リマスター版CoD4『CoD:MWR』評価/レビュー 名作はなぜ面白いのか?

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CoD4の発売から約9年経ちリメイクされた「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア リマスタード」(PS4/XboxOne/PCでプレイ可)で遊んだ感想。マルチプレイヤーもキャンペーン(シングルプレイ)も色褪せてない。すごく面白い。最近のFPSでは当たり前のようなことが、実は大事なのではないかという考察。

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「Call of Duty: Modern Warfare Remastered」(CoD:MWR)は、2007年に発売された「Call of Duty 4: Modern Warfare」(CoD4)をリマスター化したもの。光や影の描写など、オリジナル版と比較して画質が全体的に向上しています。

CoD:MWRの見どころは、光の「もやっ」とした感じとか、高精細なテクスチャとか。

CoD:MWRの見どころは、光の「もやっ」とした感じとか、高精細なテクスチャとか。

月夜も美しい

月夜も美しい

僕の記憶が正しければ、ゲーム内容はオリジナル版と同じ…だと思います。とにかく懐かしいですね。CoD4は友達の家でかなりやらせてもらってました。(その友達はこの世にはもういない)

CoD:IWのマルチプレイを遊んだ後にCoD:MWRをやってみた結果、動きのもっさり感に唖然。「なんじゃこのもっさりゲーは…」と一瞬思いましたがすぐに体が慣れ、そこにはマルチプレイもキャンペーン(シングルプレイ)もあの頃と同じように、いやそれ以上に楽しめている僕が居ました。

なぜCoD:MWRのマルチプレイヤーは面白い?

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不思議ですね。いくら考えても答えが出ません。なぜCoD:MWRのマルチプレイが面白いのか、がです。

結局出た答えはとてもありきたりなもので、「面白い要素が積み重なっているから」というものでした。その要素を一つ一つ見ていきましょう。

  • リスポーンするまでの時間の短さ
  • 現代戦
  • クラスカスタマイズ

リスポーンするまでの時間の短さは、ストレスを減らし快感を増やすためのものだった

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CoDのマルチプレイで特徴的なものといえば「リスポーンするまでの時間の短さ」でしょう。死んだ後にキルカメラをスキップすればすぐに復帰できる。これがCoD4のキモだったのではないかと、CoD:MWRをプレイして思いました。

リスポーンするまでの時間が短いということは、死んだ後の待ち時間によるストレスを軽減し、なおかつ一試合あたりのキルの回数(快感)を最大限にまで増やせるということです。

最近のCoDシリーズではこの仕様が当たり前のように実装されています。「復帰するまでの時間が短い」という今では当たり前の仕様に慣れすぎたせいで、「CoD:MWRのマルチプレイはなぜ面白いのか」に対する答えがなかなか導きだせなかったのかもしれません。

死んだら即復活できるので、一か八かの突撃プレイも気楽にできます。敵の拠点となっている場所に突撃し、うまく全員殺せた時の快感は説明するまでもないでしょう。

CoD:MWRの現代戦にはなぜリアリティがあるのか

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CoD:MWRでは「しゃがむ」「伏せる」この二つの動作が出来ます。意外とこの二つの動作が大事なのではないかと思うのです。

つまり「しゃがむ」「伏せる」、この二つの動作はCoD:MWRで行われる現代戦に、よりリアリティを与えるために存在していると言いたいわけです。

確かに今では、今ではというか昔から体勢を変更できるFPSはあります。でも「CoD:MWRはなぜ面白いのか」と考えた時に「これだ」という答えがすんなり出てこないということは、なんでもないようなことが実はすごく大事で、それを見落としているのではないか、と思ったのです。

CoD:MWRのキャンペーンには、ヘリの偵察から逃れるために草原で「伏せて」隠れるというシーンがあります。これなんかはまさに、「伏せる」という行為が現代戦に現実味を与える意味ですごく役立っています。

冷静に考えたらスナイパー以外はCoD:MWRのマルチプレイで伏せることはほとんどしませんけど、しゃがむことは多くありますよね。

自分が考えた最強の構成で戦うのは楽しい

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自分で考えた戦法で戦うのって楽しいですよね。スナイパーライフルを選んで芋るのか、ライフルをグレネードランチャー化するのかなどなど。

いろんな銃・グレネード・パーク(特殊能力)があって、それを自分で選んだ上で戦場に参戦。やはりCoD:MWRのマルチプレイの面白さはここにもあります。要するにこういった一つ一つのことが、CoD:MWRの面白さに繋がっていると言いたいわけであります。

最後に:CoDは快感を追求し続けたFPS

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CoD:IW→CoD:MWRとプレイしていくと「CoDは気持ちよさを追い求めてきたゲームなんだな」と思わせる部分が、CoD:MWRから多少なりとも発見できました。

それはリスポーンするまでの時間の短さだったり、クラスをカスタマイズできたり、現実感があると思わせてくれるような小さな仕様だったり。他にも挙げればキリがないでしょう。

同時になぜCoDが高速化へ方向転換したのかも、なんとなく分かりました。CoD:MWRでは待ち伏せプレイが強いのです。

僕が好きな待ち伏せスポット。待ち伏せするならやっぱり屋内かその近くだね!

僕が好きな待ち伏せスポット。待ち伏せするならやっぱり屋内かその近くだね!

「待ち伏せした方が強い」ということを問題と捉え、その問題を解決するために移動スピードを速くしたり、ハイジャンプやスライディングが可能になるようにしていったのではないでしょうか。その結果、最新作CoD:IWでは反射神経を競い合うようなFPSになりましたが。それでも全然面白いですけどね。

一番驚いたのはCoD4の発売から約9年経った今でも、リマスター版であるCoD:MWRがかなり面白く感じられたということ。面白さは全く色褪せていません。最新作のCoD:IWといい勝負をしていると思います。

確かにPC版では最適化不足が目につきますが、グラフィック設定を少し下げればある程度の快適さを確保できます。キャンペーンの映画的演出も2016年の今でも全然通用する出来。やっぱりCoD4は凄かったんだなぁ、と思わされました。

連れ去られて

連れ去られて

叩かれて

叩かれて

殺される…?

殺される…?

ただ、さすがに「抱き合わせ商法はどうなんだよ」と思いますけどね。例えそうであったとしても買うし、買いましたけども。そのうちCoD:MWRも単体で発売される…はず。

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