲーム

グローバル版は日本語化しなくても日本語字幕・英語音声で遊べました。PC日本版も同様でしょう。

追記:PC版の場合、日本Steamで買える日本版には表現規制があるそうです。グローバル版には規制はありません。

グローバル版は有効化・起動の際にVPNが必要だったけど、日本版が発売されたら一体どうなる?

グローバル版のSteamキー・ギフトを有効化する際にはアメリカのVPNに接続する必要がありました。今は起動する際にもVPNが必須となっています。

PC版MadMaxがSteamでおま国化。けど少しだけプレイしてみた

しかし日本版が発売される2015年10月1日以降は、グローバル版でもVPNがなくても有効化と起動ができるようになるかもしれません。単なる予想ですけど。

追記:グローバル版はVPNなしで起動できるようになりました。しかし、有効化時にはVPNが必須かも。
ヤった!PC版MadMaxがSteamでおま国解禁、グローバル版はVPN無しで起動可能になったよ〜

PC版だけ?一瞬を切り取るキャプチャーモード

PC版にしかない機能でしょうけど、キャプチャーモードを使えばゲーム中のワンシーンをいい感じに仕上げることができます。

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カメラ位置をプレイヤー視点から全く別の方向に変えられるし、フィルターをかけて古臭い感じにもできるし、ぼかしたりもできる。SNSに投稿する用なのかな。

最後に

車両戦だけでもプレイする価値はある

NPCは「スクロタスさまぁぁあ!!」と意味もなく叫んでるし、ストーリーは薄っぺらいし、近接戦闘は単調。しかし、その退屈さをはるかに超えるぐらい車両戦が面白い。

敵はすきあらば車に飛び移ってきて、ヤリで突いてきますしね。ホントこいつらときたら…。

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自分は映画の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(原題:Mad Max Fury Road)は観たことがありません。観ようと思っていたけどタイミングを逃してしまった。

ネット上で「V8!V8!V8!」「V8を讃えよ!!」と騒いでいる人たちのことを正直うす気味悪く思っている……そんな映画のノリを知らない人でも、ゲーム版なら非常にヒヤヒヤする戦いができます。

車同士のぶつかり稽古がね…ホントに面白いんですよ。白熱します。プレイする時はですね、車両戦と愛車のカスタムにだけ焦点を合わせた方がいいですマジで。

というわけでレビューは以上です。

映画を観たことがなくても意外と楽しめました。映画を観た人なら、映画とゲームの違いを味わいながら楽しめるはず。

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最後にもう一回言うけど、車両戦はすっごく面白いよ!
ビャーーッ!!ときてバァァーーーンッ!!って感じだよ!!

鍵屋にはリスクがあるけど、2000円程度でグローバル版が買える

自分の場合、グローバル版マッドマックスは鍵屋のG2Playで返金保証オプションを付けて2740円で購入できました。

米Steamだとマッドマックスの定価は59.99ドルですので、自分は通常の5割〜6割ぐらい安く買えたことになります。

ただ、鍵屋の利用にはリスクが伴いますので自己責任で利用してください。

鍵屋でゲームを買っても、突如としてゲームがライブラリから消えてしまう可能性が微量ですがあります。しかし、G2Aという鍵屋にはゲームが消えても返金してもらえる返金保証オプション「G2A Shield」があります。

安心安全に買いたければSteamでマッドマックスがおま国解除されてから買うのをおすすめします。

グローバル版が発売されてからは徐々に値段が下がって、G2Aだと2000円以下でも購入できるようになってました。

ただしG2Aの場合、キーを販売するユーザー間で価格競争が起き、ゲームの値段は刻々と変動します。今はどれぐらいになってるかは分かりません。

G2A:グローバル版マッドマックス 商品ページ(アフィリエイトリンク)

グローバル版の場合はSteamでの有効化時にVPNが必須になってるかもしれないので要注意。そのかわり、VPNなしで起動できます。

鍵屋のリスク、VPNの使い方、G2Aでゲームを購入する方法の詳細については以下の記事を参考にしてください。

関連:PC版マッドマックスの推奨スペックとコスパ最強なおすすめPC構成を真剣に考えてみたよ