MacでWindowsとUbuntuとOS Xをトリプルブートするまでの手順

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MacBook ProにUbuntu13.04、Windows 7、Mountain Lionをインストールし、起動に成功。Linuxを起動するためにrEFIndを、最新のBootCampドライバも導入。

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先駆者に感謝

基本的にはライフハッカーさんの記事を読めばインストールできます。

Mac/Windows/Linuxのトリプルブートを可能にする方法(しかもBoot Camp不使用!) : ライフハッカー[日本版]

しかし、自分の MacBook Pro(15inch 2011 early)ではかなりトラブったので、主に自分が独自にとった方法を備忘録として書きます。

トリプルブートをするつもりの人は、上記のライフハッカーさんの記事もあわせて読むことを推奨します。

MacBook の HDD を交換する場合

私の場合、容量が500GB の HDD に不満を持っていたので、1TB の HDD と交換しました。

MacBook の HDD を交換しない人はこの項目を飛ばしてください。

買ったほうがいいモノ

  • 新しい HDD、あるいは SSD
  • HDD ケース
  • トルクスドライバー

トルクスドライバーは HDD を MacBook から取り外すときに必ず使います。

まず HDD(ハードディスクドライブ)を用意します。

HDD を買う場合は大きさに注意しましょう。MacBook Pro(15inch 2011 early)の場合、2.5インチで厚さが9.5mmの HDD がぴったりとはまりました。

実際に上記の HDD を購入し、動作を確認。MacBook Pro にぴったりとはまりました。元の HDD より7200rpmと回転数が上がったので動作が少し速くなったような気がする。

MacBook によっては上記の HDD が筐体に合うとは限らないので、自分の MacBook に合った HDD を選びましょう。

どの HDD が合うかどうかはググって調べます。「MacBook HDD 換装」、「MacBook HDD 交換」と検索すれば良い記事が見つかると思います。

私の場合は前の HDD 用に HDD ケースも買いました。

HDD ケースに MacBook に前から入っていた HDD を入れて前の環境をそのまま残しました。

この HDD ケースと MacBook をつなげて起動時に alt(option)を押し続けると、前の OS X を起動できます。また、バックアップファイルを保管する HDD としても使えます。

MacBook を起動したあとでも前の HDD からファイルを取り出せます。しかし、それではセキュリティが無いので前の OS に FileVault を設定してやるといいかもしれません。

バックアップアプリケーションである Time Machine については、使ったことがないのでよくわかりません。前の環境が丸々残っているので、とりあえず設定するのはパス。

パーティションを分ける

OS X のインストールディスクを用意します。Mountain Lion の場合は 8GB ぐらいの USB メモリーがあると楽です。

以下の記事を参考にしました。

Mountain LionのインストールSDカード/USBメモリーを作る方法 | iPhonePEOPLE

USB メモリー、あるいは DVD が入っている状態で alt(option)を押しながら MacBook を起動させます。インストール用のボリュームを選択して、ディスクユーティリティを使ってパーティションを分けていきます。

私の場合、Mac、Windws、Linux、Linux Swap の4つに分けました。Mac は600GB、Boot Camp は200GB、Linux(Ubuntu)は約199GB、Linux Swap は適当に 1GB に設定。

Swap(スワップファイル)はメモリーを多く搭載している Mac の場合はいらないかもしれません。私の MacBook Pro のメモリーは 16GB あるのですが、とりあえず設定しました。

rEFIndをインストール

Mac をインストールした後、Mac で rEFInd をインストールします。rEFInd は起動時に OS 選択をするためのツールです。

rEFIt というブートツールもあるのですが、開発がストップしたので rEFInd を使います。

以下のページからダウンロードします。A source code zip file をクリック。

The rEFInd Boot Manager: Getting rEFInd

解凍したフォルダの中に install.sh があるので、これを使って rEFInd インストールします。

ターミナル(端末)を開き、以下のコマンドを打ちます。

解凍したフォルダに移動(今回はダウンロードフォルダ以下に解凍)。
cd Downloads/refind-0.6.9/

インストールするためのスクリプトを実行。
./install.sh

※ OS X Lion をインストールしている場合は、./install.sh –esp と打つ。

参考:rEFInd

これでインストール完了。次回の起動以降に下のような画面になるはず。

rEFInd-ubuntu1304-windows7-mac-osx-mountain-lion

上の画像は Windows7、Ubuntu13.04、Mountain Lion がインストールできた後のものです。

Windows と Ubuntu をインストールしていない場合は、ウインドウズマークとペンギンマークがなくてリンゴマークだけになっているはず。

–esp というオプションを付けて rEFInd をインストールした場合、OS選択画面が出るまでかなり時間がかかる。

解決法は Clearing the NVRAM Entries という項目に書かれています。

Windows、Ubuntuをインストール

どちらからでも良いのでライフハッカーさんの記事通りに Windows と Ubuntu をインストールします。

Windows をインストールするときは Mac の Boot Camp アシスタントを使いません。

Windowsにドライバを入れる

Windows を起動し、BootCamp用のドライバ(Boot Camp Support Software)を入れます。Mac のインストールディスクを入れてインストールすることもできますが、最新のドライバではないので下記の方法をとります。

ファイルは「アップル – サポート – ダウンロード」で配布されています。

必ず自分の Mac に合った最新のファイルを選びましょう。MacBook Air (13-in, Mid 2011) や Mac mini (Mid 2011, Intel graphics) の場合、最新の Boot Camp Support Software 4.0.4131 をダウンロードします。

Boot Camp Support Software がアップデートされた場合、Boot Camp Support Software のバージョン(横の数字)が変わります。

Boot_Camp_Support_Software_4.0.4131

ダウンロードしてファイルを解凍し、Boot Camp というフォルダを FAT でフォーマットした USB にコピー。

そして、Boot Camp フォルダにある setup をクリックしてドライバをインストールします。

もしくは、HDD の一番上のフォルダ(ルートフォルダ)に Boot Camp フォルダを置き、Boot Camp フォルダにある setup をクリックすることでもドライバのインストールが可能なようです。

インストールできたら Windows を再起動し、音や輝度を変更できるか確認しましょう。

Ubuntu にドライバを入れる

インストールしたての Ubuntu だと Wifi や無線 LAN が使えないことがあるので、まずは Mac を有線でインターネットにつなぎます(Mac によっては既に使える可能性があります)。

ターミナルを開いて

sudo apt-get update

とコマンドを打ちます。このコマンドは新しいソフトをインストールするためのおまじないのようなものです。

Mac ごとに入れるべきドライバが違うので、以下のページを参考にコマンドを打っていきます。

ターミナルに

sudo dmidecode -s system-product-name

と打つと 8,3 のような番号が出ます。それが今使っている Mac の識別番号です。

以下のページにそれぞれの Mac に対応したドライバのインストール方法がのっています。

MacBook – Community Ubuntu Documentation

MacBook Pro を使っているなら MacBookPro をクリックし、自分の識別番号と Ubuntu のバージョンに合ったページをクリック。

最新のバージョンをインストールしていてそのバージョンの解説ページがないなら、一つ前のバージョンの解説の通りインストールしてみましょう。

Ubuntu 13.04 をインストールしたのに、12.10 の解説の通りドライバをインストールしてもちゃんと動きました。

インストールしたのにドライバが動かない。そんな時は一度 Ubuntu を再起動するとちゃんと動きます(正しいドライバを入れていない場合は除く)。

例えば私の場合は

sudo apt-get install linux-firmware-nonfree

参考:MacBook Pro 8,1 & 8,2 & 8,3 (2012 Macbook Pro) Ubuntu 12.10

とコマンドを打ち、再起動した後に無線LANが使えるようになりました。

Windows7で輝度調整ができない場合

もっとも苦労したのがここ。MacBook Pro(15inch 2011 early)の場合、Boot Camp のコントロールパネルで輝度のタブが表示されなかった。

Windows を再インストールしたり、ドライバを入れ替えたり、PRAMクリアしたり、悪戦苦闘した結果、起動時にalt(option)キーを押し続けて Windows を起動することで解決。

BootCampしたWindowsで輝度変更できないときの解決法

Ubuntuの設定がめんどくさい

Ubuntu だけでなく、Kubuntu や Lubuntu などの Debian 系、Fedora や CentOS などの Red Hat 系の Linux ディストリビューションもインストールできると思います。

軽い OS がいいなら Xubuntu(ズブントゥ)などが良いかも。Xubuntu ならちょっと前の Mac でもそこそこイケるかもしれない。

しかし、せっかくトリプルブートできるまで苦労したのに、全然 Ubuntu を使っていない…。

Mountain Lion が良いのか、新しく買った回転数7200RPMの HDD が良かったのかはわかりませんが、確実に動作がきびきびとしている。

Ubuntu の軽さを見込んでインストールしてみたわけですが、Mountain Lion でも十分軽かった(メモリが16GBあるおかげ?)。

Ubuntu は無線LANのドライバを入れてから全くいじっていない。こういうのって環境を整えるまでの過程が楽しいんだなぁ、とつくづく思った。